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ケラスターゼの新グローバルアンバサダー、デミ・ムーアがたどり着いた「ありのままの自分」

  • 2026.1.14

デミ・ムーアとのバーチャルインタビューを通して、スピリチュアルな体験ができることなど全く予想だにしていなかった。私がいつもひらめきを得る瞬間や場所といえば、深夜のタクシー、飛行機ではるか上空を飛んでいるとき、午前3時に眠れずにベッドの中で横になっているときで、ムーアとふたりきりでネットを介して話しているときにインスピレーションが降りてくるなど、普段なら考えもしない。

スピリチュアルな体験はさておき、今回ムーアを取材することになったのは、彼女がケラスターゼKÉRASTASE)のグローバルアンバサダーに新たに就任することが発表されたからだ。当然ながらインタビューではまずムーアの腰まであるロングヘアについて触れた。

グッチ 2026年春夏コレクションにて。
Gucci - Front Row - Spring/Summer 2026 Milan Fashion Weekグッチ 2026年春夏コレクションにて。

「ネイティブ・アメリカンの先住民たちの間では、髪は祈りのようなもので、伸びれば伸びるほど大地に還り、その祈りが叶う、と考えられています」と語る彼女は長年、さまざまなヘアスタイルを試し続けた結果、自分の髪本来の美しさを活かしてくれるスタイル以外はしたくないと思うようになったと説明する。

1997年に公開されたリドリー・スコット監督映画『G.I.ジェーン』で主演を務めたムーアは、劇中で髪を剃り落とし、スキンヘッドになった。「『さて、次はどうしよう』と思って。すでにピクシーカットもボブもやったし、ブロンドも赤髪も経験積みで、レイヤーも入れたことも、前髪を作ったこともありました。いろいろなことをしてきたので、ただ伸ばしたかったんです」。それ以来、ムーアは髪を伸ばすようになった。自らの祈り、エネルギー、歴史を刻んだ長い髪は、成長していく自分に最も合っていると感じたのだと彼女は言う。

1996年、当時の夫のブルース・ウィリスと『G.I.ジェーン』のプレミアにて。
Bruce Willis and Demi Moore1996年、当時の夫のブルース・ウィリスと『G.I.ジェーン』のプレミアにて。

スキンヘッド時代を振り返ってもらうと、どんなヌードシーンを演じたときよりも丸裸にされたような気持ちだったとムーアは言う。「髪をいじることも、髪で顔を隠すこともできなかったです。でもそれは、ありのままの自分をもっと受け入れて、自分を別の何かに変えないといけないという思い込みを捨てるために必要だった、かけがえのないプロセスのひとつでした」

物事を内省する姿勢をムーアは自然ととる。実際、彼女は毎日瞑想をしており、この取材を受けたときは瞑想を始めて245日目だということを知った。この毎日の習慣が、人生に大きな変化をもたらしたと彼女は言う。また、友人とのグループチャットを通じ、日々感謝していることや心配事、困難だと感じていることをそれぞれ3つずつ、アファメーション(自己肯定感を高め、なりたい自分や望んでいるものを引き寄せるポジティブな言葉)や理想の自分になるために身につけたいことをひとつ互いに共有し合うことで、心身の安定を保っているのだという。

このグループチャットが誕生したきっかけを尋ねると、「私たち人間はひとりでは生きていけない種です。共同体を生み出し、すべてを分かち合いたい、という本能が備わっています」とムーアは答えた。宣言したからには責任を持って達成しようとすることが重要な彼女にとって、仲間に公言し、お互いを励まし合うことができるグループチャットは、自分はひとりではないと感じるための方法のひとつだ。そして何より「私たちは人間は、自分たちが思っている以上に似ているところが多い」と再確認できる、ポジティブな気持ちになるものだという。

ムーアはいつも、“つながり”を見つけるようにしている。それが最近一緒にブッククラブを始めた家族とであれ、仕事であれ、彼女の中には周りの人たちや取り組んでいることとの共通点を見つけようとする性質みたいなものがある。少なくとも、共有できる小さな何かを。

今回のケラスターゼのキャンペーンは、フォトグラファーデュオのイネス・ヴァン・ラムスウィールドとヴィノード・マタディンが撮影した。「ふたりに撮られるのは、とても解放的な体験だった」と話すムーアは、ありのままの自分でいることを心地良いと感じている。

「若いころにいろいろ試してとても良かったと思っていますし、みんなにもそうしてほしいです。でも、ある時点で、自分が最も心地良くて、安心できて、一番自分らしいと思えるものにたどり着いたんです。それは、とてもシンプルなものでした」と、ムーアはカメラに向かって笑顔で締めくくった。

Text: Morgan Fargo Adaptation: Anzu Kawano

From VOGUE.COM

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