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「後悔するような恋」は「すごくいい恋」

  • 2016.6.13
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失恋の痛みは、自分にしか消せないものです。心が痛いというのは、その人の考え方によるものなので、その人にしか癒すことができないです。


でも、失恋したら、好きでもない男子をつかまえてちょっと寝てみるとか、そんなふうに適当な人のぬくもりを求めることもあると思います。


で、寝たあとに「なぜわたしはこんな男と寝てしまったのだろう」と激しい自己嫌悪に陥るパターン・・・・・・こういう恋(のようなもの)は、とてもいい恋です。

■どれくらい自己嫌悪に陥ったのか?

失恋の痛みから逃れるために、つい好きでもない男と寝てしまう・・・・・・これは軽い女子でもバカな女子でもなんでもなくて、ごくふつうの人です。
誰にとっても、失恋の痛みというのは、それくらい強烈なものだからです。


で、問題なのは、寝たのか寝なかったのか? ではなく、あとになって、自分がどれくらい自己嫌悪に陥ったのか? ということです。





自己嫌悪に陥らないと、人は成長しません。
これはもう「絶対」と言い切っていいくらい、成長しないものです。


それはきっと、自己嫌悪に陥るほどの極端な経験をしないと、自分の極限値がわからないからでしょう。

■ふつうになってください

失恋の痛手を癒すのに、好きでもない男子と寝たら、自分の気持ちはどんなふうになるのか?
これは自分が経験してみないとわからないことです。


失恋の痛手を癒すのに、お酒をたくさん飲むとすれば、たくさんお酒を飲んだら自分の気持ちやカラダがどうなるのか?
これだって実際に浴びるようにお酒を飲まないとわからないことです。
そうやって、自分のカラダと気持ちの極限値を知らないと、オトナになれないものです。





誰だって、後悔するような恋を経験しています。
どんなに立派そうに見えるオトナだって、ロクでもない恋を経験して、激しい自己嫌悪に陥り、そこからどうにか立ち上がって、今があります。


それで「ふつう」です。


つまり後悔するような恋は、人を「ふつう」に導く大切なレッスンです。

■危険物の取り扱い方

多くの女子は、どんなに後悔するような恋をしたところで、いずれ誰かと結婚して、運がよければ子宝に恵まれると思います。
そのときに「あのとき、わたしはロクでもない男と寝たなあ」となつかしく思えること。
そんなふうに、時間をかけてひとつのロクでもない恋の物語を完結させることができること。


それはいい恋です。
「人の無意識は手つかずの森林のようだ」と言う専門家がいますが、この言葉を借りるなら、自分の心の中にある手つかずの森がどのようなものなのかを、自己嫌悪から立ち直ることで知ることができた・・・・・・だからいい恋なのです。


自分の中の薄暗くて危険な手つかずの森林を知らないまま結婚し、平穏無事な家庭を築いても別にかまわないと思いますが、危険物の取扱い方を知らないというのは、端的に言えば「子ども」だということです。
自己嫌悪に陥るほどの恋は、だからいい恋なのです。(ひとみしょう/ライター)


(ハウコレ編集部)

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