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50万円の葬儀って質素なの?プランを変えたらトータル200万円に!?「あらかじめの準備が大事」知っておきたい家族葬にかかる費用【著者に聞く】

  • 2025.12.28

家族が亡くなって安置室に移動。そこで言われたのは、「ご遺体を病院に置いておけるのは3時間まで。その間に葬儀場を探してください」という言葉だった。悲しみに浸る間もなく、葬儀屋を決めなければならなかったカゲワサビ(@AoiKageyama)さんのルポ漫画『ドタバタで葬儀場を決めて超お金がかかった話』を紹介するとともに話を聞いた。

葬儀は基本プラン以外にもお布施、戒名、霊柩車など別途オプションがかかる

【漫画】「ドタバタで葬儀場を決めて超お金がかかった話」を読む 画像提供:カゲワサビ(@AoiKageyama)
【漫画】「ドタバタで葬儀場を決めて超お金がかかった話」を読む 画像提供:カゲワサビ(@AoiKageyama)

祖父の具合が悪化し、医師からは「余命間もない」と宣告を受けていた。いくつかの葬儀場をネットで見ていたが、まだ「ここ」とは決めていなかった。生きているのに葬儀場を決めるのは気が引けたからだ。しかし、安置室に移動すると、突然「ご遺体を病院に置いておけるのは3時間まで。その間に葬儀場を探してください」と言われ、親族は慌てた。

ドタバタで葬儀場を決めて超お金がかかった話3 画像提供:カゲワサビ(@AoiKageyama)
ドタバタで葬儀場を決めて超お金がかかった話3 画像提供:カゲワサビ(@AoiKageyama)

ネットから選んだのは、料金プランが明確に記載のあった葬儀場。「家族だけで行うし、基本プランの50万円でいいよね?」「これくらいがいいかも」と決定すると、遺体はすぐに葬儀場に移動された。そこで担当者と葬儀の内容を決めることになり、ネットにあった「50万円のプラン」を希望すると、「質素なプランはあまりおすすめできない」と言う。それを聞いた祖母が、「あんまり質素だと、おじいちゃんがかわいそうだ」と言いはじめ、基本プラン50万円から100万円のプレミアムプランに変更となる。

ドタバタで葬儀場を決めて超お金がかかった話9 画像提供:カゲワサビ(@AoiKageyama)
ドタバタで葬儀場を決めて超お金がかかった話9 画像提供:カゲワサビ(@AoiKageyama)

「家族だけの葬儀で100万円も高い」と、思ったカゲワサビさん。しかし、見積を取るとお布施代、戒名、霊柩車などプランに含まれていないものが加算され、トータルでなんと200万円になった。葬儀場によっては、深夜料金が追加されたり、ご遺体の状態維持が長くかかるときはドライアイス代が多くかかったりするという。

ドタバタで葬儀場を決めて超お金がかかった話15 画像提供:カゲワサビ(@AoiKageyama)
ドタバタで葬儀場を決めて超お金がかかった話15 画像提供:カゲワサビ(@AoiKageyama)

「葬儀後にあらためてインターネットで相場の金額を調べましたが、やはり200万円は参列者の多い一般葬レベルの金額であって、数名の親族しか参加しない家族葬にしては高額すぎたのではないかと感じています」と、カゲワサビさん。「50~70万円のオーソドックスなプランで追加オプションなどがあったとしても、合計100万円前後もあれば質素ではなく十分な家族葬ができたのではないかなと思っています」初めてのことで、うまく判断できなかったことを後悔しているという。

ドタバタで葬儀場を決めて超お金がかかった話22 画像提供:カゲワサビ(@AoiKageyama)
ドタバタで葬儀場を決めて超お金がかかった話22 画像提供:カゲワサビ(@AoiKageyama)

「私たちの場合、病院から葬儀屋の紹介はありませんでしたが、漫画にいただいたコメントを通じて、病院から紹介されるケースもあることを知りました」なかには、病院が紹介してくれることもあるという。今回の体験を踏まえ、「今後は事前にエンディングノートを作成してもらうことで葬儀への意向をきちんと確認し、故人の想いに沿ったちょうどいい規模と金額の葬儀をしたいと思います」話す。

ドタバタで葬儀場を決めて超お金がかかった話24 画像提供:カゲワサビ(@AoiKageyama)
ドタバタで葬儀場を決めて超お金がかかった話24 画像提供:カゲワサビ(@AoiKageyama)

本作には、「どんな風に送ってあげたいかを話して寄り添ってくれる会社を選んでほしい」と元葬儀屋さんからのコメントも。ほかにも「余命宣告されてすぐ準備をしていたので、この中に書かれていた金額の10分の1で済みました」という人や「予め葬儀会社の会員になっていたので、引き取り等スムーズなほうでしたが、それでも葬儀を終えるまでは次から次に起こるミッションをクリアせよ状態、よく乗り越えて来れたと今でも思います」と、さまざまな体験談が届いた。短時間で取捨選択を迫られる葬儀。事前にある程度の予算を知っておいたり、イメージを考えておくことは大切なようだ。

取材協力:カゲワサビ(@AoiKageyama)

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