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【師走・年末の手土産】差し入れやビジネス手土産ならこれ!「みなさんでどうぞ」の個包装スイーツ3選《スイーツなかのが渾身セレクト》【ベスト記事2025】

  • 2025.12.28

2025年1年間で特に人気を集めたCREA WEBの記事を発表! あの映画やドラマのヒットの理由から、気の利いた手土産、そして、じっくり読みたい注目の人のインタビューまで。たっぷりお楽しみください。(初公開日 2025年11月26日 ※記事内の情報は当時のものです)


「ありが糖」の気持ちを込めたスイーツなかの初の著書が発売!

ミュゼ・ドゥ・ショコラ テオブロマ「キャラメルアソート」。

「よろスィーツ!」のキメ台詞にはじまり、「すばらスィーツ!」「ナイスィーツ!」の言葉を交えつつ、“これぞ”なスイーツを愛をこめて軽快に綴るCREA WEBの連載「よろスィーツ月報」。著者であるスイーツ芸人・スイーツなかのさんの秀逸なセレクト、実直な性格がにじみでる誠実な文章で今や大人気に。

そんなスイーツなかのさんがこれまで出会った1万種類以上のお菓子から、特に思い出深いお菓子78点を掲載した書籍『お菓子の手みやげ帖』(池田書店刊)が発売になりました。

発売を記念して、同書より一部記事を抜粋してお届けします。

『お菓子の手みやげ帖』(池田書店刊)1,980円。

スイーツなかのさんより

よろスィーツ! スイーツなかのです!

いつも連載「よろスィーツ月報」をご覧いただいてる皆さま、本当にありが糖ございます。本の中では、和菓子から洋菓子までたっぷりとご紹介していますが、どれも昔から思い入れのあるお菓子をセレクトしたので、連載を読んでいただいている方には、なかのらしいなと思ってもらえたら嬉しいです。

おいしさはもちろんですが、パッケージにもこだわったので、包装の美しさやデザインに込めたストーリーも含めて、贈り物を選ぶときの参考になれば幸いです。

お菓子が好きなみなさまにとって、大切な一冊になりますように。


心が踊るような、とろける口どけのよさ

ミュゼ・ドゥ・ショコラ テオブロマ「キャラメルアソート」2,160円。

日本のチョコレート界を牽引してきた土屋公二シェフのチョコレート専門店「ミュゼ・ドゥ・ショコラ テオブロマ」。

「ボンボンショコラ」をはじめ、数々のチョコレート菓子が並ぶなかで、根強いファンをもつ知る人ぞ知る「キャラメル」。

“本当においしいキャラメルを届けたい”という想いから、伝統的な手法で一つ一つ丁寧につくられている。

チョコレート、塩バター、フランボワーズ、パッションフルーツ、ピスタチオ、アーモンドと、ベーシックなものからフルーティーなものまでフレーバーが豊富。

とても柔らかく、口に入れると、すっととろけていくような味わいで、一度食べたら虜になる口どけのよさ。キャラメルが入った缶のイラストは、画家・樋上公実子さんによるもので、テオブロマのパッケージではお馴染みだ。見ても食べても心が踊る、贈り物に喜ばれるキャラメルだ。

ミュゼ・ドゥ・ショコラ テオブロマ

キャラメルアソート/2,160円
日持ち 製造日より30日間
住所 東京都渋谷区富ヶ谷1-14-9(本店)
電話 03-5790-2181
営業時間 10:00~19:00
定休日 なし(年末年始を除く)
https://www.theobroma.co.jp/
取り寄せ可

奥深い甘さに儚い口どけをお茶とともにいただく

菓匠 菊家「利休ふやき」(8枚入り)1,600円。

創業1935年、南青山の骨董通り沿いにある「菓匠 菊家」。作家・向田邦子さんが愛した和菓子屋としても知られている。

学生の頃から向田邦子さんの本を愛読していたこともあり、エッセイの中に登場する「水羊羹」を初めて口にしたときの嬉しさは今でも覚えている。

看板商品の「利休ふやき」は、名前にもあるように茶人・千利休がルーツのお菓子。

千利休が残した茶会記には“ふの焼き”というお菓子がよく登場するが、どのようにつくられたものかまでは詳細が無い。そのため、菊家では独自に干菓子として開発した。

黒砂糖を使った蜜で麩を包んだ、素朴でありながら奥深い甘さに、さくっしゅわっとほどけるような儚い口どけ。

そのままでもいいが、お茶といっしょに食べるとより魅力が引き立つ、これぞお茶菓子という味わいだ。一子相伝の味を今日も守り続けている。

菓匠 菊家

利休ふやき(8枚入り)/1,600円
日持ち 製造日より14日間
住所 東京都港区南青山5-13-2菊家BLDG 9F
電話 03-3400-3856
営業時間 9:30~17:00(売り切り次第終了)
定休日 日曜・月曜・祝日
https://www.ycraft.co.jp/kikuya/

ダークラムにうっとりする、大人のどら焼き

梅月堂「ラムドラ」12個・箱入/4,752円(378円/個)。

鹿児島県の温泉街・湯之元にある「梅月堂」。

100年以上の歴史をもつ中で、2016年に誕生した「ラムドラ」。あんことラムレーズンを挟んだどら焼きで、お酒の好きな四代目・石原良さんのアイデアから生まれたお菓子だ。

バターを加えたあんこに、ダークラムをたっぷりと染み込ませたレーズン。辛口のラムレーズンはぷりっと弾けるような味わいで、まろやかなあんことの艶やかな一体感は、何度食べてもうっとりとする。

どこから食べてもラムレーズンが楽しめるように、あんこの上に7粒を均等にのせているのもうれしいところだ。薄皮のしっとりとした生地は、職人泣かせと言われるくらい焼くのが難しいそうで、日が経つにつれて皮があんやラムレーズンと馴染み、味わいの変化が楽しめる。確かな技術から生まれる、大人のどら焼き。

梅月堂

ラムドラ 12個・箱入/4,752円(378円/個)
日持ち 製造日より20日間
住所 鹿児島県日置市東市来町湯田3320
(全国に取り扱い店舗あり)
電話 099-274-2421
営業時間 10:00~16:00
定休日 日曜日
https://yunomoto-baigetsudou.com/

スイーツなかの

東京都立川市生まれ。早稲田大学卒業後、吉本興業に所属。子どもの頃から好きだったお菓子を独学で勉強し、唯一無二のスイーツ芸人として活動をはじめる。10年間吉本で活動後、特注のパンケーキハットをトレードマークに幅広く活躍中。老舗からコンビニまで多ジャンルの和洋菓子を一万種類以上食べ歩き、その確かな知識と情報で「林先生の初耳学」「メレンゲの気持ち」「スクール革命」など多数のテレビ番組に出演。西武渋谷店では自ら企画した催事「奥渋ギフト」を開催、行政と取り組んだ監修商品を発売するなど、幅広いシーンで活動中。
Instagram @yorosweets
X(Twitter) @yorosweets

文=スイーツなかの
画像=三浦一仁

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