1. トップ
  2. グルメ
  3. 重い病で食欲のない夫が喫茶店でハンバーグを注文したのはなぜ? 夫婦愛にほろりと泣ける『木暮姉弟のとむらい喫茶』【著者インタビュー】

重い病で食欲のない夫が喫茶店でハンバーグを注文したのはなぜ? 夫婦愛にほろりと泣ける『木暮姉弟のとむらい喫茶』【著者インタビュー】

  • 2026.1.8

【漫画】本編を読む

社交的なキッチン担当・木暮千景(こぐれちかげ)と、人見知りな接客担当・照巳(てるみ)。正反対な姉弟が営む喫茶店「こかげ」は、大切な誰かを喪った人が行き着く、ちょっと不思議なお店だった。そこにやってきたのは夫を喪った妻、愛猫を亡くした女性……。彼女たちが抱えた喪失感を、ふたりは「弔いごはん」で晴らしていく。

誰かを喪うことと食事をテーマにした漫画『木暮姉弟のとむらい喫茶』(うおやま/新潮社)。著者であるうおやまさんはどんな思いを抱え、作品を紡いでいったのか? 作品制作の裏話を聞いた。

――第1話は病気で亡くなってしまった夫と最後に行ったお店である喫茶店「こかげ」を訪れる妻のお話です。このエピソードを思いついた経緯を教えてください。

うおやまさん(以下、うおやま):昔、自分が親の病院に付き添っていたとき、親が毎回必ず帰りに駅ビルで食事をごちそうしてくれていました。それは親が食べたかったからだけではなかったのかもしれないな、と最近になって気付いて。その時の気持ちがもとになっています。

――漫画は最初を読んでその後の続きを読むか決める方が多いと思うので、第1話の内容は一番考えるのが難しいのかなと思いました。どんなお話にするか悩んだりされたのでしょうか?

うおやま:1話目は多くの人が共感できるように、というのは考えましたね。そこから食事と夫婦愛がまっすぐつながるお話にしようと決めました。割とすんなり決まったというか、当初から「第1話はこの話」と決めていたように思います。

――喫茶店「こかげ」は元気だったころの夫の行きつけのお店だったんですよね。夫婦では最初で最後になった「こかげ」での食事の際、夫はハンバーグを注文しますが、これには夫の妻に対するある深い想いがありました。この時のメニューをハンバーグにしたのはなぜですか?

うおやま:そこは、自分の好物がハンバーグだからです(笑)。

取材・文=原智香

元記事で読む
の記事をもっとみる