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【実話】いじめの「加害者一家」がまさかの夜逃げ!?ネットの誹謗中傷に耐えられず「私たちは被害者」と訴える母【著者に聞く】

  • 2025.12.31
「私たちは被害者」と訴える加害者の母 画像提供:宮野シンイチさん
「私たちは被害者」と訴える加害者の母 画像提供:宮野シンイチさん

宮野シンイチ(@Chameleon_0219)さんが描く『夜逃げ屋日記』は、DVやストーカー被害などに遭う依頼者を夜逃げさせた実話をもとに描かれた人気漫画だ。今回はいじめやDVがテーマの2作品をお届けするとともに、著者に誹謗中傷などが原因による夜逃げの依頼件数についてもインタビューした。

※本作にはセンシティブな表現があります。閲覧には十分ご注意ください。

「加害者一家」が夜逃げの依頼!?

『夜逃げ屋に気』60-4 画像提供:宮野シンイチさん
『夜逃げ屋に気』60-4 画像提供:宮野シンイチさん

今回は母・佐藤リョウコさん(43歳)と息子のリョウタ君(17歳)が依頼者だ。リョウタ君曰く、ネットの誹謗中傷がきっかけで、父と中学生の妹の4人で夜逃げを希望している。すると社長はスマホである動画を再生して、親子に見せる。リョウタ君が仲間と一緒に一人の男の子に暴力を振るっている動画だ。

 60-11 画像提供:宮野シンイチさん
60-11 画像提供:宮野シンイチさん

この動画のせいで、佐藤さん一家は家の壁に落書きをされたり石を投げられたりなど、毎日嫌がらせを受けているという。けれど社長の会社は被害者を助ける組織なので、加害者を夜逃げさせることはしない。リョウコさんは「私たち十分被害者でしょ?」と訴えても、社長の心が変わることはなかった。

――最近では誹謗中傷や嫌がらせなどが原因で、夜逃げの依頼件数は増えていますか?

社長曰く、スマホの普及によるSNSの流行が始まったころからジワジワと増え続けているそうです。人に見られたくない動画や画像の流出やネットでの炎上騒動など、昔はあまり考えられなかった、ネット時代特有の夜逃げ依頼はこれからも増えていくのかもしれませんね。

DV夫のせいで流産した妻が夜逃げ

57-9 画像提供:宮野シンイチさん
57-9 画像提供:宮野シンイチさん

今回の依頼者はヒメカさん。夫のDVが原因で入院していたので、勾留明けの夫の在宅中にヒメカさんの荷物を警察の同行のもと自宅から回収をする。夜逃げ屋のスタッフたちは警察と合流してから、ヒメカさんの家に入って作業を開始。夫はヒメカさんの夜逃げに不満なようで、警察に「ヒメカ連れてこい!」と大声で話す。

58-14 画像提供:宮野シンイチさん
58-14 画像提供:宮野シンイチさん

一方スタッフのヴィッキーは、キッチンに置いてあるコーヒー缶の中から一枚の封筒を取り出して、懐にしまう。ヒメカさんの荷物を無事に回収すると、ヴィッキーは宮野を連れて浜辺に向かう。そして先ほどの封筒を開けると、胎児のエコー写真が入っていた。ヒメカさんは夫の暴力で2カ月弱で流産していたという。ヴィッキーはヒメカさんからこの写真を処分してほしいと依頼されたのだ。ヴィッキーはライターで写真を燃やし、火が消えるまで見守っていたのであった。

今回はいじめやDVがテーマの2つの作品を紹介した。「夜逃げ屋日記」は待望の第5巻が発売され、著者と夜逃げ屋の社長との対談(前編/後編)も実現。夜逃げ屋に興味がある人は、この機会にぜひ一度読んでみて!

取材協力:宮野シンイチ(@Chameleon_0219)

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