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「忘れてしまうのが怖い」両親から涙の依頼…6歳で旅立った亡き娘の匂いを“香のプロ”が再現

  • 2025.12.30
探偵!ナイトスクープ
ABEMA TIMES

『探偵!ナイトスクープ』(テレビ朝日系)が12月26日に放送され、小児がんで亡くなった6歳娘の匂いを再現してほしいという両親の切実な願いに応える様子が描かれた。

【映像】闘病中、元気に飛び跳ねる娘の姿(実際の映像)

視聴者から寄せられた依頼にもとづいて、探偵局長が部下の探偵たちを野に放ち、世のため、人のため、公序良俗・安寧秩序を守るべく、この世のあらゆる事どもを徹底的に調査追求する同番組。今回の「亡き娘の匂いを再現して」は、山口県の男性(38)から寄せられた次のような依頼だ。

『探偵局の皆様、私たち夫婦の願いを叶えてください。2年前に6歳で天国に行ってしまった娘、チアキのにおいを再現してほしいのです。3歳の時に小児がんが見つかり、闘病生活を送っていたチアちゃん。なのに、決して弱音を吐かない明るい子で、いつも私たちに元気をくれた、まるで太陽のような存在でした。チアちゃんがいなくなり、毎日辛く泣くばかりで、何か娘を感じたいとの思いで、唯一娘の匂いが残っていた枕をビニール袋に入れて封をし、残しました。しかし、2年経った今まに確かにあった娘の匂いを感じることができません。この夏、我が家に次男が生まれました。これから毎日育児に忙しくなり、娘を思う時間が減りそうで寂しい気持ちになります。何より、娘の匂いを忘れてしまうのが怖いです。微かに残っているかもしれない娘の匂いを再現して、弟にもお姉ちゃんの匂いを感じてもらいたい。チアちゃんの匂いとともに前を向いて育てていきたいと思っています。どうかよろしくお願いします』。

この依頼を受け、真栄田賢探偵が調査を開始した。山本香料に協力を仰ぐも、社長やベテラン調香師であっても、枕に残っているのは「生地の匂い」や「家の生活臭(醤油っぽい匂い)」がメインとなっており、娘特有の匂いを判別するのは困難な状況だった。

そこで、過去に番組に登場し、現在は「KAGIWAKE YUU」としてYouTubeでも活動する絶対嗅覚を持つ少女に助っ人を依頼した。早速、彼女が枕の匂いを嗅ぐと、驚くべきことに「いちごミルクの匂い」を感じ取った。

この言葉を聞いた母親はハッとした表情を見せ、チアちゃんが「いちご大好きでした」と明かした。絶対嗅覚少女の鋭い感覚が、家族の記憶とリンクした瞬間だった。その後、彼女と匂いのプロがタッグを組み、「いちごオレ」や「バニラ(アイスクリーム)」の香りをベースに調合が進められ、依頼者の記憶の中にある「娘の匂い」の完全再現を目指した。

完成した香りを枕につけて嗅いだ両親は、「チアちゃんっぽい匂いが…本当にチアちゃんがここに帰ってきてくれてるような」と涙を流した。母親は「吸うたびにチアちゃんを思い出す」と語り、父親も「おかわり」をするほど、その香りに娘の温もりを感じていた。

最後は、生前チアちゃんが乗りたがっていた気球に乗るため、家族でフライトに挑戦した。強風のため飛べるか危ぶまれたが、到着と同時に風が止むという奇跡が起き、家族は空の上で亡き娘への愛を叫んだ。

VTRを見た特命局長の藤岡弘は、「こんなに両親に愛されたチアちゃん…あそこにチアちゃんがいるような気がした。ものすごい家族の愛情を感じました」とコメントした。

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