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【ホラー漫画】「家の守り神」と祖母が言う黒い影…作者が語る「見るものによって世界の見え方が違う」をテーマにした“悲しく怖いが救いがある”怪談

  • 2026.1.3

「僕の家には何かいる」。少年にしか見えない影を、祖母は「家の守り神」と言うけれど…?新興宗教にはまった兄が家庭を崩壊へと導くちょっと怖い話、かんさびさん(@kansabi_kk)の『家にいるものの話』を紹介するとともに、制作の経緯や見どころを聞いた。

「温かい側面や理由がある」怪談を描きたい

家にいるものの話1 画像提供:かんさび(@kansabi_kk)
家にいるものの話1 画像提供:かんさび(@kansabi_kk)
家にいるものの話2 画像提供:かんさび(@kansabi_kk)
家にいるものの話2 画像提供:かんさび(@kansabi_kk)
家にいるものの話3 画像提供:かんさび(@kansabi_kk)
家にいるものの話3 画像提供:かんさび(@kansabi_kk)

「『今回は、子ども視点で怪異を見たとき』ということでお話を作ろうと考えていました」と、制作の経緯を話すかんさびさん。奇妙な話でありながら、結末はいつも優しい余韻を残すかんさびさんの作品の軸は、「悲しく怖い、つらい怪談や不思議な話に少々疲れていまして。不思議な話や一見怖い話でも、実は温かい側面や理由がある、救いがある、というような考えが好き」というものだ。今回は「家に棲む怪異と少年の話」を描いた。

「ほかの動物の視点」から着想を得た怪異の目線

少年は、家のなかで黒いモヤモヤした影を見た。「僕の家には何かいる」そう思っていた影を、祖母は「家の守り神」と言った。影が少年に近づくと、一緒に遊ぶこともあった。

この後、視点は変わり、「家の守り神」と言われる怪異の目線になる。「ほかの動物や昆虫の視点から見る世界というドキュメンタリーを見て、全然違う視点や色、物の捉え方をしているということを知り、このお話を思いつきました」と、かんさびさんは着眼点を教えてくれた。

「赤が濃くなっていく」!新興宗教に心酔する兄

作品のポイントは「このお話は見るものによって世界の見え方が違うということをテーマにしたお話」だという。そのため、「子どもの視点からみた世界、怪異から見た世界、また新興宗教に心酔している長兄が描く世界など、それぞれがよしとするものが違うということを表現するために描き分けています」と、描写へのこだわりを語った。

特に気になるのは、怪異から見た世界。新興宗教にはまった兄が家族を入信させようと動くのだが、その彼だけは赤い色で表現されている。

「『赤が濃くなっていく』のは色によって、その人の感情や状態を視覚化しているので、『長兄がさらにこの新興宗教に心酔していっている』ということを表しています。赤はとくに主張が強く攻撃的な色なので、この色の濃淡で状態を表現しました」と、長兄の色に込められた意味を明かした。

その後、一家は離散し、家には誰もいなくなった。兄は両親と絶縁、そして行方不明になった年の離れた弟は、そして怪異は――?その結末は、ぜひ本編で読んでみてほしい。

取材協力:かんさび(@kansabi_kk)

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