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貯金の平均額は年々減っていき…2022年は貯金なしが20%に。お金と女性の55年

  • 2025.12.29

毎日の暮らしや将来に必要なお金のこと、きちんと把握してますか? 「わからない」ゆえの不安は、知ることで解消できるはず! “お金初心者”の3人と一緒に、お金の勉強を始めましょう。「お金の教科書」、今回のテーマは「お金と女性の55年」です。

貯金の平均額は年々減少している!? お金と女性の55年|お金の教科書Vol.81
散財好美

さんざい・よしみ 31歳・フリーランス。5年交際中の彼と同棲中。貯めたい意思はありつつも、推し活とちょこちょこ散財する癖が抜けず、気づくと残高減。

貯金の平均額は年々減少している!? お金と女性の55年|お金の教科書Vol.81
地道奈子

じみち・なこ 28歳・派遣社員。既婚・子なしのDINKS。ポイ活に精を出しつつ、サブスクやスマホなど、新しい固定費の見直しを、目下模索中。

貯金の平均額は年々減少している!? お金と女性の55年|お金の教科書Vol.81
貯蓄未知子

ちょちく・みちこ 34歳・会社員。都内の賃貸で一人暮らし中。毎月の貯蓄は財形2万円+口座に残った分のみ。奨学金は完済。

ananバックナンバーでみる! 時代を映す“お金”の現実

未知子

『anan』55周年記念号(2025年12月3日発売)では、これまでananが取り上げてきたお金にまつわる企画のバックナンバーを読んだけど、面白かったねぇ。

好美

まず、初めて大特集として取り上げられていたのが、1981年の「ケチ精神がおしゃれを磨く!」。フランス人の合理主義に学んで服を着回そうという、ハック的な内容は平和そのもの(笑)。

奈子

それ以降も1984年に「ケチ宣言!」など、度々特集されるけど、有名DCブランドのバーゲン情報が中心で、悲壮感はないのよね。

未知子

1988年の特集が「『ゴルフ』と『クルマ』が時代のおしゃれ」だもの(笑)。これぞ、“ザ・バブル”よ。

ひとり暮らし特集も多いよね。ハウスマヌカンやメーカー勤務の読者の実例が紹介されていたり。1984年の「ひとりで暮す秘密と楽しみ」特集では、ワンルームマンションの予算が6万円だって。

未知子

男女雇用機会均等法が施行されたのが1986年。女性がバリバリ活躍できる環境が整っていく中で、自分で稼いだお金で素敵に暮らそう、人生をエンジョイしよう、という機運がバブルとともに高まっていたんだろうね。

奈子

うんうん。そんなエネルギーが誌面からも伝わってくる。でもそれが1990年代に入ってバブルが崩壊すると、一転して節約企画が盛り上がってくるのが面白い。

好美

でも、まだまだ余裕があるよ。1991年の「自分のお金について考えよう」特集で紹介している節約法の筆頭が〈タクシーを使わない〉だもん(笑)。

1992年、貯金額の平均は169万円!

check!

ananNo.844(1992年10月23日号 特集「こんな時代のお金の貯め方を徹底研究する」)より。

データは「20代を中心にした働く独身女性、353名に実施されたアンケート」の結果。1992年当時の誌面によると、貯金方法の1位が「銀行の定期預金」。当時の銀行の定期預金金利は、バブル経済の影響で年6%台(!)だった時期もあるのがその理由。結婚の準備金として「300万円必要」と答えた人が27%というデータも紹介している(1992年10月23日号 特集「こんな時代のお金の貯め方を徹底研究する」より)

手取りの平均額は20万円。

「現在の年収はいくらですか?」という質問に「200万円未満」と答えたのは4.7%。ボリュームゾーンとしては「300万円以上350万円未満」という回答が27.6%ともっとも多く、「500万円以上」と答えたのは4.0%だった(anan844号より)

貯金の平均額は年々減っていって……

未知子

これも見て! 1994年の「現代女性の貯金を調査&研究!」特集では、〈貯蓄目的第一位は結婚資金〉とあって、ある銀行の調査結果が〈1993年の平均結婚費用は1組833万円。結婚前に貯蓄していた額は夫が約283万円、妻が約301万円〉だって!

好美

…隔世の感がある…。

奈子

1990年代後半からはスピリチュアルブームもあって、金運、開運企画が続々。

未知子

すがりたくもなるわ…。

好美

2000年代に入ると、クレジットカードの使い方や通信費の節約、自炊レシピなど、より暮らしに身近な方法が紹介されてる。

未知子

でも、いちばん悲しくなるのは貯金額の部分じゃない?

奈子

言えてる…。「2000年版・anan読者のマネー白書」には、〈50万円に到達しない人が全体の半数いる一方で、大台の100万円をクリアしている人も3割以上〉って書いてある。

好美

貯められる人とそうでない人で二極化していたのが、2011年、2022年とその後の記事では、貯金なしも増えていて…。

奈子

自分のお金は自分で守る! 今日また決意を新たにしたわ。

「貯金なし」層も増えている

check!

2011年「お金がない…を解消したい!!」特集ではアラサー女子168人にアンケートを実施。貯金額20万円未満が40%という結果が。2022年の本連載では20~30代の女性400人にアンケートを実施。貯金なしという回答が20%となった。2008年のリーマン・ショック、2020年の新型コロナウイルスのパンデミックで収入が下がったり、仕事を失った人が多かったことも貯金ができない一因か

バックナンバー総ざらい! 時代を映す“お金”の現実とは。

イラスト・小迎裕美子 取材、文・一寸木芳枝

anan 2474号(2025年12月3日発売)より

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