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もうすっかりおじいちゃん犬だけど…。結婚する飼い主から託された「最後の仕事」が幸せすぎた【作者に聞く】

  • 2025.12.27

愛犬目線で飼い主との絆を描いた、かっくさん(@cak221)の『犬と棘の話』。飼い主を思う愛犬の深い愛情に触れるたびじわっと胸が温かくなり、ラストの二人のやりとりで涙腺崩壊したという読者から、「尊い」「泣ける」との声が届いている。

「髪が短くて男みたいだ」傷ついた少女と愛犬の成長の物語

画像提供:かっく(@cak221)
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毎年、猫の日に『愛に理由はないから』や『猫と子と母』などの泣ける漫画を描き注目を集めるかっくさんの作品のなかでも、本作は珍しい犬目線の物語だ。

本作を描いたきっかけについて、かっくさんは、「猫の漫画をよく描くが、犬ももちろん大好きだ。動物はもれなく『かわいい』ですが、『かわいい』で悩む人間・思春期の女の子が、人生の中で『かわいい』や『美しい』を経験していく成長の過程を、愛犬が見守る漫画を描きたいと思ったのがきっかけだ」と語った。

愛犬が小さかったころ、飼い主の「姫ちゃん」はお散歩中に心無い言葉をかけられる。「髪が短くてがさつで男みたいだ」という言葉に傷つき、姫ちゃんは「スカートを履きたくない」「学校に行きたくない」と言うようになる。

しかし、愛犬がスカートを持っていくと、「持ってきてくれたの?仕方ないなぁ」と言って姫ちゃんはスカートを履いてくれた。愛犬は、彼女の心に刺さった棘を少しでも和らげたいと思ったのだ。

「兄弟姉妹のような存在」から人生を共にする伴侶へ

以来、姫ちゃんは愛犬に「どっちが似合う?」と、着る服を尋ねるようになる。愛犬が選んだ服を着ることで、苦手だったスカートも履けるようになり、成長とともに自分で自分に似合う服を選べるようになった。愛犬は、ずっと彼女の相談役だった。

かっくさんは、「小さいころから一緒に育ったので兄弟姉妹のような存在だ。だからこそ、人生をこの先もずっと一緒に歩んでほしいという結末にしてみた」と、ラストに込めた思いを語った。

「自分はお役御免かな」愛犬に届いた結婚の報告と次の役目

姫ちゃんは、もうすぐ結婚する。「自分はお役御免かな」そう思う頃には、愛犬はもうすっかりおじいさんになっていた。静かな別れを感じていた愛犬のところに、姫ちゃんがやってきて「子ども服も選んでよね」と言う。

まだまだ長生きしてほしいという姫ちゃんの願いが込められたセリフと、それを受け止める愛犬の温かい物語に、読者からは「すごい刺さった」「尊い」などの涙腺崩壊のコメントが相次いだ。

取材協力:かっく(@cak221)

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