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【まめきちまめこ】「最近マンガの描き方に悩んでて…」大人気ブロガーが初めて明かす、愛猫2匹を“人間らしく”描く理由とは?【ベスト記事2025】

  • 2026.1.8

2025年1年間で特に人気を集めたCREA WEBの記事を発表! あの映画やドラマのヒットの理由から、気の利いた手土産、そして、じっくり読みたい注目の人のインタビューまで。たっぷりお楽しみください。(初公開日 2025年2月21日 ※記事内の情報は当時のものです)


ブログ「まめきちまめこの日常」で綴られるギャグエッセイマンガが人気のブロガー・まめきちまめこさん。現在はなんと月間7,000万PVを達成、SNSの総フォロワー数は220万人超と、人気ブロガーとして活躍しています。

「寝室行くと急に独立心高まる猫たち」(2024年5月21日)

愛猫のタビとメロとの暮らしを綴ったマンガが多くの読者の心を掴んでいますが、クスッと笑えるような2匹の描写、「そんなこと起こる!?」というエピソードの数々……。タビとメロをどう捉えれば、こんなにおかしくも愛らしい漫画が描けるのでしょうか。

エッセイマンガにも度々登場するまめこさんの姉・姉吉さん“通訳”のもと、まめこさんに「猫との暮らし」についてお話を伺います。


暇すぎて始めたブログが10周年を迎えて

初めてのブログ投稿。「繰り返される残酷な世界」(2015年1月10日)

――2015年1月からブログ「まめきちまめこニートの日常」を始めたまめこさん。この10年を振り返ってみて、いかがでしたか?

まめこきちまめこ(以下、まめこ) 10年ってこんなもんなの!? ってくらい、なんか早かったですね。早すぎて、人間的にはあまり成長した感じがしないかも。

そもそもブログは「やることないけど何かやらなきゃ」という気持ちで、自分の日常をマンガにして5ちゃんねるに公開するところからスタートしたんです。開設当初はニートでとにかく暇で、当時は火を吹くほどやる気がありました(笑)。

今はあれもこれもやりたいってつまみ食いしすぎて、ブログに1点集中できてない状態です。

――たしかにコラボ商品などもたくさん出ていますね! 集中できてないとはいえ、毎日のように記事が上がっています。モチベーションはどこから?

まめこ ブログやSNSに、読者の方がすごくいいコメントをくれるんですよ。「落ち込んでいる時、まめこのブログを読むと元気が出る」とかって。こういうコメントがあると、描かないとって思います。

あとは怒りをエネルギーに変えることもありますね(笑)。私のマンガってたまに言葉が強かったりするので、そこに強めのツッコミを入れてくれる読者の方もいるんですよ。ありがたく思いつつ、「負けるもんか!」という気持ちをモチベーションにしているかもしれないです。

――確かにまめこさんのブログはコメントが多いですよね。読者との距離がとても近い感じがします。

まめこ 近い近い! 以前別のマンガ家さんに「私のファンは距離が近いんだ」と話したら「そう思ってもらえることはマンガ家にとってすごく有難いことだよ」と言われて、改めてそうだなと感じました! この感謝を忘れねぇ……。

まめこさんがタビを拾った日のこと。「この前言ってた『事件』の真相がこちら」(2017年6月15日)

――最初は実家でゴールデンレトリーバーのこまちと暮らしていたまめこさんですが、ひとり暮らしを始めてからひょんなきっかけで保護猫のタビ、シンバ、メロを次々と迎えました。ブログの内容も、まめこさんの日常だけでなく動物たちとのにぎやかな毎日がギャグテイストで繰り広げられるように。猫が生活に加わって、変化はありましたか?

