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中村麗乃、『SHOCK』との出会いが転機に 堂本光一から送られた忘れられない言葉とは

  • 2026.1.12
中村麗乃 クランクイン! 写真:山田健史 width=
中村麗乃 クランクイン! 写真:山田健史

乃木坂46の3期生として8年半活動し、2025年6月にグループを卒業した中村麗乃が、個人としての活動を再始動する。ミュージカル『Endless SHOCK』『ダンス オブ ヴァンパイア』では、憧れの女優・神田沙也加さんが演じた役を受け継ぎ、舞台女優としての確かな存在感を示した彼女。その胸にあるのは、堂本光一から学んだ“スター”の矜持と、乃木坂46で教わった「努力・感謝・笑顔」だ。一時の充電期間を経て、自身初のファンクラブ「中村麗乃 OFFICIAL FANCLUB - curtain call -」を開設した中村に、卒業後の日々と未来への思いを聞いた。

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◆『SHOCK』との出会いが転機に 憧れの神田沙也加さんと同じ役に感激

――今回は乃木坂46を卒業されてからの期間や、これからの活動についてを中心にお話をお聞きしたいと思っています。卒業から半年ほどが経ちましたが、所属時代の活動とそれ以降で、心境の変化、環境の変化は実感しますか。

中村:卒業したばかりの時はあまり実感が湧いていなかったのですが、日々を過ごしていて、いつもだったら「明日は何時だろう」と毎日チェックしていたのがなくなってきた時に「卒業したんだ」と実感しました。在籍時から出演していた『ダンス オブ ヴァンパイア』が卒業後も続いていたので、それが終わって一区切りした時に「ちょっとお休みしよう」と、お仕事を一回離れる期間を作っていました。

――その期間はまったく仕事を入れなかったんですか。

中村:まったく入れず、やることも何も決めずに、しばらくお休みさせてもらいました。乃木坂46に入る前以来の、8年半ぶりの夏休みみたいな感じでした。海外旅行に行ったり、お家の大掃除や断捨離をしたりと、いろいろなことをしました。ちょっとしたことなんですけど、目覚まし時計をかけずに寝る、とか(笑)。堕落した日々を過ごしてしまったので、取り戻さないとなと今思っています。

――乃木坂46所属時と卒業後で、お仕事に向き合う上で感覚の違いはありますか。

中村:メンバーがいない静かな楽屋はギャップを感じます。「1人ってこんなに静かなんだ」って。

――今後は、女優としての活動が中心になるのでしょうか。

中村:変わらずに舞台、ミュージカルは続けていきたいですが、グループ時代にできなかった新しいお仕事にも今後は挑戦していきたいなとも思っています。絶対にミュージカル1本で、という感じではなく、たくさんいろんなことを経験していきたいです。

――2023年、2024年に出演したミュージカル『Endless SHOCK』でのヒロイン・リカ役が印象的でした。『SHOCK』との出会いは中村さんにとっても大きいものでしたか。

中村:とても大きかったです。『SHOCK』のオーディションは公演の1年前ぐらいに受けたんですが、当時は自分にとってもどういう風に活動していこうか、すごく悩んでいた期間だったんです。初めて「グループに残ってできることがまだあるかな」と考えたし、「卒業」という言葉が頭に浮かんだ瞬間でもありました。合格はまさか、でしたが、そこから自分のいろいろなものが変わっていったのかなという感覚はすごくあります。ご覧になった女性のファンの方から街で声をかけていただいたり、対面イベントに来ていただいたりすることがとても増えて、影響力の大きさを感じます。

――中村さんは、過去にリカを演じていた神田沙也加さんへの憧れを口にされていたこともありました。中村さんの演じるリカに神田さんを感じた、という声もありましたが、『SHOCK』に臨むにあたっては、やはり神田さんに対する思いがあったのでしょうか。

