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アラカンの恋愛漫画に息巻く人が続出!!熟年男女の“言葉にしない想い”がこんなにも胸を熱くするとは【作者に聞いた】

  • 2025.12.31
二重いち実(@niju_2213)
二重いち実(@niju_2213)

小さな中小企業に事務として長年勤めてきた岡本はる子さんは今月で定年退職を迎える。ほんわかとした雰囲気の品のいいマダムで、早くに夫を亡くし、家族を守るためにこの会社に入社。女手ひとつで子どもたちを育ててきた。そんな岡本さんに、この会社の社長である檜山浩二は人知れず想いを寄せてきた。しかし、想いを伝えることがないまま、ついに今月彼女が会社を去ってしまう。社長の檜山はなんとか食事にくらいは誘おうとするのだが…。本作を描いたのは二重いち実(@niju_2213)さん。2024年4月12日に発売された「COMIC Be vol.124」(ふゅーじょんぷろだくと)にて、読切作品「魔界で幸せ生活始めるまで」の原作を担当している。初の商業作品、しかも原作という立場での作品作りに挑戦した二重さんだが、「作画の山﨑と子先生のやさしくかわいらしい描写と、編集担当さんの励ましと支えでなんとかなりました!」とニッコリ。そんな二重さんに本作「定年前の君を誘う方法」について話を聞いてみた。

恋人ではなく「戦友」として積み重ねてきた時間

定年前の君を誘う方法_P01 二重いち実(@niju_2213)
定年前の君を誘う方法_P01 二重いち実(@niju_2213)
定年前の君を誘う方法_P02 二重いち実(@niju_2213)
定年前の君を誘う方法_P02 二重いち実(@niju_2213)
部下たちも気が気じゃない様子 二重いち実(@niju_2213)
部下たちも気が気じゃない様子 二重いち実(@niju_2213)

本作「定年前の君を誘う方法」は、定年前の男女のじれったい関係性を描いた漫画だ。読者からは「部下たちの応援ぶりが最高」「私も部下だったら全力で応援する」「この会社に転職して社長の恋を応援したい」など、物語の世界観に心をつかまれた声が相次いだ。

本作を描いた原作者の二重いち実さんが作品づくりで意識したのは、2人を「男女」ではなく「長年の戦友」として描くことだという。「片方は会社を、片方は家庭を守り、お互いの姿を身近で見てきた関係なので、これまで色恋にならなかったのも自然だと思っています」と明かした。一方で、ただの仕事仲間ではない想いをさりげなく忍ばせている点も見どころだ。

続編については、今のところ予定はないそうで「2人ともいい歳なので、戦友以上恋人未満の距離感で落ち着くのかな」としつつ「ただ、周りの若者たちは放っておかないでしょうね。もし描くとしたら、2人をくっつけたい若者たちの奮闘記になるかもしれません」と明かしてくれた。

現在、二重さんは「TRAP」という漫画を連載中。男の娘アイドル4人の活動と恋愛模様を描いたラブコメ作品で、ドタバタとした展開が魅力だという。熟年の静かな想いから若者たちの賑やかな恋まで、二重さんによって生き生きと描かれるキャラクターたちにも注目してほしい。

取材協力:二重いち実(@niju_2213)

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