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郵便配達員が見た“奇行”の真実!母の余命を知った少年の心が壊れていく…声を上げて泣いた読者、続出【作者に聞く】

  • 2026.1.14
「母親が長くないから荒れている」という祖母の言葉とは別に、配達員が感じたもうひとつの心当たりとは…!? 送達ねこ(@jinjanosandou)
「母親が長くないから荒れている」という祖母の言葉とは別に、配達員が感じたもうひとつの心当たりとは…!? 送達ねこ(@jinjanosandou)

これは、郵便配達員が実際に体験した実話である。ある一軒家には、配達に行くたび配達員を困らせる少年がいた。だが、その少年は本来、礼儀正しく行儀のよい子だったという。なぜ彼は、突然“悪童”のような行動を取るようになったのか。その理由は、あまりにも切実で、胸を締めつけるものだった——。

突然水を浴びせる少年と、仕掛けられた罠

「死が近い人の匂い」というものがあるという 送達ねこ(@jinjanosandou)
「死が近い人の匂い」というものがあるという 送達ねこ(@jinjanosandou)
悪童の庭_P02 送達ねこ(@jinjanosandou)
悪童の庭_P02 送達ねこ(@jinjanosandou)
悪童の庭_P03 送達ねこ(@jinjanosandou)
悪童の庭_P03 送達ねこ(@jinjanosandou)

配達に訪れるたび、配達員は少年の悪戯に遭う。木の上に仕掛けられたバケツの水を頭から浴びせられ、「コラ、坊主!」と追いかければ、今度はあらかじめ用意されていた罠へと誘導される。何度も散々な目に遭いながらも、配達員の脳裏には「この子は、こんなことをする子じゃなかったはずだ」という違和感が残り続けていた。

祖母の言葉が明かしたのは“母の余命”

ある日、びしょ濡れになった配達員のもとへ、少年の祖母が慌ててタオルを持って現れる。そして、静かに打ち明けたのは、母親の余命が長くないという事実だった。その知らせを受けてから、少年は荒れるようになり、母が寝ている部屋にも近寄らなくなったという。祖母は、現実を受け止めきれず心が壊れかけているのだと話した。

しかし、その話を聞いた配達員の胸には、別の思いが浮かんでいた。「まさか…でも、まさか…」。口にすれば否定されてしまいそうな考えを、配達員は胸の奥にしまい込む。少年の奇行は、単なる反抗や荒れではないのではないか。そこには、言葉にできない“願い”が隠れているのではないかという予感だった。

少年が荒れた本当の理由に、読者は涙した

物語を読んだ人々からは、「目の前が霞んだ」「声を上げて泣いてしまった」といった声が相次いだ。どれだけ願っても避けられない、大切な人の死。その現実と向き合うのは、大人でもつらい。それが小さな少年で、しかも母親の死を前にしているのなら、なおさらだ。少年が悪戯を繰り返していた本当の理由を知った瞬間、読者の涙は止まらなくなる。

コメント欄には、「3カ月前に母が亡くなりました。この作品の凄さに胸を打たれました」という声まで寄せられた。少年の物語は、誰かの過去や現在と重なり合い、読む者それぞれの記憶を強く揺さぶっていく。

同僚が体験した“郵便配達員の実話”

このエピソードは、現役郵便局員である送達ねこさん(@jinjanosandou)が描く「郵便屋が集めた奇談」の一編で、現在は退職しているベテラン配達員・村井さんの体験談をもとにしている。死の気配が漂う家で、少年と向き合おうとした配達員の姿が、静かに描かれている。

送達ねこさん自身も、亡くなった人の存在を感じた経験があるという。誰も触れていないはずなのに、衣服の上から肩を擦られる感覚。そのとき、「あの人はたまに帰ってくる」と聞かされた言葉が、今も忘れられないと語る。

それが気のせいだった可能性は否定できない。それでも、もし本当に会いに来てくれていたのだとしたら、気のせいで終わらせてしまうのは、あまりにもむごい。そんな思いが、この物語の根底には流れている。

配達先で出会う“怪異”と、人の想い

「郵便屋が集めた奇談」には、配達という仕事だからこそ出会う、不思議で切実な物語が詰まっている。日本のどこかでひっそりと起きている怪異の中には、恐怖よりも先に、深い哀しみと愛情が息づいているのかもしれない。

取材協力:送達ねこさん(@jinjanosandou)

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