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単身赴任中の夫の家には赤ちゃんがいる? とんでもない事態が起きてもパニックにならないために必要なこととは【離婚カウンセラーインタビュー】

  • 2025.12.28

【漫画】本編を読む

夫の様子がどこかおかしい。形容しがたい違和感は、やがて確信に変わる。傷ついた妻が選んだのは、夫への復讐の道だった…。『妻が別れを告げる時』(きなりみや:漫画、古川あさこ:原案/KADOKAWA)は、夫の浮気、不倫、モラハラによって傷つけられた妻たちの復讐劇を描いたオムニバスストーリー。

『妻が別れを告げる時』に収録されているエピソード「単身赴任中の夫の家から赤ちゃんの泣き声がした話」は、夫の単身赴任が理由で別居生活を送る夫婦の物語。ある日、偶然出会った夫の同僚から、夫がベビー用品を買っていたことを知らされる。子どもなんていないのに…なぜ? 不信感を抱いた妻は衝撃の事実を知らされることに。夫が不倫相手との間に子をもうけ、単身赴任先で一緒に暮らしていたのだ。

「単身赴任中の夫の家から赤ちゃんの泣き声がした話」の夫婦を例に、離婚カウンセラーでもある「家族のためのADRセンター」代表・小泉道子さんに、夫婦関係や離婚についての話を伺った。

――夫は単身赴任中に他の女性と不倫し、子どもを授かりました。単身赴任先の自宅で親子3人で暮らしているところを妻が目撃し…。真実を知った妻の葛藤は計り知れません。このようなとき、どう振舞うのがいいのでしょうか。

小泉道子さん(以下、小泉):「子どもには罪はない」と頭ではわかっても、感情が追いつかないのは当然です。無理に寛容になる必要はありません。まずは自分の気持ちを整理する時間を持つことです。

この物語のように夫婦の間に子どもはいないけれど、不貞相手との間には子どもがいる、といったケースの場合、早々に別れて新生活へ向けて動き出す、という選択肢も十分にあり得ます。

――もしも子どもがいた場合、その後の話し合いなどがより複雑になることが考えられます。当事者だけで解決しない場合、どうすれば良いのでしょうか?

小泉:弁護士に依頼したり裁判所を利用することが考えられます。

子どもというセンシティブな対象を扱うことになるので、ADR(民間の調停制度)を利用すれば、より穏便に話し合いを進められるかもしれません。

――夫の考え方を振り返ると、妻や不倫相手を支配し自分の意のままに操りたい、といった願望が伝わってきます。こういった人物と冷静に離婚を協議する場合、どのように進めるのがいいでしょうか。

小泉:まずは、1対1で対応しないようにしていただきたいです。裁判所やADRなど、公平中立な専門家を間に入れる、自分の味方となって相手と戦ってくれる弁護士に依頼する、などをおすすめします。

取材・文=あまみん

小泉道子(こいずみ みちこ)

「家族のためのADRセンター」代表。家庭裁判所調査官として、夫婦の離婚調停の仕事に15年間従事。その後、民間調停機関「家族のためのADRセンター」を立ち上げる。離婚カウンセラーとして、親の離婚に直面する子どもたちのケアにも力を入れている。

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