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『この本を盗む者は』声優初挑戦の片岡凜&田牧そら、「手をつないで収録した」と告白!土屋神葉と朴ろ美も驚き

  • 2025.12.27

2021年本屋大賞にノミネートされた深緑野分による人気小説を劇場長編アニメーション化した『この本を盗む者は』の公開記念舞台挨拶が12月27日に新宿バルト9で行われ、片岡凜、田牧そら、土屋神葉、朴ろ美、福岡大生監督、キャラクターデザインと作画監督を担う黒澤桂子が出席した。

【写真を見る】黒ワンピの片岡凜、白ワンピの田牧そら、手をつないで仲の良い様子を見せた

『この本を盗む者は』の公開記念舞台挨拶が行われた
『この本を盗む者は』の公開記念舞台挨拶が行われた

本作は、“本嫌いの少女”と“謎の犬耳少女”が手を取り合い、本の世界を駆け巡る謎解き冒険ファンタジー。本作で映画初主演&声優初挑戦を果たした片岡が、主人公である本嫌いの少女、御倉深冬役。深冬を本の世界へ誘う謎の少女、真白役を同じく声優初挑戦となる田牧が演じている。福岡監督と黒澤は、今日を無事に迎えられたことに安堵の表情。上映後の会場から大きな拍手を浴びて、笑顔を見せていた。

主人公である本嫌いの少女、御倉深冬役を演じた片岡凜
主人公である本嫌いの少女、御倉深冬役を演じた片岡凜

声優に初挑戦した片岡と田牧。実写の芝居とは「まったく違う」と切り出した片岡は、「決まった尺や表情など、制限のあるなかでのお芝居。180度違いました。難しいことも経験しましたが、難しさが心地よくて、幸せな収録でした」と充実感もたっぷり。田牧は「緊張してドキドキの収録」と振り返り、「片岡さんと一緒に収録をさせていただいて、監督やスタッフの皆さんもすごくやさしく演出してくださった。楽しみながら、アフレコすることができました」と周囲の温かさに包まれながら、新たな扉を開くことができたという。

深冬を本の世界へ誘う謎の少女、真白役を演じた田牧そら
深冬を本の世界へ誘う謎の少女、真白役を演じた田牧そら

一緒に収録できたことも心強かった様子の2人だが、片岡は「手をつなぎながらセリフを収録した」場面があると告白した。朴が「うっそ!」、土屋も「珍しいです」と目を丸くするなか、片岡は「『真白、行くよ』というセリフの時に、監督からのご提案で実際に手を繋いで収録した」とステージでも田牧の手を取り、これには朴が「かわいい」と感激しきり。一方、壁ドンをしながらセリフを話したシーンがあるという田牧は「初めて壁ドンをした。気持ちがイケメンになったよう。ありがたかったです」と明かす。「壁ドンをしたんですか?アフレコで?」と再び驚いた朴は、「声優を長いことやらせていただいていますが、初めてですね」、土屋も「やったことない」と身をもってトライした2人の収録風景は、新鮮なものだと証言していた。

朴璐美、「世界観がとてもステキ」と惚れ惚れ
朴璐美、「世界観がとてもステキ」と惚れ惚れ

朴は、深冬の祖母、御倉たまき役を演じた。「とてもおもしろく演じさせていただいた」と回想した朴は、声優という本を大切に読むことが要となる仕事をしていることもあり、「世界観がとてもステキ。本を題材にしている作風で、ドストライクで『好きだな』と思った。そのなかで、たまきという役を演じさせていただけてうれしかった」とにっこり。「彼女たちの声が入っている状態で、やらせていただいた。一緒に収録はできなかったけれど、とてもナチュラルで繊細な言葉が聴こえてくる」と片岡と田牧の演技を称えていた。

ニワトリの声も披露した土屋神葉
ニワトリの声も披露した土屋神葉

書店員の大学生、春田貴文役を演じる土屋は、劇中でさまざまなキャラクターに命を吹き込んでいる。「キツネやニワトリも演じた」と語り、ステージで動物の鳴き声を披露するひと幕も。「もう1回やって」という朴のリクエストに応じるなど息のあった掛け合いで会場を盛り上げつつ、土屋は「ニワトリをやったのは、僕だけじゃない」とコメント。福岡監督は「“しお”という名前のニワトリが神葉くん。“たれ”が、諏訪部(順一)さん。このためだけに呼ばれた堀江瞬が、“ねぎま”」とニワトリの配役を紹介。土屋は「ぜひ、声の違いを判断してほしい」と希望していた。

【写真を見る】黒ワンピの片岡凜、白ワンピの田牧そら、手をつないで仲の良い様子を見せた
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年末のイベントとあって来年の抱負を語ることになると、片岡は「お芝居を追求すること。お芝居をしながら、表現をしながら生きること。役を愛したり、大事に思いながら、理解することに徹したい」と意気込み、田牧は「来年、20歳になる。自立した大人の女性になりたいです。がんばります」と宣言。「来年、30歳になる」という土屋は「自立した大人になりたい」と続き、会場を笑わせた。すると朴は「54歳になる。自立した大人になれるよう、頑張りたいと思います。応援してください」と呼びかけ、さらに会場を沸かせていた。

笑顔いっぱいにトークを繰り広げた
笑顔いっぱいにトークを繰り広げた

最後に黒澤は、「すごくにぎやかでスピーディーで、めまぐるしい作品。最初はなにも考えず、感じながら観てほしい。キービジュアルの考察もしてほしい」とメッセージ。福岡監督は「展開も早くて、情報量が多くてジェットコースターのようですが、描きたかったのは深冬と真白の物語。そこを終着点にしたいと思っていた。『Share』を聴きながら、思い返してもらえるとありがたい」と主題歌と一緒に愛してほしいと願い、大きな拍手を浴びていた。

取材・文/成田おり枝

※朴ろ美の「ろ」は「王へんに路」が正式表記

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