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【2025年版】恋人の心を掴む!恋愛心理学ランキング

  • 2025.12.30
恋愛心理学ランキング2025 / Credit:Canva

「なぜあの人の心をつかめないのか」と考えたことがありますか。

あるいは、「恋のはじまりに脳内で何が起きているのか」を不思議に感じたことはありませんか。

2025年版の恋愛心理学ランキングでは、研究が明らかにした恋愛の“裏側の仕組み”を、科学的な視点からわかりやすく紹介します。

自分でも気づかなかった“恋愛のルール”を知ることで、あなたの恋の物語が大きく動き出すかもしれません。

目次

  • 第5位:見た目以外に「異性への魅力度」を高めるポイントが判明
  • 第4位:恋愛の「終わりパターン」が判明――それは2年前から始まっていた
  • 第3位:「浮気に踏み出しやすい人」の共通点とは?
  • 第2位:恋人ができやすい「性格特性」は男女で真逆であると判明
  • 第1位:恋人に“言わなくてもいい”2つのこと

第5位:見た目以外に「異性への魅力度」を高めるポイントが判明

オーストリア・インスブルック大学の研究チームは、外見以外の要素がどれくらい魅力度に影響するのかを調べました。

実験では、61人の被験者(評価される側)の「顔写真」「声の録音」「無音動画(動きのみ)」「声付き動画」「体臭サンプル」を用意し、71人の若者にそれぞれどれくらい魅力的かを評価してもらいます。

結果として、もっとも魅力的と評価されたのは「声と映像が同時に伝わる動画」でした。

表情、声のトーン、身体の動きが一体となって伝わることで、単なる静止画や声だけよりも、その人の人柄や生き生きとした印象が伝わりやすくなり、魅力度評価も高くなったと考えられます。

顔写真・声のみ・無音動画は、その中間程度の評価にとどまりました。

一方で、体臭サンプルは平均すると最も魅力度が低い評価となりました。

ただし、他の条件と比べて極端に悪いわけではなく、匂いもまた魅力判断に一定の影響を与えていることが分かっています。

この研究は、「魅力=顔の良し悪し」という単純なイメージを崩し、私たちが他人に惹かれる理由は、顔立ちだけでなく、声・動き・匂いといった多感覚のシグナルが組み合わさって形づくられていることを示しました。

つまり、見た目を整えることだけでなく、自分らしい話し方や自然な身ぶり、全体としての「雰囲気」こそが、恋愛場面での魅力を大きく左右していると言えそうです。

第4位:恋愛の「終わりパターン」が判明――それは2年前から始まっていた

この研究では、恋愛満足度の変化を「付き合ってからどれくらい経ったか」ではなく、「別れまであとどれくらい残っているか」という残り時間の軸でとらえ直しました。

これは、高齢期に幸福感が死の数年前から急激に低下していく「ターミナル・ディクライン(終末期低下)」という老年心理学の概念を、恋愛関係の終わりに応用したものです。

複数の縦断研究データを解析した結果、別れに至るカップルには共通したパターンが見られました。
それは、

という、二段階の下り坂を描くというものです。

私たちが「なんだか最近うまくいっていない」と感じ始める頃には、すでにプレ終末期に入っている可能性があります。

さらに興味深いのは、別れを切り出す側(イニシエーター)と、告げられる側(レシーバー)では、心が離れ始めるタイミングが大きくズレていることです。

イニシエーターは、別れの1年以上も前からじわじわと満足度が下がり始めていました。

一方、レシーバーの満足度は比較的安定しているように見え、別れの2か月ほど前になって初めて急落し、その下がり幅はむしろイニシエーターより大きくなる傾向が示されました。

もちろん、これらはあくまで統計的な平均パターンであり、すべてのカップルに当てはまるわけではありません。

それでも研究者たちは、満足度のゆるやかな低下が長く続いている場合、それは将来の急降下(破局)の予兆になり得るとし、プレ終末期の段階で違和感や不満に向き合うことが関係修復の大きなチャンスになると指摘しています。

 

第3位:「浮気に踏み出しやすい人」の共通点とは?