中村:もちろんありました。「神田さんと共演できるようになりたいな」と思っていて、それが叶うことはなかったんですけど、「神田さんがやられていた役をいつかやりたいな」と思うようになって。そういうタイミングでいただいたオーディションのお話だったので、受けない理由はありませんでした。資料などで『SHOCK』の歴史を教えていただく際には、そこに神田さんの姿もあったりして。神田さんを含め、いろんな人の思いが繋がって20年以上続いてきた作品だと思うので、「やりたいからやります」という生半可な感覚ではいけないと思いました。自分の中でどこまでできるかは分かりませんでしたが、しっかりとした気持ちを持って挑まなきゃなとすごく感じていました。

――作・構成・演出・主演を務める堂本光一さんには神田さんへの思いを話す機会はありましたか。

中村:それが、私、神田さんの話はしていなかったんですよ。でも、ふとした時、最初の方の歌稽古で光一さんと歌った時、「沙也加に似てるよね」って光一さんから言われたんです。その時に「実はすごく好きだったんです」というお話を初めてしたんですが、びっくりだし、恐縮しました。本当に光栄な気持ちでした。

――神田さんを間近で見てきた方からの言葉はうれしいですよね。

中村:うれしかったですね。恐れ多いですけど、やっぱり憧れている方なので、少しでもそういう風に、お世辞でも言っていただけたなら、やっぱりうれしいなと思います。

◆堂本光一の姿から教えてもらったことは数知れず


――光一さんとの出会いで、学びになったことはありますか。

中村:『SHOCK』だけじゃなく、アイドルとして大先輩なので、光一さんが昔、一番忙しかった時にどういうアイドル生活を送っていたかというお話を教えていただくことがあったんです。私からしたら想像できないぐらい、とてつもなくハードでとんでもない生活を送っていらっしゃったんですよね。青春どころか生活全て、人生全てをその当時のKinKi Kids(現:DOMOTO)にかけていたんだということを感じて、「やっぱりスターってすごいんだ」と知りました。それを聞いてから、私もアイドルとして「こんな感じじゃダメだ」と思うことが多くなって、ステージに立っている時も含め、すごく良い経験をさせていただいたなと思います。

――舞台上でのお仕事ぶりだけじゃなくて、アイドルとしての生き様のようなものを見せてもらったんですね。

中村:そうですね。やっぱりスターはなるべくしてなるんだ、と初めて肌で感じられました。あの作品で20年以上も主演を続けているだけでもすごいことなのに、いろんなものを抱えてやられているんだなと思いました。

――光一さんからもらった言葉で覚えているものは何かありますか。

中村:『SHOCK』の最中も、アイドルとしてどうするか悩んでることとかも含めて、本当にたくさんのアドバイスをいただいていたのでいっぱいあるんですけど、「見てる人は見てる」とおっしゃっていたのは印象的でした。「今、それが形になるかどうかは分からないけど、続けていくことに意味はある」と教えてくださって、「私がやっていることは無駄じゃない」と思わせていただきました。これからもきっとそういう場面はあると思うんですけど、そういう時に「頑張ってよかったな」と思えるように、続けることをまずは始めようと思いました。

――素敵な言葉ですね。その後に中村さんが出演したミュージカル『ダンス オブ ヴァンパイア』で演じたサラも、やはり過去に神田さんが演じていた役でしたよね。

中村:この作品もオーディションだったんですけど、2023年の『Endless SHOCK』を見て、私に似合うんじゃないかとオーディションの話をいただけたんだと聞いて、すごくうれしかったんです。それと同時にやりたいという思いがどんどん強くなって、もし落ちてしまったら他の方がやっているのを見られないかもしれないというぐらいに思いが強くなってしまったので「絶対に獲るぞ」という思いでオーディションに行きました。けど、いざ行ったらめちゃくちゃ緊張してしまって。自分がここまで歌いたいと思ったところまで、全然思うように届かなかったんですけど、それでも選んでいただけたので「次に進めたんだ」という気持ちで、前に進むことができました。

