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猫が死んだら白猫に戻る理由とは?「シロップ」で新しい柄を染める天国の転生システム!作者が語る「いつか帰ってくるかも」という希望

  • 2025.12.31
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年末の人気漫画振り返り!2025年によく読まれた漫画をピックアップ。

「猫は死んだら天国へ行く。天国では、次の新しい命を得るまでに一旦、白猫に戻る」。死んだ猫たちが再び新しい柄を手に入れて、転生するまでを描いた作品に「いい話」「何度も読みたくなる」とコメントが届く。

「シロップ」で新しい柄を得て、ハチワレに転生

前任者からの伝達事項(1) 画像提供:白熊便利軒ホセ(@sasadebris)
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天国で真っ白な姿に戻った猫たち。そこに、熊の姿をした「神様」が現れ、テーブルに新しい柄が入ったボトルを何本も置いた。猫たちは、そこから好きな柄を選べるという。「俺は、シャム!」「俺はペルシャだ」と猫たちが次々に意見を言い合う。

瓶の中にはそれぞれの遺伝子が入っており、シロップをかけることで新しい姿になる。一匹の転生を迎えた猫にシロップをかけると、かっこいいハチワレになった。猫の足取りは軽く、地上へ向かうトンネルをくぐった。

「いつか生まれ変わって帰ってくるかも」という希望

選んだ瓶によって猫の柄が決められるという温かいエピソードに、多くのコメントが寄せられていることについて、作者は「愛猫を亡くした方から『うちもいつか帰ってくるといいな』というコメントをいただくと、『帰ってきますよ』と思いながらコメントを返しています」と語る。

「もう会えないと思っているより、いつか生まれ変わって帰ってくるかもと思って暮らしていた方が楽しいじゃないですか」と、作品に込めた思いを明かした。また、作中の「お前の縞々は世界で一番かわいいね」というセリフを気に入って、愛猫のダンボールにそのセリフを書いて写真を送ってくれた読者もいたという。

「猫の柄」の着想はラジオから、制作のきっかけは友人の悲しみ

死んだら一度白猫に戻る、という設定がとてもおもしろいが、猫漫画を描こうと思ったきっかけはどこにあったのだろうか。

「猫が天国で一度白猫に戻るという設定は、ラジオで猫の柄について研究している方のインタビューを聞いたのがきっかけです」と作者。猫は白毛が基本の色で、柄の遺伝子のシロップを耳や尻尾の先からたらすと染まっていくという話だったという。「シロップがたっぷりだったら柄が満遍なく入るし、少し足りないと白足袋、半分ぐらいならハチワレになるというのがとてもおもしろくて覚えていたのです」

そして、作品を描こうと思ったのは、「友達が長年一緒に暮らした愛猫を亡くしてしまったことがきっかけです。直接励ますのは恥ずかしかったし、おこがましいので、作品で何かできたらなとーー」という温かい思いから。そのため、主人公の猫は、友達の愛猫と同じキジトラ(作中でいう”しましま”)猫なのだという。

取材協力:白熊便利軒ホセ(@sasadebris)

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