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「誰も語らなかった戦争だ」帰還兵が語る『ウォーフェア 戦地最前線』元特殊部隊の監督が本作を制作した理由とは?

  • 2026.1.8

『シビル・ウォー アメリカ最後の日』(24)で国家の分断と内戦をリアルに描き議論を巻き起こした鬼才アレックス・ガーランド監督が、同作で軍事アドバイザーを務め、米軍特殊部隊の経歴を持つレイ・メンドーサを共同監督に迎え、彼のイラク戦争での実体験を極限まで再現した『ウォーフェア 戦地最前線』が1月16日(金)に公開となる。このたび、複数の戦場を経験した帰還兵たちが本作鑑賞後に語った“生の声”と監督からのメッセージを収めた特別映像が解禁となった。

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舞台は2006年、アメリカ軍特殊部隊8名の小隊は、イラクの危険地帯ラマディで、アルカイダ幹部の監視と狙撃の任務に就いていた。ところが、想定よりも早く事態を察知した敵兵が先制攻撃を仕掛け、市街で突如全面衝突が始まる。退路もなく敵兵に完全包囲されるなか、重傷者が続出。部隊の指揮をとることを諦める者、本部との通信を断つ者、悲鳴を上げる者。負傷した仲間をひきずり放心状態の隊員たちに、さらなる銃弾が降り注ぐ。小隊は逃げ場のないウォーフェア(=戦闘)から如何にして脱出するのだろうか。

このたび解禁されるのは、複数の戦場を経験した帰還兵たちが本作鑑賞後に語った“生の声”を収めた特別映像。戦争の意義や目的を語る一般論ではなく、“人間としてなにを見て、なにを感じ、なにを失ったのか”に真正面から向き合った本作に対し、帰還兵たちは「兵士の特別な絆を完璧に捉えていた」、「これはアクション映画ではない。リアルな人間がリアルに体験しているんだ」、「これまで誰も語らなかった戦争だ」、「戦争がこのように語られたことはない。帰還兵にしか伝えられない映画だ」と、そのリアリティを次々に言葉にした。

続くのは、自身もイラク戦争でネイビーシールズ(米軍特殊部隊)として戦った経験を持ち、『シビル・ウォー アメリカ最後の日』ではリアルな戦闘描写を設計し話題を呼んだ軍事アドバイザー、メンドーサ監督からのメッセージ。これまで数多くの戦争映画が作られてきたなかで、あえて本作を制作した理由について、「過去にも優れた戦争映画はあったが、僕たちが本当に伝えたかったことは語られていなかった…」と語り、実体験を通してうまれた本作を通して改めて“戦地へ向かう”という行為そのものについて考えてほしかったと明かす。

さらに自身が参加したイラク戦争は約20年前に終結したが、自分たちにとっては「あの戦争はまだ終わっていない」と続ける。加えて「スローモーションで人が死ぬわけでも、ラッパが鳴り響くわけでもない――それが戦争の現実だ」と強調、「曖昧に描かれた戦争映画を観て、兵士が犠牲にしたものを理解したつもりになってほしくない。見て見ぬふりをするのは自由だが、戦争は必ずまた起こる。だからこそ現実を知り、疑問を抱くべきだと思う。たとえ、戦争に行く理由に同意できなくても」と、強く訴えかける。

メンドーサ監督が所属していた米軍特殊部隊での実体験を基に、同胞の兵士たちにも徹底した聞き取りを行い、脚本を執筆した本作。彼らの頭の片隅に残る鮮烈なトラウマが、フィクションでは決して描き得ない“戦争そのもの”をスクリーンに出現させる。轟音が鳴り響く映画館で、最前線の兵士の一人として“そのすべて”を受け止めてほしい。

文/鈴木レイヤ

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