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注目の出来事を総まとめ! 英国王室のビッグニュースTOP10

  • 2025.12.30
Getty Images

今年も残すところ、あと少し。何十年も同様に1年の終わりへのカウントダウンを経験していても、なんだか毎年ドキドキするものですよね。 歳を重ねるにつれ1年のスピードが増し、更に早く感じますが、2025年の英国王室を思い返してみると、一言でいうなら、全体的に地味?だった印象がありました。

いえいえ、落ち着いて振り返ってみれば、いろいろありました。私の記憶力低下で、忘れていただけ…(笑)
ということで、こちらも年末恒例、英国王室に関する今年の出来事トップ10です。内容の重要度はさておき、私の独断と偏見で10位から1位を発表させていただきます。

さてみなさまはどこまでご存知でしたか? 私同様「あ~そんなこともあった!」と思い出すことも多いはず。 一緒に、今年の英国王室をおさらいいたしましょう。

第10位 『3度の公式晩餐会』

Pool / Getty Images

実は異例といえたのが、今年は7月にフランスのマクロン大統領、9月には米国のトランプ大統領、そして12月にはドイツ大統領が英国を公式訪問。それに際し、三回もの公式晩さん会が開催されました。 一年に三回、これは異例の多さですが、これもチャールズ国王率いる時代の特徴といえるでしょう。

『君臨すれど統治せず』という英国王室のお立場は守りつつ、ソフト外交と称される、おもてなしによって、各国要人との友好関係や絆を深められました。中でも、ロイヤル大好きなトランプ大統領の訪英は、世界が注目し、英国王室のこれまで以上の意気込みが強く感じられました。 キャサリン妃の、3着にも及ぶ煌びやかなドレス&ティアラ姿も注目でしたが、フランス大統領と米国大統領からの人気ぶりも印象的で、皇太子妃として、大成功といえる結果でした。

第9位『エディンバラ公爵ご夫妻 来日』

Aflo

意外と知られていないかもしれない、このニュース。 9月19~22日(日本時間)の日程で、エディンバラ公爵と公爵夫人(ソフィー妃)が、日本を公式訪問されました。

両国の強固なパートナーシップはもとより、イノベーション、サステナビリティ、女性支援等にフォーカスし、4日間の滞在中、ご夫妻は東京、大阪各所を訪問。 天皇・皇后両陛下との謁見や、迎賓館では、1975年に故エリザベス女王が来日の際に植えられた木から育った、新しいオークの苗木を植樹。両国国技館で大相撲も楽しまれ、高野山別格本山 総持院や、大阪・関西万博も視察されました。

東京でのレセプションのみならず、万博会場でもご一緒されていた、高円宮妃久子さまとの素敵な2ショットも印象的でした。

8位『チャールズ国王&カミラ王妃 結婚20周年』

Mark Cuthbert / Getty Images

2005年4月9日、注目はされども、皆から祝福されたとは言い難かったチャールズ皇太子とカミラ夫人の結婚。異例の民事婚という形で、出会いから35年の月日を経て、ついに結ばれたおふたりでしたが、それからさらに20年、公私を共にされているということは、55年のお付き合い。もはや感動しきりです。

昨年のがんの罹患以降、治療を続けながら、今年はご公務のペースも以前同様、超ハードワークのチャールズ国王。 現にご結婚20周年の記念日も、カミラ王妃とイタリアを公式訪問。滞在中、ローマでこの記念写真を撮影され、それを今年のクリスマスにも使用されました。 カミラ王妃曰く、幸せな結婚生活の秘訣は、「笑い」と「友情」だそうです。