メロが王様の座に!? いつでもカースト最下位はまめこ

“リアル”なメロ(左)とタビ(右)。

まめこ 実家にアルという猫がいたんですけれど、姉がお世話していたからか、私とはすごく距離があったんです。身近に存在しているけれど、分かり合えない謎の存在というか。

2017年の夏、車のボンネットの中にいたタビを拾って一緒に暮らすようになってから、ようやく猫にも感情があることに気づきました。口角が上がって「笑ってる」ように見える犬と比べて猫は表情そのものは豊かじゃないかもしれないけど、嬉しそうにしたり、挑発してきたり。尻尾を立ててビビビビビって震わせているところなんかを見ると、「喜んでんじゃん!」って。

特にタビはすごいですよ。私のこと好きすぎて、「私がいなかったらどうすんの!?」って思うくらい。

「ずっとこうしていたかった猫」(2024年2月24日)

――2022年2月に旅立ったシンバ、食いしん坊キャラの弟分メロもそれぞれ性格の違いはありますか?

まめこ シンバは異質でしたね。拾った時はお腹に傷があって片目が失明していて。育ってきた環境が過酷だったからなのか、悟っているというか、神々しい感じというか。

メロは悪いヤツです(笑)。特に最近は王様になろうと企んでやがるんですよ。

――というと?

まめこ こまちがいた頃は、こまち、タビ、シンバ、メロの順に、家の中でのカーストがあったんです。それがこまちとシンバがいなくなってからは、メロがカースト1位を狙っていて。特に最近はそれが顕著で、やり方がなかなか陰湿なんですよ!

「一定の距離感が必要だけど、『家族』な関係の2匹」(2021年12月12日)

――どんなことをするんですか?

まめこ タビがいる部屋のドアをバンッて閉めたり、自分だけがカロリーオフのごはんを食べていることにむしゃくしゃしてタビを攻撃したり。私は常にカースト最下位だからメロもやりたい放題。王様気質を発揮しまくってますね。

タビとメロ。まめこさんにはタビは「ナァ」、メロは「ヂッ」と鳴いているように聞こえるそう。「下剋上問題につき別居した猫たち3」(2023年5月24日)

――まめこ家では静かなる戦いが繰り広げられているんですね。

姉吉 静かではない(笑)。この人、同じ熱量で猫たちとやり合ってるんですよ。まめこが誰かとモメてる声がして、覗くと相手が猫で本当に怖いんです。

ホテルライクの暮らしを求めるなよ!

「相変わらずタイミングが悪すぎる猫」(2021年1月31日)

まめこ だって私がキッチンにいると、タビが蛇口を舐めようとするんですよ。でも私はあんまりそこに口をつけてほしくない。だから「やめろ」って言ってやめさせるんですけど、洗面所に移動したらそこでも蛇口を舐めようとして。あいつ、私が怒ってるのが楽しくて絶対わざとやってるんですよ!

姉吉 私から見たら、「水を出して」とお願いされているようにしか見えないんですけどね。だから本当に怖いです。

まめこ 私は嫌がらせだと受け止めています。だってそんなワガママに付き合ったら、一生蛇口の水を出し続けなあかん! しかも、水は常に猫用のお皿に用意してあるんですよ。そっち飲めよ! うちにホテルライクの暮らしを求めるなよ!

――よく人間は“猫の下僕”と言われるほど、一緒に暮らす猫に仕えてしまう印象がありますが、まめこさんはなんか違うような……?

まめこ 人間と猫の関係というより、動物同士が一緒に暮らしている感じですね。こまちがいたときも、それは変わらないかも。私は獣として生きています。

姉吉 だからまめこは人間が猫を「世話してやっている」という気持ちが根本的にないんですよ。対等すぎて「水は自分の皿から飲め」と。

まめこ もちろんごはんをあげたり水を替えたりはしますよ!

タビとメロが最近ブログにあまり登場しないワケは…

「下剋上問題につき別居した猫たち」(2023年5月14日)

――と言いつつ、まめこさんが定期的に彼らを病院に連れて行ったり、小さな異変も見逃さないほど観察していることを読者は知っていると思います(笑)。タビ・メロとの暮らしをマンガにするなかで気づいたこと、変化したことなどはありますか?

