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電車や雨宿りの「隣の人」が怖い…?作者が語る、逃げ場のない閉鎖空間に潜むリアルな恐怖心にゾクり…

  • 2026.1.4
見知らぬ女性がふいに声をかけてきた。主人公は一体どう答える…?
見知らぬ女性がふいに声をかけてきた。主人公は一体どう答える…?

気象庁が「局地的大雨」と呼ぶ、突発的な集中豪雨。一般的に「ゲリラ豪雨」として知られるこの現象は、日本では8月中旬から9月中旬にかけて発生率のピークを迎える。今回紹介するのは、そんな逃げ場のない豪雨に見舞われた主人公を描くホラー漫画『ゲリラ豪雨』だ。軒下で一人、雨が止むのを待っていたはずの主人公。しかし、いつの間にか隣には見知らぬ着物姿の女性が立っていた。

ゲリラ豪雨_P01 三ノ輪ブン子(@minowabunko)
ゲリラ豪雨_P01 三ノ輪ブン子(@minowabunko)
ゲリラ豪雨_P02 三ノ輪ブン子(@minowabunko)
ゲリラ豪雨_P02 三ノ輪ブン子(@minowabunko)
ゲリラ豪雨_P03 三ノ輪ブン子(@minowabunko)
ゲリラ豪雨_P03 三ノ輪ブン子(@minowabunko)

激しい雨音が周囲の生活音をすべてかき消し、外界から遮断されたような密室状態を作り出す。不気味さを感じつつも、この豪雨の中では逃げ出すこともできない。するとふいに、隣の女性が口を開く。「ねえ、濡れずに行く方法を一緒に試してみないか」。その提案の先に待ち受ける結末とは――。

「電車内」にも似た密室の恐怖

本作を手掛けたのは、電子雑誌『comicタント』(ぶんか社)にて都市伝説漫画『ただのうわさです』(原案:飯倉義之)を連載中の三ノ輪ブン子さん(@minowabunko)だ。三ノ輪さんは、昔から夏のにわか雨が好きだという。一瞬で周囲の空気や景色が一変し、異世界に迷い込んだような感覚にワクワクするからだ。しかし一方で、ゲリラ豪雨のような状況での雨宿りには、底知れぬ恐怖も感じている。「隣にいる人物が怪しい動きをしていても、目が合うのが怖くて確認できない。これは電車などの人混みの中でも感じる恐怖に近い」と三ノ輪さんは語る。逃げ場のない閉鎖空間における他者への恐怖心が、本作の根底には流れているようだ。

少女漫画なら「恋」が始まるところだが…

「見知らぬ男女が二人きりで雨宿り」というシチュエーションは、少女漫画であれば恋が始まる王道パターンである。三ノ輪さんもその可能性を検討したそうだが、自身の作風ゆえか、やはりホラー展開へと舵を切ってしまったという。「仮に恋愛パターンで描き始めたとしても、相手の素性が分かるにつれて結局は怖い展開になってしまうと思います」と笑う三ノ輪さん。ロマンチックな舞台装置さえも怪異への入り口に変えてしまうのは、ホラー作家の性なのかもしれない。

現代版にアップデートされた都市伝説

本作『ゲリラ豪雨』を読んだ読者からは、「日常にふっと入り込んでくる恐怖がある」「この手の幽霊はマジで苦手」といった震え上がる声が続出した。もし急な雨に降られて誰かと雨宿りをすることになったら、この物語を思い出してみてほしい。

取材協力:三ノ輪ブン子(@minowabunko)

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