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ツイードジャケットにベストをON!重ね着上手なメンズが教えてくれた【防寒レイヤード】の極意

  • 2025.12.27

冬コーデといえば、やはり「防寒」がキーワードになりますよね。といっても、保温性の高いアウターを羽織ればOKではつまらない。夏と違って冬はいろいろと重ねられますし、せっかくならファッションとして防寒を楽しみたいところ。ただ、女性ってレイヤードが苦手な人が多いと思うんです。かくゆう筆者もそうで、最近はアウター×ニット×Tシャツという定番中の定番レイヤードしかしていない気がします(汗)。いろいろチャレンジしてみたいけど、そのアイディアがないのが悩みどころ。
 
そんなときはおしゃれなメンズに聞くのが一番! ということで、おしゃれ偏差値が測定不能なほど洒落に洒落ていて、独自のスタイルを確立している【J.プレス&サンズ】のディレクター黒野智也さんに、防寒スタイルを披露していただきました。レイヤードのコツなども聞いてきたので、ぜひ参考にしてみてください!

ただ重ねるだけじゃない!防寒レイヤードは素材や色のバランスにもこだわるのが黒野流

古着のベスト、J.プレスのジャケットとデニム、ヨネトミセンイのニット、サバージュのメガネ、トムウッドのピアス、ドレイクスのスカーフ、ジョシュアエリスのグローブ、デルモナコのシューズは黒野さん私物

まずは黒野さんの着こなしをごらんください。防寒スタイルとオーダーしたのに、超絶おしゃれなんですけど! あまりの洒落っぷりにド肝を抜かれたので、防寒に対する黒野さんの考えを聞いてみました。

極意①軽いものをうまく使う

「防寒は、軽いモノをうまく使って重ねていくようにしています。暖かいアウターでカバーするのではなく、細かく重ねていくイメージ。ジャケットを着たいというのがベースにあるので、寒いときには何を足したらいいのかを考えながらバランスよく重ねるようにしています」

極意②ツイードに重ねるのは「風合いの異なるもの」

そんな黒野さんが今回選んだのは、クラシカルなツイードジャケット。「ツイードは素材感を合わせたアイテムと重ねると、野暮ったく見えてしまうんです。あくまでもツイードジャケットというトラッドなアイテムを引き立てたいので、今回は風合いの異なるムートンベストを重ねてみました。この素材の対比がレイヤードをバランスよく見せるコツでもあるんです」

ストールは首から下げて、ジャケットの内側にセット。ジャケットとケンカしそうな柄でも、チラ見せ程度だとバランスよく仕上がるとか

極意③肌に触れるものはカシミアが◎

さらにインナーの選びにもこだわっているそう。「最近は年齢を重ねたからか、肌が敏感になりつつあって。なので、肌に触れるモノは柔らかく上質な素材を選ぶようにしています。このニットはカシミヤ製なのですが、かなり密に編み上げられています。そのため極上の肌触りはそのままに、風を通しにくいので保温性にも優れているんです。このニットなら機能性インナーがなくても暖かく、かなり快適。こういったニットもうまく取り入れながら、防寒性を高めています」

極意④冬でも明るい色を活用して軽さを出す

レイヤードはただ重ねるのではなく、適度な引き算も必要だと黒野さん。「ツイードジャケットとムートンベストのレイヤードはけっこう重量感があるので、ニットやボトムスはあえてライトカラーをセレクトしています。そうすることでスタイリングに抜け感や軽さが生まれ、よりバランスよく仕上がるんです。ちなみにこのレイヤードの場合、ストールも軽めの素材がオススメですね」

ニットグローブはヴィヴィッドなピンクをチョイス。差し色になるのはもちろん、お茶目なアクセントにもなっています

防寒スタイルって、おしゃれ偏差値未知数のメンズが作ると、ここまで洒落るんですね。マジで驚きました。ジャケットにベストを重ねるのも新鮮でしたし、配色や素材のバランスも勉強になりますよね。筆者も黒野さんに習って、暖かくおしゃれなレイヤードでこの冬を乗り切りたいと強く思いました。みなさんも冬のレイヤードを作る上での参考にしてみてくださいね!

text:KYOKO CHIKAMA

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