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2026年に起こりそうな食のトレンド6

  • 2026.1.2
Ali Waxman / Getty Images

※この記事は、海外のサイトで掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。>>『delish』のオリジナル記事はこちら

新年を迎えるにあたり、多くの人が新たな抱負を掲げ古い習慣を断ち切ろうとしている。そしてそれは、ファッションからウェルネス、ポップカルチャーに至るまで、新たなトレンドの到来を意味する。もちろん、食のあり方も例外ではない。

2026年の食のトレンドは、新商品の発売や新たなメニューの開発、特定の食品の人気を形成する(2025年のカッテージチーズ不足を思い出して)。業界のプロが新年に期待しているものを探るべく、数十人のシェフ、バーテンダー、レストラン経営者、そして料理本の著者に、2026年に広まるであろう食のトレンドについて意見を聞いた。

多くのトレンドがそうであるように、彼らが予測する変化は社会経済的な状況と過去の流行に対する反応を表す。高騰するインフレは、よりシンプルなレシピ、提供量の減少、廃棄物の削減など、より戦略的なメニュー設計を促す可能性がある。飲食店は話題性や派手さよりも、懐かしくて安心感のある定番メニューを選ぶかもしれない。もし専門家の予測が示す通りなら、新しい年に期待できることはたくさんありそう。

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シンプルさ

圧倒的一位を誇るトレンド、それはシンプルさの追求。「派手でやり過ぎなトレンドが終わりを迎え、誠実に丁寧に作られた料理や飲み物が重視される時が来ました」と話すのは、「チョン・ユクチョム」のヘッドバーテンダーであるタナ・コカノットさん。小説のようなメニューや無限の選択肢に代わって、シェフやバーテンダーは余計な要素を削ぎ落とし、品質の高さに焦点を当てようとしている。「メニューにおいて、複雑さや過剰な演出が減り、よりシンプルで専門的な方向性へ向かう大きな流れを感じます」と話すのは、「メイジャードモ」のエグゼクティブシェフ、ジェームズ・ベイリーさん。

「2026年を迎えるにあたり、食材への誠実さと思慮深い節制への回帰が継続していることに元気付けられています」と語るのは、「メッゼ・オン・ザ・リバー」のエグゼクティブシェフであるアンテルモ・アンブロジオさん。「多くのシェフが過剰な複雑性から、優れた食材そのものを主役に据える方向に向かっています」。「BCB3・ホスピタリティー」のスピリッツディレクター、オスカー・シモザさんはこの傾向を「材料の削減、調達品質の向上、明確なアイデンティティを伴う目的を持ったシンプル性」と表現している。

Diana Miller / Getty Images

なつかしい味

率直に言って、2025年は決して良い年ではなかったはず。経済そして社会政治的不安定さのなか、懐かしい定番料理がもたらす安心感が2026年のフードシーンを席巻すると予想されている。「客は完成度の高いクラシックな料理を求めています」と話すのは「バー・プリミ・ペン・ディストリクト」のシェフであるルチアーノ・ドゥコさん。「私たちが追求するのは、親しみのある懐かしい料理の最高の形を作り出すことです」

「2026年は、アイコニックなデザートからビーフウェリントンのような不朽の人気メニューまで、昔ながらの料理の復活が楽しみです」と語るのは、「IGC・ホスピタリティ」の料理ディレクターであるバリー・トンクスさん。

「インスティチュート・オブ・カリナリー・エデュケーション」の主任シェフ講師であるエリック・ローズさんは、チキンキーウやチキンコルドンブルーのような、レトロな料理の復活を期待しているという。また、専門家たちは昔よく使われた食材の復活も予想している。「ミドリが徐々に復活しています」と話すのは「スリーズ・ブルーイング」のヘッドブリューワーであるジョシュ・ペニーさん。「バーテンダーがミドリや類似リキュールを真剣に扱うようになり、棚に常備されるようになっています」

