M-1決勝で“全然もうええわ！”を繰り出したママタルト檜原、靴を洗って気持ちよく新年を迎える

「M-1グランプリ」にて2022年から2年連続で準決勝に進出し、2024年からは2年連続で決勝に進出したことで着実に認知度を高めているお笑いコンビ・ママタルト。独特な言い回しの長尺ツッコミが癖になるツッコミ担当・檜原洋平さんは、持ち前の陽気な性格とハッピーオーラで笑顔を届けるご機嫌ボーイだ。「ママタルト檜原の楽しみ日記」では、そんな檜原さんの生活にある“お楽しみ”を皆さんにおすそ分け！第27回は、靴洗いについて。

第27回「靴洗い」

27回目の更新です。俺は27回も更新できたことを誇りに思う。誇りに思いすぎてデメリットになりうる。

子どもに「俺は27回も更新できたんやから、逆上がりくらいさっさとできるようになりなさい」と言ったり、お年寄りに「僕は27回の更新を成し遂げたんです。自力でWi-Fi設置してください」と言い出す日も近いやろう。

先日、M-1グランプリの決勝に出させてもらった。M-1グランプリの決勝に出させてもらうのは2回目。

前回は「エアコンのフィルターか！」という一発目のツッコミがうるさかったという反省があったので、今回の「こんな鳥居のギリギリまでチャリで来るなよ！」という一発目のツッコミをするとき、心の中で「なるべく静かに、静かにツッコまなければならない。理想は誰にも聞こえないように」と肝に銘じ、落ち着いてツッコむことができた。多少近くにいた人に聞こえてしまったが、及第点と言えた。

前回はネタの中盤でも「取り返そう取り返そう」という気持ちが出てしまい過剰にリアクションをとってしまったので、今回は「落ち着いて。決してテンションを上げてはならない。つまらなさそうに。理想は親の知り合いの葬式に連れてこられた5歳児のように退屈そうに」と意識して、冷静にツッコむことができた。

若干楽しそうに見えてしまったかもしれず、もしまた挑戦する機会をもらえたら次こそは完璧につまらなそうにツッコミたい。

前回はネタの終盤で、いつもは「もうええわ！」とツッコんでいるところを「もういいよ♪」とツッコんでしまい、そこで緊張、焦り、あきらめなどの感情がダメ押しのように伝わってしまったという反省があったので、今回は

「まっすぐ前見て『もうええわ！』右ストレートで『もうええわ！』

まっすぐ前見て『もうええわ！』右ストレートで『もうええわ！』

まっすぐ前見て『もうええわ！』右ストレートで『もうええわ！』」

と、幽☆遊☆白書で盗聴(タップ)の能力者に会った時の幽助のように頭の中で「もうええわ！」と言うことだけを思い浮かべた。

その結果、「全然もうええわ！」というハイレベルの「もうええわ！」を出すことに成功。

最上級にもうよくなった時の、「全然もうええわ！お前さっきから全然できてないやんけ！かなりの“もうええやつ”になってしまった。これを挽回するチャンスをあげよか？お前は今から目を閉じて3択にチャレンジする。俺が胸元、みぞおち、おへそのどこかにもうええわ！とツッコむから、どれかを選んでガードすることができたら“もうええやつではない”ということにしよう！さあいくで？もうええわ！(成功した場合)やるやんけ！(失敗した場合)あかんやないか！」を出せたらもっとよかったが、さすがにそこまでのパフォーマンスは発揮できなかった。

結果的に見事昨年よりも5点高い823点を頂戴し自己ベストを更新。成績も過去最高の９位になることができた。もっといい点数や順位になれたらよかったが、神の領域であるM-1の決勝戦でこの成績はうれしいやろう。

今回のお楽しみは靴洗い。

皆さんは靴を洗っているかな？靴を洗うのは楽しいよぅ。

もっといい方法はあると思うんですが、俺は汚れたスニーカーに洗剤を垂らして古い歯ブラシでゴシゴシこすっています。シャワーをスニーカーの中に入れて思いっきりお湯を出すと、ブワァと洗剤の泡が出て、それを歯ブラシでこするのです。かなり気持ちがスッキリします。靴下の黒いカスのかたまりが中から出てくるのも、「俺はこんな黒いカスのかたまりを排出するくらい歩いたか」と達成感を味わえていいです。

本当はもっといい方法があると思いますのでぜひ調べてみてください。ウタマロ石鹸を使うともっときれいになると聞いています。

洗った靴は100均に売っている、靴を干すためのハンガーにかけて浴室乾燥で一気に乾かします。乾かしている時、蓄積された足の臭いがお風呂さらには洗面所にまで充満しますがこれもまた生きている証。命あっての物種。死んだら足も臭くならないですから、洗面所で臭い靴の臭いを嗅いだ時「あぁ、俺、死んでへんのやな。」と喜ぶのもいいやろう。

中敷きもしっかり洗います。中敷きこそめっちゃ汗が染み込んでいるはずなので、めちゃ歯ブラシでこすります。

「歯茎はこすりすぎると血がでることもあるが、中敷きはいくらこすっても血がでることはない」

日めくりカレンダーでボツになったこの真理を胸に、靴を洗うといいやろう。

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