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【箱根駅伝2026】自分が走るとしたら何区?全10区(コース)の特徴

  • 2026.1.2

お正月といえば箱根駅伝。家でテレビ観戦するのを恒例としている人も多いのではないでしょうか。

10人のランナーが襷(たすき)をつなぐ東京大手町~箱根間の往復217.1㎞。その全10区のコースにはそれぞれどのような走りをするランナーが向いているのか、Japanマラソンクラブ完走請負人・牧野仁さんにお話を伺いました。

[監修者プロフィール]
牧野仁(まきの・ひとし)
有限会社スポーツネットワークサービス代表、Japanマラソンクラブ完走請負人。1967年東京生まれ。アスレティックトレーナー、ストレングス&コンディショニングトレーナーとして活躍。健康ジョギングからマラソン完走、レベルアップまであらゆるランニングの指導を全国各地で展開している

集団走からはじまる往路。ガマン強さも必要

1区:大手町~鶴見 21.3km

前半は平坦でまっすぐな道で、例年、集団走がしばらく続く。後半の立体交差や橋のアップダウンでの走りが勝負のポイント。この日のレースの流れを決める重要な区間であり、各校の戦略により慎重な駆け引きが行われる。

牧野さんの解説:
トップを走る選手に離されたとしても見える位置でついていくとか、いや無理についていかないほうがいいとか、いろんな戦略を立てなければならないのが1区です。自分の思うペースで行くことが許されない場合もある。熱い気持ちはありつつも、冷静になれる人に向いています。

2区:鶴見~戸塚 23.1km

各校のエースが集結する区間。『花の2区』と呼ばれる。距離が長く、中盤に最大の難所といわれている権太坂を上り、さらにラスト1㎞に厳しい上りが待ち受ける。2区でどの選手が出てくるかが往路序盤の見どころである。

牧野さんの解説:
2区で主導権がとれれば、往路優勝する可能性が非常に高くなる。できればここで差をつけておきたいわけです。ただ直線で速ければいいのではなく、さらにアップダウンにも対応できる本当の実力者でないと、2区を勝つことは難しいです。もともとのポテンシャルの高い、オールラウンダーの選手に任せたい区間です。

3区:戸塚~平塚 21.4km

上り坂の途中で襷を受け取り、上りきった後しばらく緩やかな下りが続く。10㎞を過ぎると海沿いの平坦な道となり、18㎞付近の湘南大橋からは富士山が眺められる。2区からの流れを維持または修正するのが3区の重要な役割である。

牧野さんの解説:
海の近くは向かい風が強く、正面から日差しがまっすぐ入ってくるので、かなり体力が奪われます。風をどう受けるか、気温がどうなっているか。遮るものがないときには寒さ、暑さ、風といろんな要素が入ってくるので、天候状態が気になるのが3区ですね。平坦なコースをコツコツ走れる人に向いています。

4区:平塚~小田原 20.9km

テレビ映像では平坦な道がずっと続いているようにみえるが、細かなアップダウンが地味に続く。時間的に日中になるので天候によっては気温が上がることも。5区の山上りに備えタイムをかせぎ、いい位置で襷をつなぎたい。

牧野さんの解説:
4区になると選手もだいぶばらけてきますので、どちらかというと集団よりも一人で走るのが強い選手を置きたいですね。4区は景色が変わらないので、淡々とまっすぐな道を走るのが好きな人に向いている区間です。3区もそうですが、4区も一人で我慢強く走れることが必要になります。

5区:小田原~箱根・芦ノ湖 20.8km

高低差800m以上を一気に駆け上がる山上りは箱根駅伝最大の見どころ。16㎞付近の最高地点を過ぎるとそこから3㎞ほどは一転して下りとなる。どの選手が強いか走ってみないとわからない、予想のつかない難コースである。

牧野さんの解説:
走り方で向き不向きが大きいのが5区。地面を蹴りすぎる人は上りに向いてないです。地面に足を置いていく走り方の人、もしくは地面の力使って次の足が出てくる人、膝が前に出てくる人が向いています。最高地点まで上りきって、その後少し下って最後は平坦になる。ここで走りがうまく切り替えられるかがポイントです。

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6区:箱根・芦ノ湖~小田原 20.8km

5区の「山上り」に対して、6区は「山下り」。最初の4㎞ほどは上りだが、その後一気に下る。ペース配分が難しく、さらに急カーブでの切り替えしも必要で、足への負担が非常に大きい。下りきってから中継所までの3㎞で足が出なくなってしまう選手も。

牧野さんの解説:
少し上ってから下りになるので、まずそこで切り替えが必要です。山下りでは、きつい傾斜を一気に下った後に傾斜が緩くなると、上り坂に感じるほど足が出なくなります。体が山側に倒れるとスピードを殺してしまうので、しゃがんでいるような姿勢で谷側に体重をのせて、足が前へ前へ出る走りができる人はどんどん先に行けます。