第7位『ケント公爵夫人キャサリン 逝去』

Tim Graham / Getty Images

故エリザベス女王の従弟、ケント公爵エドワード王子の奥様、キャサリン夫人が、2025年9月4日に逝去。94歳でした。

ヨークシャーの準男爵の家柄に生まれ、学生時代は音楽を学ばれ、ウィンブルドンの熱烈なファンでもあった夫人は、2002年に公務からリタイアされるまで、ウィンブルドン女子シングルス決勝で長年優勝トロフィーを授与。 その際、敗れた選手を慰める、思いやりと人間味あふれるお姿で知られ、また後年には、公爵夫人ではなく、小学校の音楽の教師キャサリンとして子どもたちを愛し、また子どもたちから愛されていらっしゃいました。

同月16日の葬儀では、64年間の結婚生活の末、愛する妻を失ったケント公爵の潤んだ目ややつれたお姿を拝見して、胸が詰まる思いでした。

第6位『ベアトリス王女に第二子誕生』

Mark Cuthbert / Getty Images

逝去があれば、誕生もあり。 エリザベス女王の孫で、アンドリュー元王子の長女ベアトリス王女が、今年の初め、1月22日に第二子を出産。なんと、予定日より数週間早い、早産だったそうです。

次女はアテナ・エリザベス・ローズと名付けられました。 洗礼式は、今月12月12日に行われ、 長女のシエナちゃん、義理の息子(夫エドアルドさんと元婚約者との息子)を含め、3人の母となられたベアトリス王女です。

第5位『エリザベス女王の孫 ピーター・フィリップス氏が婚約』

Mark Cuthbert / Getty Images

ロイヤルベビーの誕生に続き、他にもおめでたいニュース! エリザベス女王の孫でチャールズ国王の甥、ピーター・フィリップスさんが、8月1日に婚約を発表。 お相手は、2024年5月から交際されていた、看護師でライターのハリエット・スパーリングさんでピーターさんと同年代と見られています。 ご存じの通り、ピーターさんは2度目の結婚となり、2人のお子様の父。

ハリエットさんにもお子さんがいらして、そもそもの出会いが、お互いのお子さまを通じて。 式の日取りなど、詳細は明らかにされていませんが、おそらく来年とみられ、サバンナちゃんとアイラちゃんがブライズメイズとして出席される可能性もふくめ、期待と注目が集まるロイヤルウェディングです。

第4位『ウィリアム皇太子&キャサリン妃ご一家の新居』

Heritage Images / Getty Images

今年はウィリアム皇太子ご一家が、お引越しも! 4ベッドルームのアデレード・コテージから、8ベッドルームのフォレスト・ロッジへ。 ご一家としてはやっと十分な部屋数の邸宅となり、広大なウィンザー・グレート・パーク内という自然豊かな環境に加え、お子様たちの学校にもほど近く、まさに言うことなしといえる場所でしょう。

思えば、ロンドンのケンジントン・パレスから、ウィンザー城のアデレード・コテージへ生活の拠点を移されたのが、2022年9月。 その直後にエリザベス女王の逝去、そして昨年初めにキャサリン妃のご病気が発覚、治療など困難な事態が続きました。ウィリアム皇太子は、一年を振り返り、昨年を「耐え難き一年」と昨年を称されたほど。 よい思い出よりもお辛い経験が多かった場所を離れ、心機一転、新鮮な場所で新たなスタートを切られた皇太子ご一家です。

こちらは相性良し?といえるかの如く、予定よりも早い10月末から新生活を始められ、ここが一生の生活拠点となるとみられています。 引き続き、乳母やハウスキーパーなどは同居せず、ご家族だけで生活を送られていて、これは皇太子ご一家らしい、いえキャサリン妃ならではの選択ですね。

第3位『ジョージ王の公務デビュー』

WPA Pool / Getty Images

期待と希望、という点で、こちらが第3位にランクイン! 今年5月、VE Day(ヨーロッパ戦勝記念日)の80周年を記念する式典のあと、バッキンガムパレスで行われたティーパーティに、ジョージ王子もご両親と共に出席。

英国や王室にとって恒例の重要な行事に同席されるのは、初めて。父ウィリアム皇太子より詳しいともいわれるほど、歴史好きの王子。 真剣に耳を傾ける王子の姿に、交流をした退役軍人の方達も驚きと感動をされたようです。