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インタラクティブ・ダイニング

外食は必ずしも安くない。だからこそ2026年は、コストに見合う体験としてインタラクティブな要素がより多く取り入れられる見込み。「私は没入感がほしいです。別世界へ連れて行ってほしい。物語の香りや味を体験したいです」と話すのは「インスティチュート・オブ・カリナリー・エデュケーション」のエリック・ローズさん。現代版ディナーシアター、インタラクティブなポップアップストア、専門性の高い創作メニューを提供するカラオケバーなど、客は生き生きとした食事体験を求めている。

「ファンディ・マタ」のエグゼクティブシェフであるクリス・コルテスさんは、客をショーの一部にするレストランが増えています、と語る。「こうした体験は、寿司屋やお任せの飲食店でしか味わえませんでした」と彼は話す。「このトレンドがほかのレストランにも広がっているのを見て、とても嬉しく思います」

Al Gonzalez / Getty Images

伝統料理

物語を伝える各国料理への需要が高まるなか、業界は新年を迎えるにあたり知られざる食文化の価値を再発見しようとしている。「2026年は、流行を追うのではなく自らのルーツや個人的な歴史に基づいた料理を提供するシェフが増えるでしょう」と語るのは「ナルカラ」の共同創業者であるロッキー・ロムルエンさん。

「世界が狭くなるにつれ、ペルシャ料理やベトナム料理などほかの文化の食べ物が、もはやエキゾチックな存在ではなく、日々の食の風景の一部として受け入れられていくことをうれしく感じます」と話すのは「モモフク・ラスベガス」の料理長であるハリソン・オノさん。「インスティチュート・オブ・カリナリー・エデュケーション」で料理部門ディレクターを務めるエルべ・マリべールさんは、アフリカ料理、とくに北アフリカ料理の人気の高まりに注目しているという。さらに、上級シェフ講師のスティーブン・チャベスさんは、これまで注目されていなかった東南アジアの食文化の台頭を期待している。「フィリピン料理はまさにブレイクする時が来ているような気がします」

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健康志向の料理

健康と栄養への関心は、この一年で数多くの文化的なトレンドを生み出した。そして今、その影響はレストラン業界にも広がっている。「2026年、レストランは提供する量を減らしつつ、より豊かな味と視覚的なインパクトを入れ込むことで競争するでしょう」と話すのは「マーケット」と「ジ・アーガイル」のマネージングパートナーであるアレックス・ファッフェンバッハさん。「GLP1の普及で人々の食べ方が根本的に変わりました。食べる回数と摂取量は減りましたが、期待値は高まっています。今や、一口一口で価値を証明しなければいけません」

その一方で、市販の食品が新たな方法でたんぱく質を添加するなか、「インスティチュート・オブ・カリナリー・エデュケーション」の栄養ディレクターであるセリーン・バイチマンさんは「粉末や飲み物ではなく、本物の食材由来のたんぱく質」を期待しているという。シェフで料理本著者のマキシン・シャーフさんも、同じような流れを予測している。「特定の食品グループをすべて排除することなく、栄養を感じられる食べ方への明らかな切り替えが見られます」と彼女は語る。「食べると気分が上がり、エネルギーと満腹感が得られ、そのうえで美味しいと感じられる食品が求められています」

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ノンアルコール&低アルコールカクテル

最小限のアルコールまたはアルコールを入れずに作られた品質の高い飲み物の数は徐々に増加しており、シェフたちはこの傾向がすぐに消えるとは予想していない。「食事を引き立てるように設計された、料理主体の低アルコールカクテルが継続的に成長することを期待しています」と話すのは「ザ・スタンダード・イースト・ヴィレッジ」の「クナ」でエグゼクティブシェフを務めるメイコール・カルデロンさん。

「クラフテッド・ホスピタリティ」のシェフでオーナーのトム・コリッチオさんは「ノンアルコール飲料を取り巻く環境の次なる進化が楽しみです」と話している。ニューヨーク初のアルコールフリー会員制クラブ「ザ・メイズ」と最近提携したという彼は、「そのコミュニティから次の流れを学ぶことを期待しています」と語る。

translation : Yumi Kawamura photo : Getty Images

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