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父が全裸で倒れた後じゃ遅かった…!介護は情報戦?「保険金」が下ろせない事態を防ぐ“指定代理人”の重要性【作者に聞く】

  • 2026.1.2
「父が全裸で倒れてた。」カバー 作=キクチ
「父が全裸で倒れてた。」カバー 作=キクチ

右耳難聴や子宮内膜症など、自身の身に降りかかったトラブルをコミカルかつ率直につづってきた漫画家のキクチさん(kkc_ayn)。特に、母親の自宅介護と看取りを描いた『20代、親を看取る。』は、若くして親の死と向き合う葛藤が同世代の共感を呼び、2023年に書籍化されるほどの反響を得た。そんなキクチさんが新たに描くのは、母との別れからわずか2年後、今度は父が病に倒れてしまった実体験『父が全裸で倒れてた。』だ。一人っ子として頼れるきょうだいもいない中、次々と決断を迫られる日々。今回は、父の保険金を受け取るための手続きや、複雑な国の補助金制度に立ち向かったエピソードについて話を聞いた。

第1話1-1 作=キクチ
第1話1-1 作=キクチ
第1話1-2 作=キクチ
第1話1-2 作=キクチ
 第1話2-1 作=キクチ
第1話2-1 作=キクチ
 第1話2-2 作=キクチ
第1話2-2 作=キクチ

保険金が請求できない?「指定代理人」の盲点

父の保険金を受け取るためには、自分を代理人に指定してもらわなければならない。保険代理店の担当者からそうアドバイスを受けたキクチさんは、ある重要な制度の存在を知ることになる。それは「指定代理請求制度」。被保険者本人が病気などで意思表示できない特別な事情がある場合に、家族などが代わりに保険金を請求できる仕組みだ。しかし、これには落とし穴があった。事前に「指定代理人」を設定しておかなければ、いざ本人が倒れてしまった後の初動が遅れてしまうのだ。

キクチさんは「母が亡くなった際に保険を見直す機会があったにもかかわらず、指定代理人の項目を見落としていました」と振り返る。家族構成が変わったり、子どもが遠方へ引っ越したりしたタイミングで、契約内容を再確認することがいかに重要か。キクチさんは身をもって痛感したという。このままでは保険が使えないかもしれない。キクチさんは父にサインをもらうため、病院へと急いだ。

介護は情報戦。複雑な制度は「AI」で攻略

保険だけでなく、国の補助制度について調べることも急務だった。透析治療に関する費用補助や高額療養費制度、限度額適用認定証など、利用できる制度は多岐にわたる。介護とはある種の情報戦だ。高額な医療費の負担を減らせるか否かは、知っているかどうかにかかっている。「治療内容で不安になるたびに、周囲の人に聞いたりネットで調べたりしました」と語るキクチさん。調べれば調べるほど国からの補助が手厚いことを実感したが、その情報は複雑で細かく、理解するのには骨が折れたという。そこで役立ったのが、最新技術だ。検索エンジンと紐づいたAIを活用し、情報を分析させることで「わからないことによる不安」を減らしていくことができたそうだ。

取材協力:キクチ(kkc_ayn)

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