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大物俳優の性加害隠蔽に捏造記事「私たちが終わらせなければいけない構造がある」“芸能事務所社長”柴咲コウが語った命懸けの“芸能界の改革宣言”『スキャンダルイブ』最終話

  • 2025.12.27
【写真・画像】大物俳優の性加害隠蔽に捏造記事「私たちが終わらせなければいけない構造がある」“芸能事務所社長”柴咲コウが語った命懸けの“芸能界の改革宣言”『スキャンダルイブ』最終話 1枚目
ABEMA TIMES

一世一代の名スピーチ。柴咲コウ主演のABEMAオリジナルドラマ『スキャンダルイブ』最終回では、柴咲コウ演じる井岡咲と川口春奈演じる平田奏が、命懸けの芸能界改革宣言を行う。

【映像】大物俳優の性加害隠蔽に捏造記事…業界の闇を暴く芸能事務所社長のスピーチ

華々しい芸能界の、表には決して出ないリアルな裏側をテーマにした『スキャンダルイブ』。不可解なスキャンダルに揺れる新興芸能事務所VS週刊誌の熾烈な攻防を赤裸々に描く。

大手芸能事務所KODAMAプロダクションの闇にメスを入れるべく、Rafale代表・井岡咲(柴咲)と週刊文潮記者・平田奏(川口)が動いた。それはKODAMAプロの隠蔽体質を告発する記者会見を開く事だった。

新人女優の自殺に関する不都合な真実。長年に渡るKODAMAプロ看板俳優・麻生秀人(鈴木一真)の性加害隠蔽。捏造記事による告発被害女性たちへの誹謗中傷。それらすべてにKODAMAプロの児玉社長(鈴木保奈美)の采配があった。そして業界内の忖度も…。

咲と奏は、そんな芸能界の旧態依然とした体制を終わらせるため、記者会見の場でこう訴える。

【写真・画像】大物俳優の性加害隠蔽に捏造記事「私たちが終わらせなければいけない構造がある」“芸能事務所社長”柴咲コウが語った命懸けの“芸能界の改革宣言”『スキャンダルイブ』最終話 2枚目
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まず咲は、芸能界のスキャンダル報道について「『事実』は唯一絶対のものです。しかし『真実』は違います。何故ならメディアで語られる『真実』とは断片的に恣意的に作られたものだからです。作られた『真実』は時に人を殺します」と警鐘を鳴らす。

芸能界の一部のスキャンダルは、業界内外の力関係や思惑によって歪められている。権力者が自分の都合のいいシナリオを報道させ『真実』をあいまいにする。あるいはメディア側が注目を集めるために世間が喜ぶ『真実』を作り上げる。それを信じ込んだ世間が時に誰かを攻撃する負の連鎖。

一方の奏は、本来は事実を明らかにすべきメディアと芸能界の不誠実な共犯関係を指摘して「そんな事は終わりにしませんか!?」と訴える。告発を握り潰された妹・莉子(茅島みずき)の自殺未遂、過去に咲が担当した若手女優の自殺の事実を重ね、その原因は歪められた情報と世論による攻撃にあるとした。

【写真・画像】大物俳優の性加害隠蔽に捏造記事「私たちが終わらせなければいけない構造がある」“芸能事務所社長”柴咲コウが語った命懸けの“芸能界の改革宣言”『スキャンダルイブ』最終話 3枚目
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そして咲は、性加害モンスター・麻生こそ古き芸能界の悪しきシステムの中で作り出されてしまった負の遺産だと分析。「マネジメントサイドはトップ俳優である彼に誰も何も言えなかった。彼の犠牲となった女性たちも声を上げる事でキャリアを失う恐怖があった。そうして暴走は見逃され、取り返しのつかない被害が生まれてしまった。これは俳優個人の暴走を黙認した業界全体の沈黙と無責任による人災」と断言する。

咲自身も、KODAMAプロ所属時代には様々な忖度や配慮に目をつぶらざるを得なかったと自省しながら「過去を悔やむだけでは何も変わらない。私たちが終わらせなければいけない『構造』が確かにある。忖度、沈黙、犠牲の上に成り立つ成功。その仕組みを次の世代に引き渡してはいけない。その構造を終わらせることが、今を生きる私たち当事者の責任の取り方だ」と熱弁する。

さらに視聴者に向かって語り掛けるかのようなカメラ目線で「変わるには勇気が必要です。声をあげる事は痛みを伴います。でもそれでも私は信じたい。私達には変わる力があると。変わるのは誰かではなく、私たち一人一人。未来は待つものではなく作るものです」と訴え「今この瞬間がその始まりになればと心から願っています」と結んだ。

あくまでドラマの中のセリフである。しかし咲のこれら提言は創作の枠を超えて、現実の芸能界及び社会、そして世界全体にも届くべき名スピーチと言える。最終回を通して視聴者は本ドラマが描き、訴えたかったメッセージをどのように受け取るのか?反響に期待したい。

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