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「私のせいで死んだ」愛犬の死を悔やむ飼い主。2カ月後、郵便配達員に語った“不思議な体験”に涙【作者に聞く】

  • 2026.1.2
飼い主のことが大好きで飛び出してしまい…!! 送達ねこ(@jinjanosandou)
飼い主のことが大好きで飛び出してしまい…!! 送達ねこ(@jinjanosandou)

郵便配達員は、雨の日も風の日も地域の隅々まで荷物を届けている。毎日同じルートを回る彼らは、時に住人の誰よりもその家の事情に通じ、不思議な出来事に遭遇することがある。現役の郵便局員である送達ねこさん(@jinjanosandou)が描く『郵便屋が集めた奇談』は、同僚たちが現場で体験した怪異や心温まるエピソードを漫画化した作品だ。

今回はその中から、ある配達員が遭遇したポメラニアン「ココ」と飼い主の山口さんにまつわる、少し切なくて不思議な体験談を紹介する。

人なつこい元気なポメラニアンだった 送達ねこ(@jinjanosandou)
人なつこい元気なポメラニアンだった 送達ねこ(@jinjanosandou)
ココや_P02 送達ねこ(@jinjanosandou)
ココや_P02 送達ねこ(@jinjanosandou)
ココや_P03 送達ねこ(@jinjanosandou)
ココや_P03 送達ねこ(@jinjanosandou)
愛情いっぱいに育てられ、家族の一員だった 送達ねこ(@jinjanosandou)
愛情いっぱいに育てられ、家族の一員だった 送達ねこ(@jinjanosandou)

大好きだったココの訃報

配達員のKさんにとって、山口さんの家への配達は楽しみの一つだった。そこには元気なポメラニアンのココがいたからだ。おやつやおもちゃを運んでくれるKさんのことが大好きで、いつも歓喜の声を上げて出迎えてくれていたココ。しかしある日、山口さんの家に書留を届けに行くと、いつもの元気な鳴き声が聞こえず、家の中はひっそりと静まり返っていた。「ココ、亡くなったんです」山口さんは静かに告げると、「私のせい」「私がココの名前を呼んだから」と、自らを責めるように涙を流した。一体、彼女の身に何が起きたのだろうか。

かける言葉も見つからないまま日々は過ぎ、ふた月ほど経った頃のこと。Kさんは山口さんが以前のように明るい笑顔を浮かべていることに気づく。「何かいいことでもありましたか?」と尋ねると、山口さんは少し迷いながらも、身に起きた“世にも不思議な体験”について語り始めた。

「野良猫に守られている」配達員も

本作は実話をベースにしている。送達ねこさんによると、配達先で動物たちと顔なじみになることは珍しくないという。本来、犬を刺激しないよう配達困難な場合は近づかないルールがあるものの、動物好きな局員の中には、じゃれつかれて制服に毛をつけながらニコニコと帰局する者や、ポスト越しに猫とタッチする交流を楽しむ者も少なくないそうだ。

また、動物には人間には見えない何かが見えているのかもしれない。送達ねこさんは、ある同僚のエピソードを教えてくれた。「野良猫に用心棒をされている」と語るその同僚は、ある場所で得体の知れない気味の悪さを感じ、足を踏み入れるのをためらっていた。すると、いつも見かける野良猫が彼を追い越し、前方に向かって「シャーッ!」と威嚇したという。その瞬間、何かが晴れたように空気が変わり、現場に入りやすくなったそうだ。「俺は猫に守られている」と語る彼のように、動物たちが人間の気持ちを察したり、不思議な世界と通じていたりすると感じる瞬間は、配達の現場では確かにあるようだ。

配達員だけが持つ「心の地図」

作中には「あの辺に犬を放し飼いしている家はないはず」というセリフが登場するが、これは毎日街を巡回する配達員ならではの感覚だ。送達ねこさんは「街のことを知ってこそ仕事の精度も上がる」と語る。詳細に街を把握することで、そこは各配達員にとっての大切な「聖域」となっていく。公式の配達地図とは別に、窓辺に寄ってくる犬や猫の姿に癒やされるスポットなどを記した、それぞれの「心の地図」が存在するのかもしれない。日本のどこかの町でひっそりと起きている優しい奇跡。送達ねこさんの漫画で、その不思議な世界を覗いてみてはいかがだろうか。

取材協力:送達ねこ(@jinjanosandou)

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