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「無痛分娩」は名前の印象ほど都合のいいものではない!「無痛=無傷」じゃなかった…明暗が分かれる出産レポ【作者に聞く】

  • 2026.1.3
夫に「無痛分娩にしたい」と伝えるとこの表情。果たして説得できるのか…!? 画像提供:なかじょん(@john11050250)
夫に「無痛分娩にしたい」と伝えるとこの表情。果たして説得できるのか…!? 画像提供:なかじょん(@john11050250)

出産の痛みを軽減するとされる「無痛分娩」は、名前の印象ほど都合のいいものではない。実際には痛みを“ゼロ”にするのではなく和らげる「和痛」に近く、向き不向きもある。手術室で働く看護師、いわゆる“オペ看”のなかじょん(@john11050250)さんは、3人目の出産で無痛分娩を選択し、その一部始終をレポ漫画『三人目の無痛分娩レポだよ』として描いた。知識も経験もある彼女が、それでも悩み、笑い、ツッコミながら決断していく過程が、この作品の読みどころである。

「高い」「長い」「でも推したい?」専門職でも割れる、無痛分娩の本音バトル

【漫画】三人目の無痛分娩レポだよ 画像提供:なかじょん(@john11050250)
【漫画】三人目の無痛分娩レポだよ 画像提供:なかじょん(@john11050250)
三人目の無痛分娩レポだよ①(2) 画像提供:なかじょん(@john11050250)
三人目の無痛分娩レポだよ①(2) 画像提供:なかじょん(@john11050250)
三人目の無痛分娩レポだよ②(1) 画像提供:なかじょん(@john11050250)
三人目の無痛分娩レポだよ②(1) 画像提供:なかじょん(@john11050250)

3人目は無痛分娩にしよう——。そう考えたなかじょんさんは、まず身近な“プロ集団”に意見を聞いて回った。すると、看護師からは「高いお金を払ってまで?」、産科医からは「分娩時間が長くなるよ」と慎重な声が上がる。一方で、麻酔科医だけは「どんどん無痛にしたらいい」と即推し。この温度差こそが、無痛分娩のリアルなのだ。

医療従事者でさえ意見が割れるのだから、一般の妊婦が迷うのも無理はない。医師である夫に相談した際も、「メリットとデメリットを本当に理解している?」と冷静な確認が入る。無痛分娩は、陣痛開始後に背中から麻酔を入れて痛みを軽減する方法で、痛みが和らぐ分、いきむ感覚が分かりづらくなり、時間が延びる可能性があるのだ。

「体型×背骨×医師の腕」で決まる!? 無痛が効くかどうかは運と相性の掛け算

無痛分娩のメリットは、母体への負担が軽く、産後の回復が早い点にある。一方で、誰にでも同じように効くわけではない。なかじょんが強調するのは、体型や背骨の湾曲具合、そして何より麻酔を担当する医師の経験値だ。施設によっては麻酔科医ではなく産科医が注射を行う場合も。それ自体が悪いわけではないが、「難しい症例を多く経験してきた麻酔科医に担当してもらえるかどうか」は大きなポイントになるという。

また、分娩費用とは別に10万円前後の追加費用がかかる点も現実的なハードルだ。知識があるからこそ、期待とリスクを天秤にかける姿が、コミカルな描写の中にもにじみ出る。

「有痛で心折れ、無痛で感動」3人目だからこそ残った最高の記憶

1人目は「無痛のありがたみは有痛を知ってこそ」という先輩ママの言葉を信じ、有痛分娩を選択。2人目は謎の自信で再び有痛に挑み、見事に心をへし折られた。だからこそ3人目での無痛分娩という選択があった。周囲の初産ママたちが口をそろえて「無痛よかった」と語るのを聞き、「最初から無痛でもよかったのかも」と今さら思うあたりも正直だ。

2023年4月に出産一時金が引き上げられたことで、無痛分娩の自己負担は約6万円に収まり、「破格」と感じるほどだったという。産後の経過は良好で、4日で退院。意識が飛びそうだった過去2回とは違い、3人目の出産は穏やかで、はっきりと“いい思い出”として残った。「身体が本当に楽だった」。その一言に、選択の重みと納得感が詰まっている。

現在なかじょんさんは、医療の豆知識や育児、日常の小ネタ、ネコチャンの話題まで、その日に描きたいことを自由に漫画にして発信している。専門知識と生活者目線が混ざり合う作風は、今回の無痛分娩レポでも健在だ。

取材協力:なかじょん(@john11050250)

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