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「喫茶店で物を食べるな」偏屈夫に縛られた妻が頼むチョコレートサンデーは自由の象徴!【著者インタビュー】

  • 2026.1.12

【漫画】本編を読む

社交的なキッチン担当・木暮千景(こぐれちかげ)と、人見知りな接客担当・照巳(てるみ)。正反対な姉弟が営む喫茶店「こかげ」は、大切な誰かを喪った人が行き着く、ちょっと不思議なお店だった。そこにやってきたのは夫を喪った妻、愛猫を亡くした女性……。彼女たちが抱えた喪失感を、ふたりは「弔いごはん」で晴らしていく。

誰かを喪うことと食事をテーマにした漫画『木暮姉弟のとむらい喫茶』(うおやま/新潮社)。著者であるうおやまさんはどんな思いを抱え、作品を紡いでいったのか? 作品制作の裏話を聞いた。

――本作では、エピソードごとにキーとなる食事が登場します。第2話では「喫茶店で物を食べるな」と夫に禁じられていたチョコレートサンデーです。そもそも「喫茶店で物を食べるのははしたない」という考えがあることを知らなかったのですが、この時代の方にはよくあるのでしょうか?

うおやまさん(以下、うおやま):時代的なものというよりこの夫独自のこだわりとして描きました。自分のこだわりを妻に押しつけ、好きなものを頼ませないことで支配するというモラハラ気質を表現しようと。

――第1話では夫を亡くして喪失感でいっぱいの妻を慰めるメニューとして「弔いごはん」が登場していましたが、第2話は夫を亡くしたのは同じでも妻の心持ちは異なります。「弔いごはん」もその役割が第1話とは異なっています。「弔いごはん」をチョコレートサンデーにした理由はなんですか?

うおやま:自分自身チョコレートサンデーが好きということもありますが(笑)。高齢の女性がちょっと子どもっぽいスイーツを頼める「自由さ」を得ることができた、ということを表現したくて選びました。

――作中では千景さんが採算を考えずに生クリームをたくさんのせています。ここはうおやまさんがチョコレートサンデーを食べるときのこだわりポイントだったりしますか?

うおやま:そうですね。確かに自分は、チョコレートサンデーには生クリームが多い方がうれしいです(笑)。

取材・文=原智香

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