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「揚げ物嫌いになりそう」私だけ冷え切ったご飯、食後はキッチンの掃除──ストレスが軽くなった方法とは

  • 2025.12.29

家族が好きな料理と、作る側が好きな料理は必ずしも一致しません。特に揚げ物は、準備から掃除までの工程を考えると、いくら美味しくてもつい躊躇してしまいますよね。今回は、家事に奮闘する友人が興味深いエピソードを聞かせてくれました。

画像: 「揚げ物嫌いになりそう」私だけ冷え切ったご飯、食後はキッチンの掃除──ストレスが軽くなった方法とは

揚げ物デーに潜む憂鬱

我が家は、夫も子どもたちも大の揚げ物好き。
リクエストに応えて週に一度は唐揚げや天ぷらが食卓に並びます。

ジュワッと揚がる音と香りは幸せそのものですが、私の心は晴れません。
食事が終わったあと、待ち受けているのは、飛び散った油でベタベタになった床やコンロ周りの悲惨な油汚れ、そして面倒な油の処理。

作るだけで一苦労なのに、その後の掃除を思うと、腰が重くて座り込みたくなってしまうのです。

広がるモヤモヤ

もちろん、「美味しい!」と笑顔で頬張る家族を見るのは嬉しいものです。
家族には一番美味しい揚げたてを食べてほしいから、私は最後までコンロの前に立ち、全員分を出し終える頃にはもうヘトヘト。
でも、食べ終わると「ごちそうさま」の声と共にみんなリビングへ散っていきます。

取り残された私は、冷めたご飯を食べた後、一人で油汚れと格闘する羽目に。
スポンジがギトギトになる感覚にため息をつきながら、「なんで私だけ?」という理不尽さが胸の中で膨らんでいきました。

このままでは揚げ物自体を嫌いになりそうでした。

新ルールの宣言

ある日、ついに私は宣言しました。

「これから揚げ物を作る日は、揚げない人が片付け担当よろしく! 食べたいなら、協力して!」

夫は一瞬固まっていましたが、子どもたちが即座に「いいじゃんパパ! ママ大変だもんね」とナイスアシスト。

夫もその言葉にハッとした様子で、「確かに、いつも任せきりだったね」と納得。
我が家に「揚げ物担当制」が導入されました。
揚げたての熱々を食べられる代わりに、片付けを引き受ける。
公平な取引の成立です。

体験して初めてわかる「見えない負担」

ルール化して数ヶ月。
実際にやってみて大変さが身に染みたのか、夫は気軽に「今日は天ぷらにしようよ」など言わなくなりました。それは遠慮というよりも、調理の手間を尊重してくれるようになった証拠です。
揚げ物が食べたい日は私に調理を強要せず、「今日は僕が買ってくるから、楽しよう」スーパーで惣菜を買ってくることも。

時には子どもたちが床拭きを手伝ってくれることもあります。
「役割を分ける」だけで、負担は驚くほど軽くなり、嫌いになりかけていた揚げ物をまた心から楽しめるようになってきました。

大変な家事こそひとりで抱え込まず、家族を巻き込むことが、家庭円満の秘訣なのかもしれません。

【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2025年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。

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