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尚志高が6発大勝で1回戦突破!1ゴール1アシストの臼井蒼悟、兄は国士舘大でインカレ準優勝…目標は栃木SCで共演

  • 2025.12.30

[第104回全国高校サッカー選手権大会1回戦、尚志高(福島県代表)6-0 高松商業高(香川県代表)、29日、埼玉・浦和駒場スタジアム]

1回戦が29日に関東各地で行われ、尚志高は高松商業高に6-0で快勝し、2回戦へと駒を進めた。

この試合、2トップの一角で先発したFW臼井蒼悟(3年、栃木SC U-15)は、1ゴール1アシストを記録してチームの初戦突破に貢献した。

画像: 得意のドリブルで相手を抜き去る臼井(写真中央 縄手猟)
得意のドリブルで相手を抜き去る臼井(写真中央 縄手猟)

「お互いに栃木SCでプロになれたら…」

立ち上がりからボールを握った尚志高は、DF松澤琉真(3年、FC東京U-15深川)の豪快なロングシュートで先制すると、前半のうちに3得点を奪って試合を折り返した。

前半は思うようにボールを受けられなかったと反省する臼井は、後半途中からトップ下にポジションを下げると、次第にボールが集まるようになった。

4点をリードして迎えた後半33分、ショートカウンターの流れからピッチ中央でパスを受けた臼井は、ドリブルで相手DFを左右に揺さぶり、ペナルティエリア手前から右足一閃。グラウンダーのシュートはゴール左下隅に吸い込まれた。

さらに後半35分には、臼井が浮き球のパスでFW田上真大(3年、シュートJrユースFC)のゴールをアシスト。後半にギアを上げたドリブラーの活躍で、尚志高が大勝した。

尚志高の背番号7は、「前線は自分以外(の選手)が躍動していて、『何もできていないよ』と監督に言われたので、『後半はやってやろう』と思っていました。最後しかうまくいかなかったですが、最後に結果を出せて良かったです」と自身のパフォーマンスを振り返った。

昨年は登録メンバーに入りながらもベンチに入りできず、悔しさを味わった。

それでも今大会に向けては、「練習からいい雰囲気で準備できました。きょうも、チームでいい雰囲気つくって(プレーが)できたと思います」と、確かな手ごたえを口にした。

次戦の対戦相手となる山梨学院高とは、臼井が1年生のときに出場したミズノチャンピオンシップU-16 ルーキーリーグで対戦。そのときは2-0で勝利しており、いい感触を持っている。

尚志高の背番号7は、「普段通り、変えずにやれたらいいかなと」と平常心で臨むことの重要性を語った。

栃木SCアカデミー出身の臼井は、同じく栃木SCアカデミー出身の二つ年上の兄がいる。

兄の臼井春翔(DF、国士舘大2年)は、27日に筑波大の優勝で幕を閉じた全日本大学サッカー選手権大会(インカレ)に出場。国士舘大の左サイドバックの主力としてチームの準優勝に貢献した。

画像: インカレ決勝の筑波大戦に出場した国士舘大の兄・臼井春翔(写真 縄手猟)
インカレ決勝の筑波大戦に出場した国士舘大の兄・臼井春翔(写真 縄手猟)

兄・春翔は、大学卒業後に古巣である栃木SCでプロデビューする意志を公言している。

幼少期から兄・春翔の背中を追い続けてきたという臼井は、「自分も栃木SCで小学校、中学校とやってきたので、やっぱりプロになるなら栃木SCでしたい。お互いに栃木SCでプロになれたらいいですね」と、兄弟でともにプレーする夢を語った。

尚志高は31日午後2時10分から浦和駒場スタジアムで山梨学院高と対戦する。初戦の大勝で勢いに乗る尚志高のドリブラーが次戦も注目を集めそうだ。

(取材・文・写真 縄手猟)

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