7区:小田原~平塚 21.3km

スタート時は箱根の山から吹く冷たい風で冷え込み、太陽が高くなるにつれ気温が上がってくるので、寒暖差が大きく、体がうまく対応できないと大ブレーキがかかってしまうことも。ペースを整え、往路のタイム差を縮めておきたい区間である。

牧野さんの解説:
平坦に感じますが細かなアップダウンがあって、全体的には下り基調。前半自重できて足に余力を残せる人は、後半強いですよ。最初はゆっくり入って後半とばすことができる。前半とばしすぎて後半ガクッとくるケースは毎回見られます。裏の4区もそうですが、7区も我慢強さが求められますね。

8区:平塚~戸塚 21.4km

3区と逆で8区は追い風を受けることが多い。後ろからの風と日差しに体力を奪われることで、後半の失速につながることも。優勝争いやシード権争いが次第に見えてくるので、ここでライバルを引き離しておきたい。

牧野さんの解説:
戸塚に向かって上り基調になるので、8区はきついんです。ここも、一人で走って、コツコツ上って、後半にいかに強い走りでスパートできるかが勝負になってきますね。スピードがあるというよりは、スピードが落ちない選手が向いています。

9区:戸塚~鶴見 23.1km

「花の2区」の裏で、復路のエースが配される。襷を受けて、いきなりの下り坂。その後の距離が長く起伏も多いので、冷静な走りが必要。優勝争い、シード権争い、鶴見中継所での繰り上げスタート回避のためのタイムとの闘いと、箱根駅伝ならではのドラマが数多く見られる区間である。

牧野さんの解説:
トップを走るチームは、9区をしっかりと走ることができれば優勝は確定です。それを追うチームはここで離されると、逆転優勝は厳しい。9区の選手がどういう戦い方ができるかが非常に重要なんです。「復路の花」ですからね。充分な走力を持っていて冷静にペース配分ができる人に走ってもらいたいです。

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10区:鶴見~大手町 23.0km

逃げ切るか、大逆転か。優勝争いはもちろん、シード権をめぐる闘いも見どころの最終区間。都心を進むにつれ、気温の上昇、ビル風の影響を受けることになる。道の起伏や天候だけでなく、チームのみんながここまでつないできた襷の重さも選手の士気につながっている。

牧野さんの解説:
アンカーは最後まで粘り強く走れるランナーがいいですね。でもこれはチームの事情がありますよね。往路でのタイム差によって復路の作戦を変えてくるでしょうから。たとえば、トップで逃げ切ろうとしているのか、それを追って逆転を狙うチームなのか、シード権争いに絡んでくるチームなのか。そういった意味で監督の采配に注目するのもおもしろいですよ。

各区間の特徴を確認しつつ「自分が走るとしたら何区だろう?」「自分がここを走ったらどんな走りができるだろう?」と選手の気持ちになって観戦しているうちに、お正月から自分も走りたくなってうずうずしてしまうかもしれませんね!

Text & Photo:アート・サプライ

続いては、箱根駅伝好きに聞いた「箱根駅伝で一番好きな区間」について。

箱根駅伝で一番好きな区間はどこ?

20年以上にわたって箱根駅伝を応援し、予選会のニュースが出始めるころからソワソワし始める、MELOS編集部のKです。

数ある区間のなかで、「ここだけは外せない」「毎年この区間で泣いてしまう」そんな“推し区間”がある人も多いはず。

今回は、箱根駅伝好きのひとりとして、一番好きな区間を語ります。

さらに、箱根駅伝ファン30名に聞いた「おすすめ区間ランキング」も発表。あなたの推し区間はランクインしているでしょうか?

一番好きな区間は、ずばり「往路5区」

私が一番好きな区間は、ド定番とも言える「往路5区」です。

ニュースや特集でも取り上げられることが多い、箱根駅伝の名物区間「山登り」。それだけ多くの人の心をつかんできた区間だと思います。

急な上り坂を懸命に走る選手たち。足が止まってしまう選手、倒れ込む選手、そして容赦ない追い越し。往路5区は、とにかく見どころが尽きません。

ゴールでは、繰り上げスタートになるかどうかの緊迫した場面が映し出されることもあり、最後まで目が離せないのです。

私自身は、箱根駅伝を「スポーツ中継」というより、ひとつのドラマを見ているような感覚で楽しんでいます。

追い抜かれてしまった選手の悔しさ、ゴールで祈るように応援しているチームメイト、限界を超えてでも前に進もうとする姿。そんな場面を想像するだけで、目頭が熱くなります。

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もちろん、想定通りのペースで安定した走りをすることが理想ですし、競技として見ればそれが正解なのかもしれません。それでも箱根駅伝には、がむしゃらさや予想外の展開があります。計算しきれない熱量がぶつかり合うからこそ、心を揺さぶられるのです。

