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原作者が語る『旅の終わりのたからもの』とは?さらに桃井かおり、いとうあさこらから推薦コメント到着

  • 2026.1.13

民主国家としての土台を築く激動の時代であった1991年のポーランドを舞台に、ちぐはぐな父と娘が家族の歴史を辿る旅路を描いたロードムービー『旅の終わりのたからもの』が1月16日(金)に公開となる。このたび、本作の監督、原作者の特別映像が解禁。さらに桃井かおり、いとうあさこら著名人から本作の推薦コメントが到着した。

【写真を見る】ホロコーストを巡る、父と娘の物語が描かれていく『旅の終わりのたからもの』

ニューヨークで生まれ育ち成功するも、どこか満たされない娘ルーシーと、ホロコーストを生き抜き約50年ぶりに祖国へ戻った父エデクが繰り広げる異色のロードムービーを描いた本作。家族の歴史を辿ろうと躍起になる神経質な娘と、娘が綿密に練った計画をぶち壊していく奔放な父。かみあわないままの2人はアウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所を訪れる。そこで、父と家族の壮絶で痛ましい記憶が初めて語られることに。やがて旅が終わりを迎える時、2人が見つけた“たからもの”とは?

このたび、ユリア・フォン・ハインツ監督と、原作「Too Many Men」の著者リリー・ブレットのコメントを含んだ特別映像が解禁に。作品への思いやキャストへの信頼、そして物語の核となる“父と娘”の関係、さらには“愛”について言葉を交わす2人の姿が収められており、作品の温かく柔らかい空気感が伝わってくるような映像になっている。ブレットは、自身の実体験をもとに書いた原作を「これは父と娘の愛の物語」と語り、「人と人との間の愛こそが、人生を良きものにする核心的なものだと思う」と、物語の根っこにある想いを静かに伝える。監督は、娘ルーシーを演じたレナ・ダナムについて「彼女はすぐに理解していた」と撮影を思い返し、レナの繊細な感性が物語の細部を支えていたと明かす。さらにブレットは、スティーヴン・フライについて「優しさと温かさがあった」と表現し、レナとスティーヴンのかけあいから、ちぐはぐでありながらどこか愛おしい“父と娘”の姿が自然と浮かび上がってくると話した。

また、映像の解禁とあわせて、様々な分野の著名人10名から温かなコメントが到着。お笑い芸人のいとうは、「家族はむずかしい。父と娘のその姿は、めちゃくちゃ苦しくて、でもどこかコミカルで。笑いながら泣いてしまった」と、思わず誰もが自分の家族を重ねたくなるような言葉を寄せる。映画好きで知られるフリーアナウンサー武田真一は「2人の泣き笑いの旅は、観る人の心を温めてもくれる。悲しみを抱きつつ、それでも生きるひとの強さを感じた」と、本作が思いださせてくれた“忘れていた気持ち”に触れた。レナ・ダナム著書「Not That Kind of Girl」(邦題:「ありがちな女じゃない」)の翻訳も手がけたコラムニストの山崎まどかは「女優としてのレナ・ダナムの最高傑作」と高く評価。そして、レナが手がけたドラマ「イカれてる?!」に出演し、レナの自宅を訪問するなど交流を持つ桃井かおりは「愛おしいスティーヴン・フライと、どの時代にあっても存在感を見せ付ける天使レナ・ダナムが連れて行ってくれた場所で、私たちも存在した」と、キャストたちの印象深さにも言及している。

そのほか、ISO、風間晋、久山宏一、佐々木俊尚、マライ・メントライン、森田聖美ら、多彩なジャンルの面々が“父と娘の旅”に思い思いの視点でコメントを寄せている。また公式サイト等では上映映画館のスタッフらからも、心温まるコメントが多数公開されているので、そちらもぜひチェックしてほしい。

<著名人コメント>

●ISO(ライター)

「『生き残れたから悲劇は終わり』ではない。ホロコーストという蛮行の波紋は時代を超え、新天地で生きる家族の絆や子どもの自尊心を静かに崩壊させる。過去と向き合い、それを取り戻すための再生の旅路は、せつなくも優しく心に響く。親子を演じたレナ・ダナムとスティーヴン・フライのケミストリーが実にすばらしい」

●いとうあさこ(お笑い芸人)

「家族はむずかしい。家族だからこそ言えないこと。知りたいこと。見せたくないこと、見たくないこと。そして伝えるべきこと。父と娘のその姿は、めちゃくちゃ苦しくて、でもどこかコミカルで。笑いながら泣いてしまった」

●風間晋(ジャーナリスト)

「『家族にも友だちにも本心は明かさない』冷戦下の東欧では、誰もが心を固く閉ざした。悲惨な記憶や日常の抑圧から身を守るためだ。本作で描かれた自己解放と人々の関わり。それが誰の人生でもみつかることを切に願う」

●久山宏一(ポーランド文化研究)

「戦前ポーランドに居住していたユダヤ人が土地、建物の所有権を主張し、実際に訴訟に至ったという話は、噂話としては知っていたが、この映画が提示するのは驚くべき解決である。両民族の苦い共生史のなかに、実際にこのような鮮やかな結末があったことを知り、ほっと安堵の息をついている」

●佐々木俊尚(文筆家)

「陽気で楽しげで思いきり魅力的だけど、その奥底につらすぎる過去を隠している父。ニューヨークで仕事に邁進してるのに心にわだかまりを抱いてる娘。そのふたりの思いのぶつかり合いに、笑って泣いて最後は本当にしみじみと感動した。明日からも頑張って生きよう」

●武田真一(フリーアナウンサー)

「私の祖父はレイテ島で戦死した。なにがあったか聞くことはできなかった。歴史の継承の機会は貴重だ。それが痛みを伴うものであっても。この作品の父娘も歴史に傷つけられている。しかし、2人の泣き笑いの旅は、観る人の心を温めてもくれる。悲しみを抱きつつ、それでも生きるひとの強さを感じた」

●マライ・メントライン(文筆家)

「いま、まさに『あの』歴史的惨劇が、主客を変え形を変えながら繰り返されるなか、語られない家族のトラウマもまた、時代を超えて繰り返される。観客の想像力が重要なのだ」

●桃井かおり(女優、監督)

「時々忘れているが、我らの父母は、皆、壮大な歴史のなかにいた。軽やかに生きている父が抱えている歴史を、娘は十分大人になって、初めてその重さをまるで引き継ぐ様にありふれた日常から過去に、旅する。愛おしいスティーヴン・フライと、どの時代にあっても存在感を見せつ付ける天使レナ・ダナムが連れて行ってくれた場所で、私たちも存在した。この映画を楽しんだ、馬鹿笑いした、泣いた、身に染みた」

●森田聖美(フィガロジャポン本誌編集長)

「あまりにつらい経験をすると、人は直視できず記憶から遠ざけてしまおうとする、生き続けるために。でも、その深い悲しみへも敬意を持てる人間でありたい。本作の父娘の関係を見るとそう感じるのだ」

●山崎まどか(コラムニスト)

「女優としてのレナ・ダナムの最高傑作。スティーヴン・フライと本物の親子みたいに見える!つらい過去と懐かしい思い出が対になって次世代に手渡される瞬間、家族の歴史も変わっていくのだと感じました」

文/鈴木レイヤ

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