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キャサリン皇太子妃に学ぶ、洗練&タイムレスなおしゃれを叶える鉄則10

  • 2026.1.8
Getty Images

キャサリン皇太子妃が世界に与える影響は、まさに比類なきもの。長年にわたり、彼女が着用したアイテムを求めてショップやECサイトに人々を殺到させ、経済に大きな恩恵をもたらしてきたこの現象は、「ケイト効果(キャサリン妃効果)」と名付けられるほど。ハイストリートブランドやプチプラアイテムも積極的にワードローブにミックスする姿勢もあり、王室の広報担当者が彼女の衣装の詳細を公表しない方針を発表した後でも、その影響力に陰りは見えない。

ただ、装いばかりが注目を浴び、時に彼女の公務そのものを霞ませてしまう懸念があるのは確かかもしれないが、彼女がファッション業界、とりわけイギリスにおいて計り知れない資産であることも紛れもない事実だ。マックイーンやヴィクトリア・ベッカムのような確立されたビッグネームであれ、何度か着用しているウェールズ発のジュエリーブランド、スペルズ・オブ・ラブのようなインディペンデントなデザイナーであれ、彼女が選んだブランドはその後、例外なく大きな脚光を浴びることになる。

常にエレガントで洗練されたキャサリン皇太子妃のスタイルは、ウィリアム皇太子との交際が公になった2004年当時から、「プリンセス・オブ・ウェールズ」という称号を手にした現在まで、年を重ねるごとに磨きがかかっている。

自分に似合うものを熟知し(マックイーンの同じ型のコートを色違いで3つ所有していることからも明らか)、お気に入りのおしゃれの方程式をアップデートし続け、そしてデニムとブレザーの合わせ方ひとつとっても無限の可能性があることを証明してくれる皇太子妃は、常に私たちに着こなしのインスピレーションを与えてくれる存在だ。

ここでは、そんなキャサリン皇太子妃の1月9日の誕生日を祝して、彼女から改めて学びたい10のファッションルールをお届け。

Translation: Joji Inoue From Harper's BAZAAR UK

Karwai Tang / Getty Images

1. ワントーンで洗練ムードに

キャサリン皇太子妃のおなじみスタイルといえば、鮮やかで大胆なカラーを用いたワントーンルック。

2025年12上旬、ドイツ大統領を国賓として歓迎した際も、皇太子妃はこの得意のスタイリング術を用い、お気に入りのブルーのマックイーンのコートを主役に、全身をブルーで統一した洗練ルックを見せた(写真)。ネイビーのジュリエット・ボタリル・ミリナリーのハット、足元には同系色のジャンヴィト ロッシのブーツを選んでいる。

この装いは2023年のクリスマスにも確認されているが、今回はコートの下にバーバリーのドレスを合わせ、ダイアナ元妃から受け継いだサファイアのイヤリングとエミー ロンドンのクラッチバッグでアクセントをプラス。細部をアップデートすることで、フレッシュな印象を与えていた。

Gareth Cattermole / Getty Images

2020年のコモンウェルス・デーの礼拝で見せた、小物もすべて赤で統一したキャサリン・ウォーカーのコートスタイル(写真)や、何度か着回しているヴィクトリア・ベッカムのオリーブグリーンのスーツなど、皇太子妃のカラー選びには一貫した美学が感じられる。

こうしたアプローチは、鮮やかなワントーンの着こなしを好んだ故エリザベス女王の影響もあるのかもしれない。女王は、女王の姿をひと目見ようと何時間も待つ群衆に対し、誰もが自分をはっきりと視認できるよう、あえて目立つ色を選んでいたとされている。

Karwai Tang / Getty Images

そのほかキャサリン皇太子妃は、赤やグリーン、ブルーといったはっきりしたカラーを好むいっぽうで、時には全身ホワイトや全身ベージュなど、シックで落ち着いたカラーパレットも巧みに攻略している。

写真:2022年11月、タートルネックのニットドレスにキャメルのコートを羽織り、英スカボローを訪問

Chris Jackson / Getty Images

2. テーラリングを甘く見ない

多彩なドレススタイルで知られるキャサリン皇太子妃だが、多くの公務において、パンツスーツも頼りにしているのがわかる。

長年にわたり、いくつかのキースタイル――ローラン ムレのワインレッドのツーピース(写真)、マックイーンのディープブルーのスーツ、ベラ フロイドのチェックのセットアップ、バーバリーのグリーンのスーツ、エミリア・ウィックステッドの鮮やかなパープルのアンサンブルなど――をワードローブに加え、繰り返し愛用している。

Samir Hussein / Getty Images

もちろん、スーツだけにとどまらない。クラシカルなボウタイブラウスやワイドパンツ、そしてデニムと合わせることの多いフィット感のあるジャケットなど、テーラリングの魅力を巧みに取り入れたおしゃれもお手の物だ。

写真:2025年9月、グレンチェックのスーツで公務に臨んだキャサリン皇太子妃

Samir Hussein / Getty Images

3. お手頃価格のおしゃれジュエリーを取り入れる

キャサリン皇太子妃は、ハイブランドと低価格なアイテムを巧みに組み合わせるハイ&ローなおしゃれでも知られているが、それはジュエリー選びにも及んでいる。昼の公務から夜のフォーマルイベントまで、手の届きやすいブランドを頻繁に取り入れているのだ。