まめこ 実はちょうどマンガの描き方を悩んでいるところで……。

――そうなんですか!?

まめこ これまでは、猫は感情や性格がよくわからない謎の存在だったから、タビやメロを「キャラクター」っぽく描いていたんですよ。二足歩行だったり喜怒哀楽がわかりやすい人間っぽい表情だったり。自分自身がよくわかっていないものをブログに登場させるには、キャラクター化するしかなかったんです。

でも、猫との暮らしが長くなって、自分の中で猫の解像度が上がっちゃったんですよ。二足歩行の人間みたいな猫では、こいつらのかわいさを描ききれないんです。

「勝手に遊ぶ系猫のおもちゃ、大体遊ばれない」(2021年12月21日)

例えば、猫が走るときのお尻の形のかわいさは、今のタッチだと表現がしきれない。今のあいつらの尻は人間の尻ですから。猫パンチをくりだす様子も、今ならボクサーみたいな描き方になっちゃうけれど、リアルな猫の猫パンチのほうがきっとかわいい。とにかく今のあいつらは「猫」じゃないんです。それに納得いかなくなってしまったんですよ。だって片方(メロ)なんてタヌキじゃないですか(笑)?

自分の目に映った瞬間をマンガでも捉えたいし、そのかわいさをリアルに描いてみたい。だけど、リアルに描くのはまだ下手だし、今のタッチでリアルさを追求するのもなんか違う、みたいな……。だから最近タビとメロをブログに登場させる回数がちょっと減っちゃったりして、悩んでいるんです。リアルな絵でもよければネタはいっぱいあるんですけどね。

――なんと、そんな悩みがまめこさんにあったとは……。確かにいま思い返せば、犬のこまちは人間らしい表情でも、二足歩行でもない。リアルな「犬」として描かれています。

こまちのことは「理解できた」からリアルに描けた

「犬って中におっさん入ってんの?って時ある」(2021年9月9日)

姉吉 こまちはまめこと一心同体だったから、「理解できた」んだと思います。一方、猫たちは理解できない行動が多かったから、気持ちを想像してキャラクター化して描いてきた。だから感情や動きが乗っている絵になっているんだと思います。

まめこ あ、でもメロはちょっとこまちに近いところがあるかも。メロには「僕ちん」なんてセリフをつけることがあって、それはタビよりもメロのほうが感情表現がわかりやすくて、“犬っぽいな”と思っていたから。タビよりは思っていることの想像がつくから、セリフとして表現できたところがあるかもしれません。結局それもキャラクターっぽくなっている原因のひとつなんですけどね。

「傘、横持ちして後ろ歩いてる人脅かすタイプ」(2022年7月22日)

――まめこさんにとって猫はどんな存在でしょうか?

まめこ なんだろう、偶然出会い、共に住み……「なんか一緒に住んでる奴」。こまちは、「我が子」っぽかった。でも猫たちはもっと対等な立場というか……。姉吉が私の世話をしてくれている感じに近いかもしれません。だから、妹や弟みたいな存在ですね!

喧嘩もするし憎たらしいけど、気づいたら家族を気遣うように世話してしまう、みたいな。まぁ、猫たちの中で私のカーストは最下位ですけど!(つづきを読む:大人気ブロガーまめきちまめこがギャグを封印し新境地へ!? 初の絵本『メロとタビのクッキーだいさくせん』制作秘話

まめきちまめこ

愛知県名古屋市在住のブロガー。ライブドアブログで「まめきちまめこの日常(旧:まめきちまめこニートの日常)」を掲載中。2022年、マンガがフジテレビ系列「ポップUP!」にてアニメ化。著書に「まめきちまめこニートの日常 こまちとタビ」シリーズ。3月19日に初の絵本『メロとタビのクッキーだいさくせん』が発売予定。
Blog まめきちまめこの日常
Instagram @mamekichi_mameko
X @mamekichirou

文=船橋麻貴
マンガ・写真=まめきちまめこ

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