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「家族の分しかないの!」嫁の食事だけナシ!?逃げ込んだ隣家で、連れ戻しに来た義母が絶句した理由

  • 2025.12.27

私たち夫婦は毎週末、夫の実家で食事をすることが恒例となっていました。しかし、義実家へ行くと私はまるで家政婦かのように扱われ、当然のように1週間分のたまった家事を押し付けられていました。ゆっくり食事を味わうことなど、到底できなかったのです。
私としては心身ともに疲弊するだけなので行きたくなかったのですが、夫は「食費が浮くし、いつもより上質なものが食べられるんだから我慢しろよ」と、私の苦労など人ごと。断る気などさらさらありませんでした。

そこで私は、義実家で手伝いをするのを一切やめ、義父母のほうから拒否されるように振る舞うことにしたのですが……。

巧妙な「食事ハブり」と義母の裏の顔

これまで何でも言うことを聞いていた私が一切何もしなくなり、腹を立てたのは義母でした。しかし義母は私たちの訪問を断ることはせず、「家族の分しか用意していない」と言って、私の分の食事を出さなくなりました。

私が「もう行きたくない」と訴えても、夫は聞き入れてくれません。

「嫁なんだから顔を出すのが当たり前だ。お前が何もしないせいで母さんが怒っているんだから、反省している態度を見せればいいだろ!」と、私が留守番することは許してくれず、無理やり連れて行かれるのが常でした。

夫は義母が用意した食事をいつもおいしそうに食べ、義父母と和解しようと試みる私をフォローしてくれることもありません。

そんな義実家でしたが、ご近所の方たちは本当にやさしく、私が義実家に来ているとみんなが顔を見にきてくれました。近所の方々とおしゃべりすること。それだけが、私が義実家へ足を運ぶ唯一の楽しみとなっていたのです。

外面のいい義母は、ご近所の奥様たちと所属しているサークル「刺しゅうの会」でも「嫁がかわいい」と触れ回っていた様子。そのためか、食事時になると「おいしいものを食べさせてもらいなさいね」と言って、近所の人はみんな帰ってしまいます。

私が家政婦扱いされ、食事を出してもらえないという義実家の実態を知る人は、誰もいなかったのです。

白米だけ…?決別を決めた瞬間

ある日、義母は大量のステーキ肉を用意していました。どう見てもいつもの人数では食べきれない量。

「もしかしたら私の分もあるかも……?」と淡い期待を抱いたのもつかの間、義母は白米だけ盛られたお皿を私に手渡し、こう笑いました。

「今日のステーキも家族の分だけよ。夫と息子の大好物だから、二人のおかわり分までたっぷり用意したの。あなたは家族じゃないから、みんなが食べるのを見ながら、食べている『つもり』で楽しんでちょうだいね」

要するに、私の分をわざと用意せず、目の前で夫たちが満腹になるまで食べるのを見せびらかそうという魂胆でした。私は怒りで震え、涙がこらえられなくなりました。その場にいるのも耐えられず、思わず家を飛び出したのです。

私が向かったのは、義実家のお隣で「刺しゅうの会」の仲間でもあるAさんの家。泣きながらやってきた私を見て、Aさんはひどく心配そうな顔を浮かべていました。どうやらご近所さんを招いて食事会をしていたようで、奥から数人の方が出てきました。

私は溢れ出す涙を止められず、震える声でこれまでの事情を打ち明けました。

「私は家族じゃないから、ごはんを用意してもらえないんです……」

最初は驚いていた皆さんも、私のあまりに悲痛な様子に、だんだんと厳しい表情に変わっていきました。

義母の言い訳と、突きつけた証拠

ちょうどそこに、義父母と夫が私を連れ戻しにやってきました。

「食事中に席を立つなんて子どもじゃないんだから」「早く帰って一緒に食べよう」と誤魔化しますが、Aさんは私を帰さないと言ってくれました。

近所の人たちに問い詰められた義母は、焦って言い訳を始めます。

「実はお嫁さんの嫌がらせがひどくて……何を出してもマズイと残されるから、怖くて食事を出せなくなったんです」

あまりにしおらしく泣きまねをする義母を見て、ご近所さんたちもどちらを信じるべきか困惑している様子でした。

そこで、私は肌身離さず持っていた自分のスマホを取り出し、とある画像を見せました。それは、夫のスマホから保存しておいた、夫と義母のメッセージ画面。夫がリビングでうたた寝をしているとき、偶然目に触れることになったひどい内容の数々です。

暴かれた卑劣な計画…迎えた末路

夫と義母は、連日私の悪口を言い合っていました。夫が義母に送った「慰謝料を払わずに済むように、あいつから離婚を切り出される日を待っている」という計画。

さらに義母が送っていた「どうしようもない嫁」「家政婦としても気が利かない」「他の嫁と交換したい」など、ひどい言葉のオンパレードに、ご近所さんも絶句していました。

「こんなに働き者のお嫁さんに、なんてひどいことを……」と嘆くAさん。

義母は開き直って「他人が人の家庭に口出ししないで!」と怒鳴り散らしましたが、時すでに遅し。

Aさんから「あなたの二面性にはあきれました。こんな残酷なことをしていたなんて……。この事実は、刺しゅうの会のメンバー全員にしっかり共有させていただきます。こんな卑劣な方とは、もう一緒に活動できませんから!」と告げられました。

人目を何より気にする義母にとって、それは地域社会からの追放を意味していました。義母の表情は一変し、取り繕うように謝ってきましたが、許せるはずもありません。結局、義母は拠り所だった刺しゅうの会からも除名されました。

その後、私は夫と離婚。明らかに不当な扱いを受けていたことや、慰謝料を逃れようとする悪質なやり取りが証拠として残っていたため、夫から慰謝料を支払ってもらうことで決着がつきました。義父母もこれ以上騒ぎを大きくしたくなかったのか、夫の支払いを肩代わりするようなかたちで、早々に示談に応じました。

ちなみに、私は今もAさんをはじめとする元義実家のご近所さんたちと仲良くしていて、義母の代わりに「刺しゅうの会」に所属しています。義母はあわよくば会に戻りたいと思っているようですが、一度壊れた信頼はそう簡単に戻るものではありません。私はこれからも、温かいサークルの皆さんと穏やかな時間を大切にしていきたいと思っています。

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。


著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

ベビーカレンダー編集部

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