◆「努力・感謝・笑顔」を変わらずに貫けるような人になりたい


――先日開設されたファンクラブの名称もとても良いですよね。「curtain call」にはどのような思いが込められているのでしょうか。

中村:私、舞台の中でカーテンコールの時間がすごい好きなんです。役として物語を終えた後、自分として立っている瞬間。初めて客席にライトが当たって、皆さんの顔を見るんです。その時に皆さんがすごく幸せそうな笑顔で拍手をしてくださるんですよ。それを見ると「今日も頑張ってよかった」という気持ちになれるので、すっごく好きな時間でした。ファンクラブでもそんな温かい空間が作れたらいいなと、大好きな時間をこのファンクラブでも作りたい、という思いで付けました。

――作品をやり遂げてステージに立った人にしか分からない景色ですよね。

中村:そうですね。どれだけ立ってもあの景色は毎回感動します。

――ファンの皆さんは、中村さんにとってどんな存在ですか。

中村:舞台が終わった後に「こういうところが良かったよ」と感想を伝えてくれたりすることですごく自信に繋がりましたし、私自身が逆にパワーをもらっていました。だからこそ舞台に立つことが大好きになれたので、皆さんに私の未来を導いてもらったと言っても過言ではないぐらい、本当に私の力になっていた存在です。感謝、とかではちょっとまとめられないですけど、本当にすごく大きい存在だなと毎回、身に沁みて感じています。

――そんなファンの方に「2026年の中村麗乃」はどういった姿を見せたいですか。

中村:自分がどういう風に芸能活動をしていくかはまだ分からないんですけど、今までできなかったことは、やっていきたいなと思っています。お芝居もそうですが、ファンクラブでも今まではできなかったようなイベントとかをやりたいなといろいろと妄想しています。どこまで叶うかは分かりませんが、ファンの方との時間もちゃんと作りつつ、今後の自分のやりたいことに向けて動いていく年なのかなとは思っています。舞台に関しては、全然技術もないし、歌ももっとボイトレをしないといけないし、いろいろと課題はあるので、そこを詰めていく期間にもしたいです。

――乃木坂46には8年半在籍されました。これから先の8年半後、どんな存在になっていたいですか。

中村:8年半後だと、32歳ですね。今は正直、キャスト表で私を見ても「誰だろう」と思う方がほとんどだと思うんですけど、8年半後にはミュージカル好きな方に「あの子か」と名前をちゃんと認知していただけるようになっていたいです。そのために基礎的なことを学び、経験を積んでいくことが大事だと思っています。グループでのステージはたくさんやってきたんですけど、舞台となると圧倒的に経験が少ないので、とにかくいろんな現場に行って、いろんな方から勉強させていただける時間を作りたいです。アイドルを8年半やってきましたが、新人のつもりで本当に1から挑もうと思っています。

――1から挑む中でも、乃木坂46のメンバーとして学んだことで、今後も大切に残していきたいと思っていることはありますか。

中村:乃木坂46では「努力・感謝・笑顔(ライブ前など円陣を組んだ際の掛け声)」をずっと教えてもらったので、それは今後も変わらずに貫けるような人になりたいです。

――乃木坂46がずっと言い続けている、いい言葉ですよね。

中村:もう円陣を組むこともないんですよね、きっと。だからそれは自分の心に留めて、残し続けていきたいです。

――最後に改めて、卒業後も応援してくださるファンの皆さんと、これから中村さんを知っていく方々に向けて、今後の意気込みをお願いします。

中村:今の私を作ってくれたのは、もちろん8年半の乃木坂46での活動があってのことだと思うので、今までの感謝の気持ちだったり、育ててくださった乃木坂46に対する気持ちは変わらずに持ちつつも、今後は新しいスタートとして、やっぱり変わっていかなきゃいけない部分もあると思うし、今までのやり方じゃ足りない部分もたくさん出てくると思うので、改めて自分に喝を入れ直して頑張っていきたいです。ファンの皆さんとは、乃木坂46時代と変わらずにコミュニケーションを取れる時間を今後も作っていきたいなと思っているので、変わらずに頑張りたいです。

(取材・文・写真:山田健史)

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