それ以降も11月に、戦没者追悼フェスティバルにキャサリン妃と出席。ウィリアム皇太子の代理さながら、頼もしいお姿が印象的でした。 さらには12月、父ウィリアム皇太子の肝入り、ホームレス支援の慈善団体(ザ・パッサージュ)でボランティアもなさったジョージ王子。 この団体といえば、ウィリアム皇太子が幼い頃、母ダイアナ妃に連れられて訪問された慈善団体で、亡き母の遺志を受け継ぐべく、次世代の我が子ジョージ王子を同行されたのでした。

今年を境に、今後も学業の状況を見ながら、ご公務への参加が増えていくでしょう。

2位『キャサリン妃 がんの寛解』

Chris Jackson / Getty Images

第2位は嬉しいニュースを!ということで、こちらが最も相応しいでしょう。 キャサリン妃が年明け早々に報告された、がんの寛解。 昨年罹患され、その後予防的化学療法に専念され、一年後の今年1月に、ひとつの節目となるよろこばしい発表がなされたことは、英国国民のみならず、世界中の王室ファンを安堵させました。

今年最初のご公務となった14日には、治療を受けられたロンドンのマールズデン病院を訪問され、スタッフたちへの感謝と、がんと闘う人たちを励まされたキャサリン妃。 当時皇太子妃は、治療終了後の「安堵」とともに、「がんを再発させないためにできることを尽くすことが、今の私の焦点です。化学療法は終了しましたが、回復と完全な治癒への道のりは長く、一日一日を大切に過ごさなければなりません」と述べられました。

第1位『アンドリュー(元)王子 肩書きゼロに』

Ming Yeung / Getty Images

最後は映えある第1位。今年、英国王室にとって最も大きなニュースといえるのは、残念ながら超ネガティブなこれでしょう。 願わくば、明るいお話を選びたかったけれど、まだまだ余波がありそうなこの話題だけに、避けられず、といったところ。

児童性的虐待で有罪判決を受けた、米国実業家ジェフリー・エプスタインとの交友関係に加え、自身も未成年者への性的暴行疑惑がもたれ続けている、故エリザベス女王の次男アンドリュー(元)王子。 王子との性的関係を強制されたと詳細に述べられた、被害者として知られる故バージニア・ジュフリーさんの回顧録出版に先駆け、10月17日にアンドリュー王子が、殿下(HRH)の称号、公爵の爵位、およびガーター騎士団の一員としての資格など、栄誉称号を今後一切使用しない(返上する)という声明を発表しました。

さらに約2週間後(30日)には、チャールズ国王が弟からプリンス剥奪を決定。 今後、一般市民同様に、アンドリュー・マウントバッテン・ウィンザーと称されることとなりました。
また同時に、長年の住居だったロイヤル・ロッジからの退去も余儀なくされ、全てを失ったといえるアンドリュー元王子。 自身は依然、疑惑に関する否定を続けていて、あくまでも自分に対する非難や批判が王室の公務の妨げとなることを懸念しての決断、という姿勢を貫いていますが、今後は米司法省が続々と公開するエプスタイン捜査資料次第では、それもどうなることやら…。
加えて、アンドリュー元王子が支払っていたロイヤル・ロッジの家賃優遇も明らかになったことで、他のロイヤルメンバーへの優遇措置疑惑までもが浮上。 全ての栄誉や生まれながらの称号を剥奪しても、なお英国王室への余波や疑惑の目を向けてしまったアンドリュー元王子問題です。

今後いったい、何が出て来るのか…。英国王室が恐れていることは言うまでもないでしょう。 このように、喜怒哀楽に満ちた様々なニュースで2025年も過ぎようとしている英国王室。来年は、楽しい話題が増えることを期待しつつ、個性溢れるロイヤルファミリーを追い続ける所存です。

みなさま、よいお年をお迎えくださいませ。

※この記事は、2025年12月30日時点のものです。

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