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トイレの花子さんに「かっけェッス!」と話題沸騰! 死んだ女子高生を動かした一言がカッコよすぎる【作者に聞く】

  • 2026.1.11
トイレのドアを開けると、そこには睨みをきかせる花子さんが座っていた…!? 三ノ輪ブン子(@minowabunko)
トイレのドアを開けると、そこには睨みをきかせる花子さんが座っていた…!? 三ノ輪ブン子(@minowabunko)

「わたしは死んだ」あまりにも淡々とした、その一言から物語は始まる。女子高生の彼女は、すでにこの世の存在ではない。体は薄く、教室を漂っても、誰にも気づかれない。自分の机の上には、花瓶と菊の花が置かれている。「ああ、そういうことか」現実を理解しても、声をかけてくれる人はいない。暇を持て余した彼女は、生きていた頃の癖で、ふらりとトイレへ向かう。そこで出会ったのが、学校の怪談でおなじみの存在——トイレの花子さんだった。

「ほんとにいたんだ!きゃあー」テンション高すぎ幽霊と塩対応花子さん

教室にいても誰も自分の存在に気付いてくれない 三ノ輪ブン子(@minowabunko)
教室にいても誰も自分の存在に気付いてくれない 三ノ輪ブン子(@minowabunko)
トイレの蓋の上にしゃがみこむ花子さん…ガラが悪い! 三ノ輪ブン子(@minowabunko)
トイレの蓋の上にしゃがみこむ花子さん…ガラが悪い! 三ノ輪ブン子(@minowabunko)
花子さんの言うとおり_P3 三ノ輪ブン子(@minowabunko)
花子さんの言うとおり_P3 三ノ輪ブン子(@minowabunko)

「ほんとにいたんだ!きゃあー」初対面でテンションMAXの女子高生に対し、花子さんは驚くほどの塩対応だ。トイレにしゃがみ込み、メンチを切りながら、めんどくさそうに言葉を返す。それでも彼女はうれしそうだった。「久しぶりに誰かと話せた」その様子を見て、花子さんはふと違和感を覚える。「?……おまえ……」軽口と毒舌の裏で、花子さんは“何か”に気づいていた。

口は悪いが、背中で語る姐御肌

本作を描いたのは、短編ホラーで意表を突く展開を描き続ける三ノ輪ブン子さん(@minowabunko)だ。三ノ輪さんが描く花子さんは、どこか男勝りで口も悪い。しかし、その言葉の一つひとつには芯があり、ブレがない。

「トイレの花子さん」という題材は、これまで数え切れないほど描かれてきた。だからこそ三ノ輪さんは、“もし自分が子どもで、話し相手が欲しかったら”という視点から、こんな花子さんを生み出したという。ぶっきらぼうで、ちょっと怖い。でも、いざというときに一番頼れる。そんな存在だ。

「花子さんの言うとおり」——視界が開ける瞬間

花子さんの言葉を受けた瞬間、彼女の世界は一変する。“ぱぁん”と、目の前の視界が開けるような感覚。次の瞬間、彼女は全力で走り出す。死んだはずなのに。立ち止まっていたはずなのに。花子さんのひと言が、彼女を前へと押し出した。

めんどくさそうに突き放すくせに、最後は背中を押す。その姿に、読者からは「姐御と呼ばせてください」「花子の姉貴ィ……!」「かっけェッス!」と、称賛の声が相次いだ。

ホラーなのに、胸が熱くなる理由

怖いはずなのに、読後感は不思議と爽やかだ。幽霊の話なのに、生きることを肯定される。それが「花子さんの言うとおり」の最大の魅力である。花子さんは語らない。説教もしない。ただ、必要な言葉を、必要なタイミングで投げるだけだ。

ホラーという枠を軽々と飛び越え、心を撃ち抜く一作。三ノ輪ブン子さんが描く“姐御な花子さん”の魅力を、ぜひその目で味わってほしい。

取材協力:三ノ輪ブン子さん

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