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【事故物件】凄惨な事件があった家に暮らす幸せな家族…怨霊の存在に気づいてしまった郵便配達員の葛藤【作者に聞く】

  • 2026.1.1
配達先に居座る悪霊から親子を守りたい、その時郵便配達員がとった行動とは…!? 送達ねこ(@jinjanosandou)
配達先に居座る悪霊から親子を守りたい、その時郵便配達員がとった行動とは…!? 送達ねこ(@jinjanosandou)

「その家の玄関先に立っているのは、この世の人ではない人でした」――そんな一文から始まる奇談がある。現役の郵便局員たちが実際に体験した怪異をもとに描かれた漫画「郵便屋が集めた奇談」の中でも、とりわけ読後にざわりと余韻を残すエピソードだ。配達先の一軒家には、いつも同じ場所に長い黒髪の悪霊が立っていた。そこは過去に凄惨な一家心中が起きた家だったという。

悪霊の存在を知らずに住む家族、気づいてしまった郵便配達員

玄関先に立つ不気味な悪霊。ピンポンが押せない… 送達ねこ(@jinjanosandou)
玄関先に立つ不気味な悪霊。ピンポンが押せない… 送達ねこ(@jinjanosandou)
霊感のある郵便配達員は、見えてないふりをして配達に訪れていた 送達ねこ(@jinjanosandou)
霊感のある郵便配達員は、見えてないふりをして配達に訪れていた 送達ねこ(@jinjanosandou)
家族の攻防_P03 送達ねこ(@jinjanosandou)
家族の攻防_P03 送達ねこ(@jinjanosandou)

その家で過去に起きたのは凄惨な一家心中事件だった。しかし大きく報道されることはなく、一度は不動産屋の関係者が形式的に入居したことで「問題なし」として扱われていたのだ。そうして何も知らないまま、ある夫婦と子どもが引っ越してくることになる。

だが、霊感のある郵便局員には、玄関先に立つ“よくないもの”の存在がはっきりと見えていた。家族の様子を見る限り、彼らには何も見えていないらしい。その事実に、郵便局員は一瞬安堵しかけるが、すぐに考え直す。見えていないからといって、本当に安全なのだろうか――そんな迷いが、胸の奥で膨らんでいった。

悪霊を放置なんて「大丈夫なわけがない!」 配達員の決断、そして行動とは!?

悩んだ末、郵便局員はある行動に出る。住人に事情を説明することはできない。だが、何もしないまま見過ごすこともできなかった。見えない恐怖と規則の板挟みになりながら、配達員はできる範囲で家族を守ろうと動き出す。その行動が、思いがけない形で家族の運命と交錯していくのだった。

「郵便屋さん以上にすごかった!」読者の心をつかんだのは“母の強さ”だった

本作を読んだ人からは「最後まで読んで鳥肌が立った」「郵便屋さんの行動に胸を打たれた」といった声が多く寄せられた。一方で、物語終盤に見せる母親の姿に強く心をつかまれた読者も多い。「家族は連れていかせない」と立ち向かう表情に、「母は強い」「郵便屋さん以上にすごかった」という感想が相次いだのも印象的だ。守る理由がある人間の覚悟は、悪霊すら押し返すのかもしれない。

現役郵便局員が語る、配達の裏側にある様々な現実とは

この漫画を描いたのは、関東の郵便局で現役社員として働く送達ねこ(@jinjanosandou)

さん。同僚から聞いた実体験をもとに、配達の現場で起きた不思議な出来事を描いているという。事故物件について配達員は事情を知っていても、住人に直接伝えることはできない。その葛藤の中で、できることを探し続けた配達員の姿が、このエピソードには込められている。

「郵便屋が集めた奇談」には、このほかにも配達先で遭遇した不可思議な話が数多く収録されている。日常のすぐ隣で起きているかもしれない“怪異”を、そっと覗き見するような感覚で読み進めてみてほしい。

取材協力:送達ねこ(@jinjanosandou)

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