1. トップ
  2. 配達員「ピンポーン」でも、隣の家のチャイムだった…トイレから「入ってます!」と自己申告してしまった男の悲劇【作者に聞く】

配達員「ピンポーン」でも、隣の家のチャイムだった…トイレから「入ってます!」と自己申告してしまった男の悲劇【作者に聞く】

  • 2025.12.30
画像提供:ゆきたこーすけ(@kosukeyukita)
画像提供:ゆきたこーすけ(@kosukeyukita)

年末の人気漫画振り返り!2025年によく読まれた漫画をピックアップ。

リラックスしてトイレに入った瞬間に鳴り響くインターホン。あるいは、届いた荷物を開けたら全く身に覚えのない商品が入っていた。宅配便を利用する中で、こうしたトラブルや珍事に遭遇した経験はないだろうか。今回は、アメーバブログ『運び屋ゆきたの漫画な日常』で宅配便にまつわる悲喜こもごもを発信している漫画家・ゆきたこーすけさん(@kosukeyukita)の作品から、配達先で起きた笑える「あるある」エピソードを紹介する。

画像提供:ゆきたこーすけ(@kosukeyukita)
画像提供:ゆきたこーすけ(@kosukeyukita)
画像提供:ゆきたこーすけ(@kosukeyukita)
画像提供:ゆきたこーすけ(@kosukeyukita)

トイレからの絶叫、その相手は隣人だった

「ピンポーン!宅配便でーす!」なぜ、よりによって今なのか。あと数分ズレていれば平和だったのに…。生理現象と来客のタイミングが被る「トイレ中のチャイム」は、全人類共通の悩みかもしれない。

ある男性のエピソードだ。たまたまトイレが玄関の近くにあったため、チャイム音を聞いた彼は個室の中から「トイレ入ってるから、ちょっと待ってて!」と大声で叫んで対応した。急いで用を足し、ズボンを上げながらドアを開けた男性。しかし、そこには誰もいなかった。なんと配達員が訪れていたのは自分の家ではなく、隣の家だったのだ。隣家のチャイム音を自宅のものと勘違いし、壁越しに排泄状況を報告してしまった男性。近隣に漂う気まずさは想像に難くない。

この現象について、ゆきたさんは「読者から一番よく聞くエピソード」だと語る。「なんでトイレ中に限って来るの?」と問われることも多く、「狙っているんですよ」と冗談で返すそうだが、もちろん真相は謎のままだ。マーフィーの法則のごとく、配達員は絶妙な間合いでやってくる。

去りゆくトラックを追いかけた結果

チャイムには気づいたものの、手が離せずに対応が遅れてしまうこともある。慌てて玄関を開けたときには、すでにトラックが走り去っていた…というのもよくある悲劇だ。再配達を頼むのは申し訳ない。そう思ったある利用者は、「待って~~~!!」とトラックを走って追いかけた。しかし無情にも車両は遠ざかっていく。「少しくらい待ってくれてもいいのに」と息を切らしていると、なんとそのトラックが戻ってきたではないか。実はこれ、配達員が無視したわけではない。「後ろから車が来てしまったので、邪魔にならないよう一周回って戻ってきた」という、ドライバー側の事情によるものだったのだ。

ゆきたさんによると、配達員も基本的には待つように心がけているが、常に時間に追われているため「不在」と判断して次へ向かってしまうこともあるという。「在宅だとわかっていれば待ちますので、インターホン越しに『出るのに時間がかかる』と伝えていただければ、少々お待たせする分には全く問題ありません」と、ゆきたさんは円滑な受け取りのコツをアドバイスしている。

誤配で見てしまった他人の「恥ずかしい秘密」

最後は、最も心臓に悪い「誤配」のトラブルだ。届いた荷物を自分のものだと思って開封したところ、中から出てきたのは注文した覚えのない成人向けの「Hな本」だった。驚いて宛名ラベルを確認すると、そこには赤の他人の名前が。誤配によって、知らない人の、しかも誰にも見られたくない秘密を暴いてしまったのだ。

「置き配が一般化したことで、残念ながら誤配も増えていると思います」とゆきたさんは分析する。もし間違って開封してしまっても、受け取った側に非はない。「そのまま配達員に連絡して渡していただければ大丈夫です」とのことだ。ブログでは他にも、職場に育毛剤が誤って届いてしまった体験談など、現場を知るゆきたさんならではの実録漫画が多数公開されている。

取材協力:ゆきたこーすけ(@kosukeyukita)

※記事内の価格は特に記載がない場合は税込み表示です。製品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格が異なる場合があります。

元記事で読む
の記事をもっとみる