トルコ在住の18〜30歳の若者280名を対象とした研究では、実際の不倫行動そのものではなく、「将来自分が浮気する可能性をどれくらい現実的だと感じているか」という浮気の意図(infidelity intentions)に焦点が当てられました。

参加者は、親に浮気経験があったかどうか、自分の愛着スタイル(愛着回避・愛着不安)、恋人との情緒的・性的な親密性、過去に自分が浮気したことがあるか、などについて詳しく回答しました。

結果として、最も強く浮気の意図と結びついていたのは「過去に自分が浮気をした経験」でした

一度でも浮気を経験すると、「やってはいけない一線」から「場合によってはあり得る行動」へと心理的な位置づけが変わり、再び同じ選択をするハードルが下がると考えられます。

次に重要だったのが親の不倫を知っている経験です。

多くの参加者は10代前半〜半ばにかけて親の浮気を知っており、この時期に家庭内の裏切りを目の当たりにすることで、「人は裏切ることがある」「浮気は現実に起こりうる」という認識が形成されやすいと解釈されます。

これは、行動が世代をまたいで受け継がれる「世代間伝達」の一例とされています。

また、恋人との情緒的な結びつきや性的満足度が高いほど、浮気の意図は低くなることも確認されています。

今の関係から得られる安心感や満足感が十分であれば、外部に新たな関係を求める必要性が薄れるためです。

研究者たちは、こうした結果から「浮気に踏み出しやすさ」は、家族環境・過去の行動・愛着スタイル・現在の関係の質といった要因が重なり合う中で形づくられると結論づけています。

第2位:恋人ができやすい「性格特性」は男女で真逆であると判明

スウェーデン・ウメオ大学の研究チームは、オーストラリア・デンマーク・スウェーデンに住む成人3780人を対象に、性格特性と「恋人がいるかどうか」や人間関係の満足度との関連を調べました。

指標として使われたのは、ビッグファイブのうち外向性・協調性・神経症傾向の3つです。

その結果、「恋人がいるかどうか」という点で、男女のパターンはほぼ真逆になりました。

男性では、外向性が高いほど恋人がいる確率が大きく上昇していました。

積極的に人に話しかけられる、自信を持って振る舞えるといった外向性の高さは、「頼りがいのある男性像」と結びつき、恋愛の場面でプラスに働きやすいと考えられます。

一方、女性では外向性の高さは恋人の有無とほとんど関係しておらず、「明るく社交的だから恋人ができやすい」とは限らないことが示されました。

さらに注目すべきなのは神経症傾向です。

男性では、神経症傾向が高いほど恋人がいない傾向が強く、「情緒的に安定している男性が望まれる」という社会的イメージと一致する結果になりました。

ところが女性では逆で、神経症傾向が高いほど恋人がいる可能性が上昇していました。

感情を表に出しやすいことが、女性に期待されがちな「気持ちの共有」「感受性の豊かさ」と重なり、恋愛の妨げになりにくいのではないかと解釈されています。

協調性も男女で働きが異なりました。

男性では「協調性が高すぎること」が恋人のいない傾向と結びついており、「優しすぎて主張しない」「受け身すぎる」と受け取られてしまう可能性が示唆されます。

一方、女性では協調性は中立〜ややプラスに働き、対立を避けて周囲と調和を取ろうとする姿勢が、関係維持に役立っていると考えられます。

第1位:恋人に“言わなくてもいい”2つのこと

恋人との関係には正直さが大切ですが、「感じたことを全部言う」のは必ずしも正解ではないと、アメリカの心理学者マーク・トラヴァース博士は指摘します。

博士によれば、恋人には「あえて言わなくてもいいこと」が2つあります。

1つ目は、体型や肌など身体の変化に関するコメントです。

「最近太った?」「疲れてる?」といった一見気遣いのつもりの一言でも、多くの人は「欠点を指摘された」と受け取り、自己肯定感が下がりやすいことが研究で示されています。

恋人の何気ないコメントは、第三者よりも強く心に残りやすく、「前より悪く見えているのかも」という不安を長く引きずるきっかけになってしまいます。

2つ目は、非建設的な批判や、頼まれていないアドバイスです。

「あなたはいつも〜」「またそんなことして」といった言い方は、言っている本人は“正しいことを伝えている”つもりでも、相手には“攻撃”として届きやすくなります。

内容が正しいかどうかよりも、そこに込められた苛立ちや見下しのニュアンスが、関係満足度や心理的な安定感を大きく損なってしまいます。

トラヴァース博士は、「それを伝えるのは本当に相手を助けたいからか、それとも自分が正しいと証明したいだけなのか」を一度問い直してみることを勧めています。

もし後者の要素が強いなら、その言葉は飲み込んだ方が関係にとってプラスになりやすいというわけです。

身体の変化をむやみに指摘せず、感情的な批判やダメ出しを控えることは、恋人に安心感を与え、2人の関係を長く安定させるためのシンプルだけれど重要なコツだと結論づけられています。

ライター

矢黒尚人: ロボットやドローンといった未来技術に強い関心あり。材料工学の観点から新しい可能性を探ることが好きです。趣味は筋トレで、日々のトレーニングを通じて心身のバランスを整えています。

編集者

ナゾロジー 編集部

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