1. トップ
  2. スキンケア
  3. そのケアまちがえてない?「古い角質は取らなくちゃね!」の危ないポイント3つ

そのケアまちがえてない?「古い角質は取らなくちゃね!」の危ないポイント3つ

  • 2016.6.14
  • 4406 views

皆さんこんにちは!15万本以上の爪を施術してきたネイリストでスキンケアカウンセラーの川上あいこです。

肌のお手入れについて調べていると「古い角質はくすみの原因に!」とか「肌荒れの原因は古い角質かも?」とか「肌のターンオーバーを整えましょう」なんて書いてあるのをよく見かけますよね。

顔でも足の裏でも「古い角質は取りましょう」と見かけるので、ついつい「角質をなくすこと」を目指しがち。でも、ちょっと待って!角質層には大切な役割があるのです。

その役割を知らずに、必要な角質層まで無くしてしまうと、まさにそれが「肌荒れ」の原因になってしまうことも。私たちの皮膚にとって「角質層」がどんな働きをしているか、ご存知ですか?

■◇角質層のヒミツ

「角質層」なんて聞くとちょっと難しく感じると思うので、コンビニなどのレジ横にある「チ〇ルチョコ」を思い出してみましょう。箱に入ってキレイに並んでますよね。角質層にいる「ケラチノサイト」もあんな風に並んでいます。

チ〇ルチョコは何箱か重なってレジ横に置いてあります。下の箱にはチョコレートがみっちり詰まっていますが、上段の箱の中は少しづつ売れていくので隙間ができています。

肌も同じです。キレイに並んでいるケラチノサイトが、肌表面にいくにつれ、ひとつ落ちふたつ落ち・・・と少なくなっていきます。この、落ちたケラチノサイトが「垢」です。

■◇肌の表面だけでも知っておこう

私たちの肌表面は、角質層が一番外側にあります。角質層の上で、皮脂や汗などが混ざり合って「皮脂膜」という膜が張ってるのですが、この膜がベールの役割をして肌の水分の蒸発を防ぐことができているわけです。

でも、洗顔することでこの「皮脂膜」は洗い流されてしまいます。皮脂膜がなくなると肌の一番表面にある角質層がむき出しに。角質層に直接空気が触れることで「つっぱり感」が発生するんですね。

では、皮脂膜もなくなって角質層も乾燥していたらどんなことが起こると思いますか?

■◇角質層の役割

角質層に並ぶ「ケラチノサイト」には「天然保湿因子(NMF)」があります。この、天然保湿因子こそが、水分を守ってくれるとっても大切な存在。

そして、ケラチノサイトたちをキレイにつなげてくれているのは「角質細胞間脂質」です。角質細胞間脂質がすき間を埋めてくれているおかげで、肌内部の水分の蒸発を保つことができています。

二重の守りに入ってくれている角質層。なのに「角質はない方がいいよね」なんて、これらをどんどん除去してしまったら・・・体内で順番につくられる天然保湿因子ですが、つくり出すスピードがくるってしまいますよね。

角質層のケラチノサイトを必要以上に取ってしまうことは、肌の水分をわざわざ自分から逃していることになるのです。

■◇おわりに

肌表面の古い角質は、肌のターンオーバーを促すためにもケアした方がいいのですが、必要以上に取り過ぎてしまうと肌荒れを起こす原因になることも。「洗いすぎに注意」とはこういう理由から言われているわけですね。

特に、足の裏やヒジやヒザはお手入れのやりすぎが目立つ場所。やりすぎてしまわないように注意が必要です。(川上あいこ/ライター)

(ハウコレ編集部)

の記事をもっとみる