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7人のママ友からの陰湿ないじめ。実際にあったママ友トラブルに“族の抗争”を重ねた漫画がSNSで大反響【著者インタビュー】

  • 2025.12.27

【漫画】本編を読む

病院のベッドに横たわった双子の妹の変わり果てた姿――。漫画家・横山了一さんによる『ボスママに徹底的に復讐する話』(KADOKAWA)では、ママ友グループからいじめを受けたママの双子の姉が妹に成り代わり、ボスママへの復讐を企てます。

“族の抗争”を取り入れた力任せな展開、そして友情・努力による勝利にスカッとしつつ、ドキッとさせられるのはママ友グループによるリアルな嫌がらせ。じつは、実際に存在したというママ友グループがモデルになっているそうです。横山さんが伝え聞いた陰湿ないじめの実態とは? 本稿では、本作の制作裏話をはじめ、ママ友付き合いの難しさや、横山さんが経験したパパ友経験談などについてインタビュー。妻で漫画家の加藤マユミさんも時々登場!

――本作のアイデアはどのように思いつきましたか?

横山了一さん(以下、横山):妻のママ友が体験した実話が元になっています。そのママ友は、今は都内に住んでいますが、夫の仕事の関係で地方に引っ越した時、7人くらいのママ友グループからいじめを受けたらしくて。

――どんないじめを?

横山:幼稚園のイベントの準備を丸投げされたり、自分だけランチ会に誘われなかったり、結構陰湿だったようです。7人と聞いた時に『七つの大罪』みたいで面白いなと。それで、ちょっと内容を変えるから漫画のネタにさせてほしいと本人にお願いしました。だから、リアリティはあると思います。

――ボスママという言葉はもともと知っていましたか?

横山:この漫画を描く前から、Instagramの漫画などで見かけることがありました。ずいぶん前に、ママ友から被害を受けて子どもが亡くなる事件もありましたし…。

――そういえば本作も、ママ友にいじめられたミゼが事故に遭って入院している…という深刻なシーンから始まっていますね。

横山:あの場面はもう少し後に出てくるシーンでしたが、妻(漫画家の加藤マユミさん)から、1ページ目に衝撃的な場面を持ってきたほうがいいとアドバイスを受けて。僕の他の作品にはないようなシリアスな始まり方だったと思います。

――この作品でママ友たちのトラブルをどう表現しようと思いましたか?

横山:ママ友トラブルは、僕も今まで描いたことがない題材。でも本当にありそうな女性同士の重苦しい空気は描けないと思ったので、自分なりにアレンジして、暴走族の抗争みたいな要素を入れました。

取材・文=吉田あき

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