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「爪に優しい」ってどういうこと?ジェルネイルのウソ・ホント

  • 2016.6.13
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皆さんこんにちは!15万本以上の爪を施術してきたネイリストでスキンケアカウンセラーの川上あいこです。今や軽く数百社はあるといわれるジェルネイルブランド。

どこのメーカーでも「爪に優しい」と書いてあるわけですが、実際に爪に優しいジェルネイルってどういうものかご存知ですか?

「爪が健康になる」「爪が折れにくくなる」というイメージが浮かびますが、実際はジェルネイルを乗せただけで爪が折れなくなることはありません。ジェルネイルをのせただけで爪が生き生きと健康になることもありません。

「じゃ、爪に優しいって何さ?」今回はそんな疑問に少しだけお答えしたいと思います。

■◇爪の呼吸を妨げない?

「爪って呼吸してるんでしょ?」未だにたまに聞かれるこの質問。爪は呼吸していません。ですが、水分を吐き出す運動をしています。わかりやすく例えたら、爪からしゅわしゅわと蒸気が出てるイメージ。

これを「蒸散運動」と言います。ジェルネイルは、蒸散運動に蓋をして水分を逃がさないタイプのものと、吐き出す蒸気を通過させて爪の自然な運動を守るタイプとがあります。

これは、どちらも爪の為を考えている構造。水分を溜め込むタイプのものは爪を乾燥から守ってくれますし、水分を通過させるタイプのものは爪の自然な運動を妨げません。

どっちのタイプのジェルネイルも、他にもたくさんの注意事項があるので一概に「こっちがいい」というのはありませんが「爪の運動を妨げるから水が溜まってカビが生えやすいんでしょ?」はブブーッ!不正解です。

ジェルネイルのお手入れやオフ、衛生面にキチンと気を付けてさえいればカビトラブルはなかなか起きないものなのです。

■◇ノンサンディングが優しい?

「自爪を削りません」というアピール。最近、ノンサンディングのジェルネイルがたくさん発売されています。「自爪を削らないなら爪に優しいんだよね?」これも、自爪の状態によります。

無理なオフを繰り返して自爪が傷んでいたり、二枚爪になっている状態のままジェルネイルを塗ると、自爪の傷の間にジェルが流れ込んで固まってしまうので、外すときに無理な力がかかってしまいます。

自爪に傷や段差があるような場合は、表面を滑らかな状態に戻してあげてからジェルネイルを塗ってあげる方が、自爪は傷まないのです。

■◇毎回外す方がキレイ?

「毎回付け替える方がキレイなジェルネイルでしょ?」筆者は毎回新しくしたいタイプの人なのですが、新しいジェルネイルだけが「キレイ」かというとちょっと違います。

ジェルネイルが4週間たってもキレイに付いているなら、カラージェルだけ外してデザインチェンジしたり、色もデザインもそのままで「リペア(お直し)」してもまるで付けたてのようなキレイさが保てます。

毎回薬品で外すより爪に優しいですし、少しづつ重ねることで厚みも足されていきますので、爪の補強にもなりますよ。

■◇おわりに

ジェルネイルをのせても、手を激しく使えば爪が折れたりします。お手入れをしなければ乾燥だってなかなか改善できません。キレイな自爪を保つためなら、丁寧なオフも必須です。

ジェルネイルは「永久的万能品」ではないので「美は一日にして成らず」を実感する商品でもあります。折れやすくて補強を強くしたい指、乾燥が気になっている部分など、しっかりネイリストさんと相談すれば爪の最大の味方になってくれるジェルネイル。

「付けておけば爪に優しいんでしょ?」ではなく、気になることをしっかりネイリストさんに相談して、ジェルネイルライフを楽しんでみてくださいね。(川上あいこ/ライター)

(ハウコレ編集部)

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