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“男性に席を譲ってもらえなかった”と発信した女性の投稿に賛否。「性別で判断すべきではない」との声も

  • 2026.1.3
sellyhutapea / Getty Images

疲れていたり、荷物が多かったりすると、電車で座りたいと思うのは自然なこと。先日、イギリスの地下鉄で男性たちに席を譲ってもらえなかった女性がその様子をTikTokに投稿したところ、動画は急速に拡散。「席を譲る・譲らない」をめぐって、さまざまな意見が飛び交っている。

男性に席を譲ってもらえなかったと発信した女性

イギリス・ロンドンの地下鉄での動画をTikTokに投稿した、ケイティ・オリビアさん。動画には、混み合った車内の中央で、買い物袋を手に立つ彼女が映っており、座席には男性たちが座っている。

ケイティさんは「脚がすごく痛い…座りたいな…」とわざと聞こえるように言ったものの、周囲の男性たちはちらっと見るだけで、すぐに視線はスマホに。さらに彼女は、「かつて男性は女性のために戦争に行った。今では、電車で席を確保するために走っている」という皮肉たっぷりのテキストを動画に表示させた。

同投稿は2025年12月25日時点で800万回以上も再生されており、110万もの「いいね!」を獲得。コメントは約1万8,000件も寄せられ、さまざまな意見が飛び交っている。

  • 「女性だからって理由だけで、なんで席を譲らなきゃいけないの?」
  • 「今の社会では、思いやりも騎士道精神も完全になくなってしまった」
  • 「男性が座っていれば『騎士道精神は死んだ』と言われ、席を譲れば『家父長制に従っている』と非難される。こんな議論は、完全にばかげてるし、性別で考える必要なんてない。譲りたいなら譲ればいいし、譲りたくなければ譲らなければいいだけ。性別は関係ない」
  • 「平等を求めてるんじゃなかったの?」
  • 「本当に難しいし、面白い話題だと思う。紳士が席を譲ってくれるのはうれしいけれど、それって逆に『女性は料理や掃除など“女性らしいこと”をすべき』っていう社会的ステレオタイプにもつながらないだろうか。うまく伝わるといいけど」
  • 「うわー。“プリンセス”ばっかりの電車」
  • 「相手がかなり年上とか、妊娠中とか、本当に必要な状況じゃない限り、席は譲らない」
  • 「男たちは女性のためだけに戦争に行ってたわけじゃない」

席を譲る行動に関する調査

2023年の「席を譲る行動」に関する調査によると、通勤者は年配の乗客や妊婦、障害のある人など、助けが必要なことが明らかな人に対しては席を譲る傾向が強い一方で、若く健康そうな人に対しては譲る可能性が低いことが明らかとなった。

ただし、ほとんどの人は、席を譲る行為を性別に関係なく「助けが必要な人への礼儀」として考えているとのこと。

Justin Case / Getty Images

2020年10月に内閣府が実施した「公共交通機関利用時の配慮に関する世論調査」では、電車やバスなどの公共交通機関の優先席に座っている際、高齢者、障害者、妊産婦など優先席を必要とする人が近くにいた場合、席を譲ろうと思うかどうかを尋ねたところ、「譲ろうと思う」と答えた人は全体の72.0%(「譲ろうと思う」57.7%、「どちらかといえば譲ろうと思う」14.3%)であったとのこと。

一方で「譲ろうと思わない」と答えた人は0.9%(「どちらかといえば譲ろうと思わない」0.7%、「譲ろうと思わない※1、2以外」0.2%)で、18.1%の人はそもそも優先席に座らない※2と回答している。

※1:自分自身が高齢者、障害者、妊産婦など優先席を必要としている場合
※2:優先席に座らない場合

都市規模別での差はほとんど見られなかったが、年齢別にみると、30歳代と50歳代で「譲ろうと思う」と答える人の割合が高い傾向にあったという。

また、公共交通機関の優先席に座っている際、優先席を必要とする人が近くにいた場合の対応について、「どちらかといえば譲ろうと思う」「どちらかといえば譲ろうと思わない」「譲ろうと思わない(※1、※2以外)」と答えた308人に、譲らない場合の理由を尋ねたところ、最も多かったのは「譲ることが相手に失礼になる可能性がある場合」で46.4%だったとのこと。

次いで、「体調不良やけがで優先席を必要としている場合」(34.7%)、「声をかけるのが恥ずかしい場合」(26.9%)、「譲ってもらうのが当然という態度をされる場合」(26.6%)の順となっているという。

席を譲るときに考えたいこと

『news.com.au』の取材に応じたエチケットの専門家であるケイト・ヒューズラー氏は、「公共交通機関で誰かのために席を譲るときは、性別や義務感だけで行動すべきではない」と述べている。

「良いエチケットとは、周囲に目を配り、相手を尊重し、状況を読み取ること。もし誰かが不安定そうだったり、妊娠が進んでいたり、高齢、けがをしていたり、明らかに困っている様子であれば、席を譲るのは性別に関係なく礼儀ある行動です」

Maskot / Getty Images

一方で、昔ながらの“男性が女性を守るべき”という考え方や行動は、「性別による特別扱い」となり、相手の主体性を奪ってしまう場合もあるという。

「ほとんどの女性は、性別だからという理由だけで『助けられる』ことを望んでいるわけではありません。大切なのは、公共の場で誰もが望むように、思いやりと尊厳をもって接することです」とヒューズラー氏は説明している。

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