【スマホ市場】なぜ日本で「iPhone離れ」が起きている？調査データで読み解くシェア低下の背景3選

日本のスマホ市場で「iPhone一強」時代に終焉か

かつて日本のスマートフォン市場は「iPhone一強」とまで言われ、世界的に見ても特異な市場とされてきました。しかし、最新の一部調査では、OS別シェアでAndroidがiPhoneを逆転したというデータが明らかになり、市場の潮目が変わりつつあることが分かります。

そこで今回は、スマホライフPLUS（https://sumaholife-plus.jp/）に掲載された記事を参考に、iPhoneのシェア低下の背景にある価格やユーザー動向に関する情報をご紹介。各項目の詳細はぜひスマホライフPLUSでご確認ください。

1：AndroidがiPhoneのシェアを逆転した要因

MMD研究所による調査によると、2025年9月に行われた「2025年9月スマートフォンOSシェア調査」の結果、メインで利用しているスマホOSはAndroidが51.4％となり、iPhoneを上回ることが明らかになりました。

2023年まではiPhoneがわずかに優勢でしたが、2024年以降はAndroidがリードを拡大している状況です。この背景には、多様な機種展開や価格帯の広さが利用率に影響していると考えられます。また、年代別に見ると、男性は30代以降、女性は40代以降でAndroidの利用率が高まる傾向にあり、シニア世代では6割を超える結果となりました。

一方で、若年層では男女ともにiPhoneの方が大幅に普及していることも分かっています。

＜出典＞

Androidユーザーが過半数に！iPhoneを3pt差で逆転 シニア層では6割がAndroid派

（スマホライフPLUS）

2：価格高騰が最大の壁に？ 12万円未満を望むユーザー

iPhoneのシェア低下を加速させる大きな要因として、その価格高騰が挙げられます。株式会社IoTコンサルティングによる調査によると、「iPhone 17の許容できる端末価格帯」を調査した結果、「10万円以上～12万円未満」が最多の39.4％となり、「10万円未満」を希望する層も23.2％に上り、合計で62.6％が12万円未満を望んでいたことが明らかになりました。

価格に対する不安は、新型購入の最大の障壁となっており、高額な費用をかけてまで新モデルに移行する必要性を感じにくいという現実的な判断が広がっています。また、購入をためらう理由として、65.1％が「価格が高そう」と回答し、買い替えサイクルが長期化している実態も浮き彫りになっています。

＜出典＞

iPhone 17購入をためらう最大の壁は“価格” 許容ラインは12万円未満が6割超

（スマホライフPLUS）

3：最新モデルではなく「SEシリーズ」が最多の理由

かつて日本ではiPhoneが圧倒的なシェアを誇っていましたが、最新の調査ではAndroidが逆転する結果も出ており、市場に変化が見られます。背景には、円安の影響によるiPhoneの価格高騰があり、価格に見合う進化を感じられないと考えるユーザーが増えていることが挙げられます。

また、日本で最も利用されているiPhoneが高価な最新モデルではなく、手頃でコンパクトなiPhone SEである点も象徴的です。多くのユーザーは高性能よりも「ちょうどよさ」やコストパフォーマンスを重視しており、その需要をAndroid端末が満たし始めています。

Appleの今後の戦略次第で、日本のスマートフォン市場の勢力図はさらに変化する可能性があります。

＜出典＞

日本人のiPhone離れが進む？ iPhoneシェア低下の理由とは

（スマホライフPLUS）

【まとめ】日本のスマホ市場は実用性重視の時代へ

最新の調査結果は、日本のスマートフォン市場が「iPhone一強」から「実用性重視」の時代へと変化していることを示唆しています。ユーザーは価格と性能のバランスを重視し、高額な最新モデルよりも、手頃な価格で使い慣れたモデルを選ぶ傾向が強まっています。

※記事内における情報は原稿執筆時のものです。店舗により取扱いがない場合や、価格変更および販売終了の可能性もございます。あらかじめご了承ください。