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大学在学中にアパレルディレクターに!「Sixtysix」の代表を務めるAYAYANのキャリアストーリー

  • 2025.12.29
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現役学生がキャリアのロールモデルに“リアル”を聞く新連載!第11回は、株式会社「Sixtysix(シックスティシックス)」を立ち上げ、カフェ&セレクトショップ「Lowkey(ロウキー)」のオーナーを務めるAYAYANさんに、学生2人がインタビューを実施。これまでのキャリアの歩みから、仕事への向き合い方、気になるバッグの中身まで、未来に悩む学生に響くヒントを見つけてみて!

インタビューしたのは...
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CHIKA/大学で被服学を学ぶ3年生。就活を目前に、自分らしい未来を描くヒントを探して情報を集めている真っ最中。

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RIRIKO/フランス語を専攻しているエディター志望の大学4年生。海外でのキャリアも視野に入れながら、「好き」を仕事にできるよう日々奮闘中。

AYAYAN/アパレル店員を経て、大学在学中に自身のファッションブランドを開始。「アトモス ピンク」のディレクターを務め、「Sixtysix(シックスティシックス)」を立ち上げた。現在は「Sixtysix(シックスティシックス)」の代表や、カフェ&セレクトショップ「Lowkey(ロウキー)」のオーナーを務めるなどマルチに活動中。 Hearst Owned
RIRIKO:学生時代に思い描いてたキャリアは?

学生時代は駒沢大学の市場戦略学科に通っていました。私は大学に入った時点で自分のブランドをやりたいっていう目標があったので、全然大学にも行ってなかったんです。

その時、植野有砂さんや佐々木彩乃さんがブランドを持たれていて、そういうのに憧れていました。だから、大学に行くより、とりあえずファッションの方に身を寄せとかないといけないと思って。原宿でバイトを探してた時に、当時いろんなジャンルのトレンドを取り入れていた「バブルス」で働こうと思いました。

1回目に応募した時は連絡が来なくてめっちゃ悔しかったんで、もう1回履歴書を送り直しました。そこで採用の連絡が来て、大学にはほとんど行かずに、毎日原宿でバイトをしてましたね。そこで、半年か1年アルバイトをした後に自分のブランドを会社の中で持たせてもらう流れになりました。

“自分が信じるものを言霊に”

CHIKA:「バブルス」でディレクターを務めた経緯を教えてください。

店頭には4カ月くらいしか勤務していなくて。元々私は、「ペコクラブ」ってペコさんがやられてるブランドの夏限定スタッフで採用されたんですよ。

けど、それがすっごい悔しくて。絶対実績を残したいと思って頑張ってたら、私に会いに来てくれるファンみたいな子がすごい増えて。それを見た社長が9月からも「バブルス」の方でよろしくって。

その時から私は言霊っていうのをすごく大事にしていて。入社したてのアルバイトが社長に向かって、「ブランドとかやりたいんで、よろしくお願いします!」って言ってました(笑)。そしたら、3ヶ月後ぐらいに、「『バブルス』のデザイン手伝ってみる?」って声がかかりました。

その時に初めて「バブルス」のデザインをしてみて、それが結構売れたんです。そこから半年後に「バブルス」の会社のディレクターに選んでいただいて、私のブランドが大学2年生の時に始まりました。大学はほぼ行けてなくて、なんとか友達に助けてもらってギリギリ卒業した感じです。

本当に運が良かったのもあるし、自分が信じるものを言霊にしたりとか、とりあえずこの短期間で何か残したる!みたいなガッツでやってました。そのおかげでブランドを持つ夢が早く叶ったと思っています。

ブランドディレクターをしていた時はアルバイトなので、時給レベルのお金しかもらってなかったです。

けど、夢が1つ叶えられたので、そこはお金よりやりがいを優先しました。「バブルス」の会社では、大学4年生までの2、3年間ぐらいブランドディレクターをやらせてもらいました。

AYAYANさんのキャリアを時系列でご紹介

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CHIKA:会社を設立したきっかけは何ですか?

大学を卒業して、ブランドも辞めた段階で、一旦フリーランスで働いていました。「バブルス」の会社でやっていたブランドのことを知ってくださった方から、ディレクションのお仕事をいただいたり、インスタの運用とかを単発の業務委託みたいな感じで食いつないでいましたね。でも、全然お金が足りなくてコールセンターのバイトとかもしてました(笑)

その後、「アトモス」の人と出会って、「アトモス」のアパレルのディレクションに入らせてもらいました。

私は基本やりたいことがずっと色々あるタイプ。色々な人と会って、ディスカッションしてると、じゃあこういう仕事もお願いしたいかもみたいに言われて。

業務委託なんで、別に他の仕事したらダメとかはない。だからこそ色々なことにチャレンジしました。撮影のディレクション、スタイリング、Youtubeの編集をしたこともあります。

「アトモス」のディレクションをメインでやりながら色々な仕事を並行していく中で、会社を設立した方がもっと自分の可能性を広げられると思って、会社を立ち上げました。

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RIRIKO:大学時代にブランドディレクターを務めていた経験は現在の社長としてのキャリアにどのように活きていますか?

グラフィッカーやパタンナーのプロの人たちがいたので、その手前の段階までどう持っていくかの過程を学べました。

あとは、会社や組織の中での立ち回り方。仕事ができることは最も大事ですが、その上で会社や組織でのジャッジは人間がしていて、愛想があるとか、可愛がられるとかそういう人に仕事を与えられやすいと思うんです。

RIRIKO:社長としての日々の過ごし方や、社員の方との関わり方で意識してることは何ですか?