日常的に着用しているものに、たとえばミッソマのシャンデリアピアス「ゼニヤ」があるが、これは2021年のロイヤル・バラエティ・パフォーマンスをはじめ多くのイベントで確認されている。このときは、ジェニー・パッカムのきらめくグリーンのロングドレスに合わせていたのが印象的だった(写真)。

ほかにも、エイソスのゴールドフープピアスや、モニカ・ヴィナダーのパールネックレス「ヌラ」などが挙げられる。

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また皇太子妃は、訪問国への敬意を表す方法のひとつとして、手頃な価格のジュエリーを身につけることもある。

2022年、プラチナ・ジュビリーの一環で行われたカリブ海諸国へのロイヤルツアーの際には、バハマのジュエラー、ナディア・イレナによるゴールドのピアスをセレクトしていた(写真)。

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4. 長く使えるアイテムに投資する

キャサリン皇太子妃といえば、着回し上手なことでも有名(ドレスや前述のスーツを、シーンに合わせてアレンジしているのが好例)。だが、なかには20年近くも愛用しているアイテムがあるのをご存じだろうか。

2025年2月にウェールズを訪問した際、皇太子妃はグッチのチェックのスカートに、どこか見覚えのあるジャケットを合わせていた(写真)。

Max Mumby/Indigo / Getty Images

その一着とは、ラルフ ローレンのツイードジャケット。実はこれは2000年代半ばから着ているもので、最初に目撃されたのは2007年のチェルトナム・フェスティバルでのことだった(写真)。

WPA Pool / Getty Images

皇太子妃が長年愛用しているのは服だけではない。投資する価値を見極め、ほかの何よりも頻繁に登場させている“本命小物”も存在する。

その代表格といえるのが、シャネルのバーガンディ色のハンドバッグ。2017年に公の場で披露して以来、数多くの公務に伴ってきた相棒だ。最近では、2025年9月のドナルド・トランプ大統領による国賓訪問の際にも、このバッグを携えていた(写真)。

タイムレスな名品を選べば、決して年月を経ても色あせることなく、長く使えることを、キャサリン皇太子妃は誰よりも理解しているのだ。

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5. ポルカドットは永遠

プリントや柄の着こなしにも定評のあるキャサリン皇太子妃だが、なかでも彼女が繰り返し着用しているのがポルカドット。義母のダイアナ元妃と同じく、皇太子妃のワードローブにはドット柄のアイテムが数多く揃っており、その多くをたびたび着回している。

特筆すべきは、そのドット柄ドレスの多くが、イタリア出身&ロンドンベースのデザイナー、アレッサンドラ・リッチのものであるという点だろう。皇太子妃は、ウィンブルドン選手権からガーター勲章授与式まで、あらゆるシーンでこのブランドのアイテムをまとっている。

写真:2025年5月8日のVEデー(欧州戦勝記念日)の礼拝に、アレッサンドラ・リッチのドットドレスで参列したキャサリン皇太子妃

Mark Cuthbert / Getty Images

とはいえ、このスタイルは今に始まったことではない。皇太子妃は長年にわたりこのアイコニックなプリントを愛用してきており、例えばジョージ王子を妊娠中だった2013年には、トップショップの白地に黒ドットのワンピースを身につけていた(写真)。

Mike Marsland / Getty Images

また同年の、出産後にジェニー・パッカムによるブルー&ホワイトのポルカドットドレス姿で病院の前に登場した姿(写真)は、あまりにも有名だ。

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6. 正しいアイテムと合わせれば、デニムも上品に

以前からデニム愛好家として知られるキャサリン皇太子妃だが、フォーマル過ぎない場面での公務スタイルとして、デニムを“お仕事仕様”に昇華させる術を心得ている。

その秘訣は、手頃な価格のアイテムとラグジュアリーなピースをうまくミックスすること。さらに、シャープなテーラードジャケットや洗練された小物を加えることで、カジュアルなデニムをぐっと引き締めている点も覚えておきたい。

写真:2023年10月、ザラのブレザーとスキニーデニムという出で立ちで公務にやってきたキャサリン皇太子妃

Samir Hussein / Getty Images

皇太子妃のお気に入りデニムには、ハイストリートブランドのものも多い。繰り返しはいているうちの1本は、アンドアザーストーリーズのもので、2021年には、これをクロエのコーラルピンクのブレザーと合わせ、ほどよくカジュアルで好感度の高いおしゃれを披露した(写真)。

Chris Jackson / Getty Images

また、カラーデニムもお好みのようで、マッシモ ドゥッティのブラウンデニムにはホランド・クーパーのツイードジャケット(写真)を、トップショップのブラックデニムにはラルフ ローレンのブレザーを羽織るなど、上手なミックス&マッチを見せている。

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7. 場やテーマに合わせたファッションも野暮ったく見せない

