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北米の2026年は『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』のV3で幕開け!好調つづく“2強”の現状と今後を分析

  • 2026.1.11

2026年最初の週末、1月2日から1月4日までの北米興収ランキングは引き続き『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』(日本公開中)が首位をキープ。もっとも、年始のシーズンは大きな新作の公開がほとんどないため、年末の情勢がそのまま持ち越されるのが常。日本では『ズートピア2』(日本公開中)の独走が続いているが、北米ではまだ“勢い”の渦中にいる『アバター:FAA』と、安定感を持ち始めた『ズートピア2』の“2強体制”と見て差し支えないだろう。

【写真を見る】大成功?それとも苦戦?『アバター:FAA』の成績を前作と比較してみると…

【写真を見る】大成功?それとも苦戦?『アバター:FAA』の成績を前作と比較してみると… [c]Everett Collection/AFLO
【写真を見る】大成功?それとも苦戦?『アバター:FAA』の成績を前作と比較してみると… [c]Everett Collection/AFLO

『アバター:FAA』の週末3日間の興収は、前週対比65.7%の4141万ドル。ちょうど3年前に同じように年を越していた前作『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』(22)は、新年の幕開け週末3日間で4583万ドルをあげていたので、一見遜色ない成績にも思えるが、同作の場合はそれが公開4週目末。年を跨ぐタイミングだった3週目末の興収が6740万ドルだったので、今作はその61%しか稼げていないことになる。

ちなみに『アバター:WOW』は2022年12月16日の公開で、同年内16日間で累計興収4億ドルに達し、年を跨いでからは5月のメモリアル・デイごろまでのロングランで2億8000万ドルを上乗せしている。一方『アバター:FAA』は2025年内13日間で累計興収2億5000万ドル。全体的なペースでみると、75〜80%程度の推移ということになり、同じようにロングランをしたとしても最終的に5億ドル前後の着地点となる可能性が高そう。

全世界興収では15億ドルを突破し、北米アニメ歴代最高成績へまっしぐら [c]Everett Collection/AFLO
全世界興収では15億ドルを突破し、北米アニメ歴代最高成績へまっしぐら [c]Everett Collection/AFLO

一方『ズートピア2』のほうはというと、週末3日間興収1937万ドルと、前々週から133.9%の上昇カーブを描いた前週と比較しても97.5%の好成績。これは公開6週目末の成績としては歴代9位(オープニングから拡大公開だった作品に限定すれば6位となる)。こちらの比較対象は、同じように感謝祭前日に公開されたディズニー・アニメーションの直近作ということで『モアナと伝説の海2』(24)でいいだろう。

『モアナ2』の場合、2024年内の35日間で累計興収は4億ドルに達しており、年明け最初の週末3日間は1244万ドル。最終的には4億6000万ドルでフィニッシュしている。『ズートピア2』の場合、2025年内の36日間で累計興収は3億3700万ドルなので序盤の勢いだけで見れば『モアナ2』が優勢。しかし年明け最初の週末が先述の通りなので、形勢が逆転しつつある。いずれにせよ、着地点は4億〜4億5000万ドルほどと考えるのが現実的で、あわよくば『モアナ2』の可能性もあるといったところか。

【写真を見る】大成功?それとも苦戦?『アバター:FAA』の成績を前作と比較してみると… [c]Everett Collection/AFLO
【写真を見る】大成功?それとも苦戦?『アバター:FAA』の成績を前作と比較してみると… [c]Everett Collection/AFLO

“2強”どちらも比較対象が強力すぎるため苦戦に見えなくもないが、文句なしの大ヒットであることはいうまでもない。何より両作とも海外興収が優秀であり、『アバター:FAA』は危なげなく全世界興収11億ドルを突破。現状では全世界歴代興収ランキングの40位のところにいるが、ここからさらに上位に進出することは間違いないだろう。また『ズートピア2』の方も、まもなく全世界興収16億ドルに到達する見込みで、同ランキングでは現在12位。北米アニメ歴代No. 1の『インサイド・ヘッド2』(24)まで1億ドルに迫っており、近日中に抜き去ることは確実だ。

つい数週間前までは、2025年公開作で全世界興収10億ドルを突破した作品は実写版『リロ&スティッチ』(25)と中国アニメ『ナタ 魔童の大暴れ』(日本公開中)の2本だけだったが、年末の土壇場になって2本が加わり計4本に。これは2020年以降では最多であり、(2019年は9本と例外中の例外だが)その点ではコロナ禍前の水準に戻っているといえるかもしれない。

文/久保田 和馬

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