隠さずに全部話すこと。私が喜怒哀楽もちゃんと見せて素直でいることが、社員の子たちが素直でいることに繋がっていると思うんです。

素直さが大事だと感じ始めたのは多分中学生のころ。私は小さいころからすごいマイナス思考なんです。

今でもそうなんですけど、基本的に根の部分がずっとマイナス思考。だからこそ、他人から嫌われない自分であるためにはどうしたらいいんだろうって考えた時に、素直に喜怒哀楽を表現出来る子のほうがいいなと。

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RIRIKO:お仕事の日のスケジュールを教えてください。
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CHIKA:お仕事の日のバッグの中身を教えてください。
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  • 「バレンシアガ」バッグ
  • 「クロムハーツ」財布
  • 「ボニークライド」サングラス
  • 「コリーナ・ストラーダ」水筒
  • 「マニュアルNYC」カメラ
  • 「アンカー」モバイルバッテリー
  • 「マーシャル」イヤホン
  • 「アイミーアイミー」リップ
  • 「ハローキティ×ザハイライツ」キーホルダー
  • iPhone
  • iPad
  • フレグランスオイル
  • 喉スプレー
  • フロス
  • ペン
RIRIKO:ファッションルールは?

常にどこで見られてもいいようにはしておきたい。毎日自分が1番可愛いって思える服装をすることを意識してます。

あとはその日の主役のアイテムを決めて、それを軸にコーディネートを組んでいく感じです。

“小さな点を発信し続けて、線にしていく”

CHIKA:起業を考えてる学生にアドバイスをお願いします

色々な人に会って、意見を聞くこと。あとやっぱり言霊はあると思うので、固まってなくても全然いいから自分のやりたいことを言葉にすることを恥じないことが大事。

これって意外とみんなができることじゃないと思うんです。でも、自分が言葉にしてきたものをアウトプットする行為をもっと気軽にするべきだなと感じます。

若い子とかだと、かしこまって要約して伝えようとしてくれる子が多い。でもこっちとしては、小さいワードを普段からいっぱい出してほしい。そしたらその中から可能性も拾い上げられるから。

小さいワードを普段から色々な大人に発信していたら、点がどんどん結びついて線になっていくと思う。

色々なことを自分がアウトプットできるようにおしゃべりになることは絶対に大事だなって思ってますね。

RIRIKO:学生時代は、どのようにして異なる世代の人とのつながりを広げていましたか?

私が「バブルス」で働いていた時はスナップ雑誌のカメラマンさんが絶対に原宿にいたんです。バイトの休憩中に外に出ていって、スナップを撮ってもらうみたいなことをしたりしました。

それが難しかったら、バイトするところぐらいは色々な人がいて、自分がやってることとかを知ってもらえるような場所に身を置くことがすごく大事だなっていうのは思います。

今はSNSが活発になって、自分のロールモデルっぽい存在の人にDMしてみるとかも出来ると思います。いつの時代も自分から動くことが大事だと思いますね。

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RIRIKO:ブランドディレクターや経営者など幅広くご活躍されている姿が印象的です。新しいことに挑戦する際に大切にされている姿勢や考え方はありますか?

私は基本マイナス思考なので実は自信はあまりない方なんです。でも自信持ってる風はめっちゃうまいです(笑)。自信があるように見えてるだけで全然違うと思う。

それは心がけてることかもしれないですね。自信のない人についていきたいって絶対思わないし、逆に自信のない子を拾い上げたいとも思わない。

「Lowkey(ロウキー)」の面接の時にも感じるんですけど、自信がない子より、「私できます!」みたいな自信のある子の方がいいじゃないですか。

それは、お仕事を依頼する側としても同じだと思っているので、基本過信はしてないけど自信はある風で居続けることが大事です。

特に上に立つ人間としては、頼りたいって思える人じゃないと人はついてこないと思うので、素直で自信がありそうな人でいることが大事かなって思ってます。

RIRIKO:仕事とプライベートの切り替え方法はありますか?

フリーランスの時は、ライスワークとライフワークっていうのをすごい分けてて。ライスワークは稼ぐことが目的の仕事だから、やりたくないけどやる仕事。ライフワークはやりたいことをやる仕事だから、お給料が安くても楽しい。やっぱり、ライスワークが増えると、疲れて、プライベートが欲しいみたいな感覚に陥っていましたね。

今は自分がやりたいこととか楽しいことが仕事なのでプライベートと分けてないかもしれないです。

CHIKA:キャリアの選択に迷ったり将来に不安を抱えているELLEgirl読者世代の背中を押してくれるようなメッセージをお願いします。

私も上京したての時は先が見えなくてすごい不安でした。でも、今の時代だからこそ選択肢がいっぱいあるはずなので、一旦チャレンジしてみることが大事。

やってみて違うなって思ったらやめたらいい。ファーストステップは全然重く考えなくていいと思うので、軽い気持ちで色々なことに挑戦してみてください。挑戦することで自分に合うことが見つかったりとかすると思う。

私は計画性が全然ないんですけど、ない方が意外といいように転べたりする場合もある。不安だとしても、小さなことからとりあえずやってみるのが大事かなって思います。

【編集後記】インタビューを終えて

「小さな発信を積み重ねて“点を線にする”という姿勢は、キャリアだけでなく日々の行動にも活かしたい学びでした!また、自信を持って立ち振る舞うことの重要性など、社長ならではの視点にも大きな気づきを得られました」(CHIKA)
「AYAYANさんが“実は自信があまりないけど、自信あるように見せることが大切”と話していたのがとても印象に残っています。どんな人と一緒に仕事がしたいか?どんな人についていきたいか?と自問自答して仕事への姿勢を確立していきたいと思いました」(RIRIKO)

photo : RISAKO SUEYOSHI

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