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ミナペルホネンの展覧会「つぐminäperhonen」に行ってきました♪~毎日ごきげん帖Vol.15~

  • 2025.12.26

月刊誌『大人のおしゃれ手帖』の読者組織「ミモザ会」の公式ブロガーによる『ミモザ会ブログ』。

読者ライターの河合麻子さんが今回足を運んだのは、自身の憧れブランド「ミナペルホネン」の展覧会。

「一着の服を長く着て欲しい」という、皆川明さんの思いが細部までちりばめられたような展示はあたたかく愛にあふれ、
心をやさしく包みこみながらも、その服を着る人の人生や生き方、力強さを感じさせるものでした。

皆さまこんにちは。読者ライターの河合麻子です。

現在、世田谷美術館でミナペルホネンの展覧会「つぐ minä perhonen」が開催中です(~2026年2月1日まで)

デザイナー皆川明さんによって設立されたファッションブランド「ミナペルホネン」。
トレンドに左右されない独自の世界観や職人技のテキスタイルに魅了されている人はとても多いと思います。

普段は主にプチプラファッションを楽しんでいる私にとっても、ミナペルホネンは憧れのブランドです。
持っている数点のアイテム(コート、ワンピース、古着のデニム、バッグ、靴下、ブローチなど)は、長く大切に愛用しています。

今回の「毎日ごきげん帖」は、先日訪れた「つぐ minä perhonen」展と、その日のお出かけコーデについてレポートいたします。

とっておきのコートに、スニーカーやデニムを合わせてリラックススタイルで♪

会場は世田谷区の砧公園内にある世田谷美術館。
よく歩く予定でしたのでコンバースのスニーカーで出かけました。

白の縁取りが素敵なミナペルホネンのコートは、まとうだけで「どんな私でも大丈夫!」と勇気をもらえる心強い相棒です。
同じくミナペルホネンのバッグは、ビームスで一目ぼれしたコラボアイテム。

コートの中は、モヘアニットとデニムを合わせて自分らしい普段着のリラックススタイルにしました。


ニットは古着。ミナペルホネンのはぎれで作ったボタンに着け替えています。ダメージの進んだミナペルホネンのデニムには、はぎれを縫い付けて楽し気に。

心も身体も無理はしんどくなってきたお年頃。
ちょっと緊張したり背伸びしたくなるようなおでかけの時こそ、どこか肩の力を抜けるポイントを作って、リラックスできるコーディネートを心がけています。

「つぐ minä perhonen」皆川明さんご本人解説の“音声ガイド”がお勧めです♪

会場は、一部を除いてほとんどの展示が写真撮影OKでした。
これから楽しみに展覧会へ行かれる方のお邪魔にならないよう、こちらは、ちらりとだけレポートいたします。

ぜひオススメしたいのは、入り口で借りられる音声ガイドです。

ラジオパーソナリティのクリス智子さん、ブランド創設者の皆川明さん、デザイナー兼代表の田中景子さんが、各展示室を巡るように対話されている音声ガイドは、ラジオのおしゃべりを聴いているようなアットホームな雰囲気。
冒頭での皆川さんの「一緒に森の中を散歩しているように楽しんでいきましょう」という台詞に心がほっこり、緊張が解けます。

デザイナーご本人達の解説を聴きながら会場を巡るというのは、とても贅沢な体験に。

展覧会はテーマごとにいくつかのパートに分かれていて、テキスタイルの柄の成り立ちが紹介がされていたり、工場での「刺しゅう」「プリント」「織」の技術の制作過程の展示があったりと、見ごたえたっぷり。
工場や協業先の方々のインタビューが流れるパートもあり、社会見学をしているような面白さもありました。

できあがるまでの過程や、その技術を支える人々の存在を知ると、テキスタイルの細部までがますます愛おしく感じられます。

「特別な日常着」となる一着を。思い出の詰まった12点の服をリメイク

私が一番印象に残ったのが、公募した中から選ばれた12点の服をリメイクした展示です。

リメイク前の写真とリメイク後の洋服が並んで展示され、その服にまつわるエピソードやリメイクの際の提案内容などが添えられていました。

服の持ち主が、その服とともにどんな時間を過ごしてきたのか、またこれからどんな時間を過ごして行くのか、人生という物語が垣間見えるよう。

つらい思い出のあるお洋服に「この柄と一緒に過ごすことで、これからの時間がより良いものとなるように」と願いながら、素敵なプリント柄を裏地に足したというリメイク

年齢の変化に合わせて「裾を長くした」リメイクが多かったのも興味深かったです。

私が持っているワンピースも、年月を経てスカート丈の短さが気になり、出番が少なくなっていましたが、リメイクまではできなくても、年齢に合った着こなし方の工夫をして、着続けてもいいんだなと思えました。

パンツを合わせるなどして、今の自分に合う新しい着方を楽しんでみようと思います。

皆川明さんの「せめて100年続くブランドを」という“作り手”の想いや、「一着の服を長く着て欲しい」という“着る人”への願いが伝わってくる温かい展覧会でした。

※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

この記事を書いた人

読者ライター 河合 麻子

河合 麻子

北欧の食器や雑貨、ヴィンテージのマリメッコなど掘り出し物を求めてのみの市やフリーマーケットなどに出かけることが大好き。夫と子ども2人の4人暮らし。北欧雑貨やプチプラアイテム、グリーンを取り入れた暮らしのアイデアを発信中!

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