チェルシー・フラワー・ショーでのフローラル柄ドレスから、スコットランド訪問時のタータンチェック(タータンチェックはスコットランド発祥)のトレンチコートまで、キャサリン皇太子妃のスタイルはいつでも、その場の空気を完璧に読んでいる。

テーマを意識しつつも、決して頑張りすぎたりあからさまに見えたりしないのが特徴だ。

写真:2019年5月のチェルシー・フラワー・ショーには、アーデムのフローラルプリントのドレスをセレクト

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そして、歴代のロイヤルたちがそうしてきたように、キャサリン皇太子妃もまた、ファッションを外交手段としてうまく駆使しており、訪問国にゆかりのあるデザイナーを選ぶこともしょっちゅうだ。

例えば2017年のポーランド・ドイツ訪問時には、マックイーンの白のペプラムドレスにジェニー・パッカムの赤のクラッチバッグを合わせ、ポーランド国旗に対し敬意を払った(写真)。

Max Mumby/Indigo / Getty Images

また2025年7月、フランスのマクロン大統領夫妻を国賓として迎えた際は、これまで身につけたことのなかったディオールをピックアップ。淡いダスティピンクのジャケットとスカートを着こなし、話題を集めた(写真)。

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8. ハイストリートブランドを活用する

皇太子妃が、ザラやアンドアザーストーリーズ、ボーデンにいたるまで、数多くのハイストリートブランドを取り入れていることもよく知られている。

前述のデニムやブレザー以外にも、2025年1月に着用したザラの千鳥格子のミディ丈ワンピース(写真)のように、プチプラなドレスを選ぶ姿もしばしば目撃されている。

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また時には、意外なブランドのチョイスで私たちを驚かせることも。例えば2016年のインド・ニューデリー訪問時には、マンチェスター発のブランド、グラマラスによる50ポンド(約8000円)のプリントドレスを選んだり(写真)、2019年のロンドン自然史博物館訪問の際には、ウェアハウスのバーガンディのニットにジグソーのパンツを合わせたりしている。

キャサリン皇太子妃が選ぶハイストリートアイテムには、ある共通点がある。それは、スタイリッシュでありつつもトレンドを追いすぎておらず、彼女が重んじるタイムレスな上質さを備えているということ。どれも、ワードローブにあるほかのアイテムと相性が良く、優れた着回し力と長く愛用できる魅力を兼ね備えているのだ。

Pool/Tim Graham Royal Photos / Getty Images

9. コートが装いを大きく左右する

キャサリン皇太子妃のワードローブにおいて、コートが主役級のアイテムであることは疑いようがない。実際に何着所有しているかは定かではないものの、彼女のファッションを記録するブログのなかには、130着以上をリストアップしているものもあるほどだ。

とはいえ、彼女はもちろんその多くを長年にわたり愛用し続け、着回し続けている。そのひとつが、2008年にクランウェル空軍基地でのウィリアム王子の卒業式に出席した際に着用していた、英国ブランド、リースのクリーム色のダブルブレストコート(写真)だ。

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ワントーンコーデを格上げするのはもちろん、ベルトでウエストマークしてシルエットにメリハリをつけたり、シンプルな装いに彩りを添えたりと、コートを巧みに利用しているキャサリン皇太子妃だが、特にお気に入りのスタイルがあるようだ。

2024年のクリスマス・キャロル・サービスで着ていた、ピークドラペルとフラップポケットが特徴のマックイーンの赤いロングコート(写真)を、グリーンとブラウンでもオーダーしている。

Samir Hussein / Getty Images

なお2025年の同イベントでは、これまでたびたびまとってきた別のコートをセレクト。斜めに配されたフロントポケットとダブルブレストのフィット&フレアなシルエットが優雅な、キャサリン・ウォーカーによるグリーンのロングコートだ。そこにトロイ ロンドンのフェイクファーの付け襟をプラスしていた(写真)。

Karwai Tang / Getty Images

10. ミディ丈&ロングブーツのコンボで失敗知らず

秋冬シーズンにおけるキャサリン皇太子妃の鉄板コーデといえば、ミディ丈のスカートやドレスに、膝丈のロングブーツを合わせるスタイル。

そのベストサンプルのひとつが、エミリア・ウィックステッドのタータンチェックのスカートで、スコットランドのブランド、ブローラのカーディガンとともに2018年に初披露(写真)して以来、彼女は頻繫にこのルックを黒のスエードのロングブーツで仕上げている。

WPA Pool / Getty Images

皇太子妃は、このラルフ ローレンのものと見られるロングブーツを長年にわたり幾度となく愛用している。たとえば2019年には、スポーツマックスのコートとマイケル・コースのピーコック柄ドレスに合わせてスタイリング。2020年のアイルランド公式訪問ではスザンナの鮮やかなグリーンのドレスと合わせ、さらに2022年には、デレク ラムのモスグリーンのレオパード柄ドレスともマッチさせていた(写真)。

もしかすると、お気に入りのあまり同じモデルを何足も揃えている可能性もある。だがいずれにせよ皇太子妃は、ファッションに関しては「壊れていないものは直さない」という黄金ルールを体現していると言って間違いないだろう。

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