ドラマティックな展開が生まれやすい「往路5区」。だからこそ、私はこの区間が一番好きです。

とはいえ、どの区間にもそれぞれの物語があり、すべての選手がチームのために走っています。もちろん、全区間に敬意を込めて、全力で応援しています。

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箱根駅伝ファン30名に聞いた「好きな区間」ランキング

私個人としては往路5区推しですが、箱根駅伝ファン全体ではどの区間が支持されているのでしょうか。

ここからは、箱根駅伝が好きな人30名に聞いた「一番好きな区間」ランキングを紹介します。

【豆知識】箱根駅伝は、往路(行き)が1区〜5区、復路(帰り)が6区〜10区。復路の最初の区間は「復路1区」ではなく、「復路6区」と表現されます。

「好きな区間」ランキング

往路5区が、堂々の1位となりました。

1位 往路5区(13票)
2位 復路9区(5票)
3位 往路2区(4票)
4位 往路1区(3票)
5位 復路6区・復路10区(2票)
7位 復路8区(1票)

※往路3区、往路4区、復路7区は獲得票なし

グラフは区間(走る)順

調査期間:2025年12月19日~2025年12月20日
調査協力:ミルトーク

第1位:往路5区(13票)

堂々の1位は、往路5区。全体の約半数にあたる13票を集め、圧倒的な支持を得ました。

箱根の山を舞台にした過酷なコース、順位が大きく動く展開、そして選手の限界に挑む姿。「箱根駅伝といえばここ」というイメージを持つ人も多く、名物区間としての存在感はさすがです。

最近は区間新記録が更新されることも多く、新しい「山の神」が現れるのか、「山の名探偵」が活躍するのか、今年も目が離せません。

第2位:復路9区(5票)

2位にランクインしたのは、復路9区。往路ほど派手ではないものの、総合順位が固まり始める重要な区間です。

「復路の流れを左右する」「ここでの走りが10区につながる」といった声もあり、駅伝の“勝負どころ”を重視するファンからの支持が集まりました。

復路9区は、復路の中で走る距離が一番長い区間です。「繰り上げスタート」になる可能性も高く、最後のタスキがつながれるかどうか、今年も祈りながら見ることになりそうです。

【豆知識】1位のチームがゴールしてから時間が経つと、選手が到着しなくても次の区間の選手が出発する「繰り上げスタート」となります。復路は20分経つと「繰り上げスタート」です。

第3位:往路2区(4票)

3位は「花の2区」と呼ばれる往路2区。距離が長く、エース級の選手が集まる区間として、根強い人気があります。

序盤から激しい駆け引きが繰り広げられ、「ここで流れが決まるのが面白い」という声も多く見られました。

距離が長いだけ、と思っている人もいるかもしれませんが、起伏が多いコースです。特に20キロ付近からゴールの戸塚中継所までの約3キロは「戸塚の壁」と呼ばれる高低差がある場所。最後に失速してしまう選手も少なくありません。それでもタスキを繋ごうと粘る、感動的なシーンが期待できる区間です。

第4位:往路1区(3票)

4位はスタート区間の往路1区。緊張感あふれる号砲から一斉に走り出すシーンを理由に挙げる人が目立ちました。

「箱根駅伝が始まった実感が湧く」「正月の風景そのもの」という声もあり、記憶や雰囲気を大切にするファンに支持されています。

スタートからしばらくは集団で走ることになりますが、少しずつ小集団になり、飛び出す(後続を引き離す)選手も出て来ます。今後のレース展開や優勝校を予想しながら、わくわくした気持ちで見られるのが往路1区です。

第5位(同率):復路6区・復路10区(各2票)

5位は復路6区と復路10区が同率でランクイン。

山下りの6区はスピード感が魅力で、最終区の10区はゴールまでの緊張感や安堵感が印象に残る区間です。

第7位:復路8区(1票)

少数派ながら、復路8区にも票が入りました。

目立ちにくい区間であっても、「好き」と感じるポイントは人それぞれ。箱根駅伝の奥深さを感じさせる結果です。

票が入らなかった区間について

今回は、往路3区・往路4区・復路7区は獲得票なしという結果に。ただし、どの区間にも重要な役割があり、チームを支える走りがあるのは間違いありません。

箱根駅伝には、どの区間にも物語があります。

圧倒的な人気を集める名物区間もあれば、静かに流れを支える区間もある。それぞれの役割が重なって、一本のタスキがゴールへとつながっていきます。

今年の箱根駅伝は、ぜひ「自分の推し区間」を意識しながら見てみてください。きっと、これまで以上に熱く、深く楽しめるはずです。

東京箱根間往復大学駅伝競走公式サイト
https://www.hakone-ekiden.jp/

箱根駅伝 番組公式サイト
https://www.ntv.co.jp/hakone/

1区から10区までの予想通過時間は? 各区の勝負どころも紹介|読売新聞
https://www.yomiuri.co.jp/hakone-ekiden/20241224-SYT8T6146219/

<Text&Edit:MELOS編集部>

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