「各々」これ、なんと読む？正しい読み方や例文、言い換えを紹介

「各々」はなんと読むのでしょうか。突然ですが、正しい読み方のクイズです。

「各々」とは、複数の物事や人々のひとつひとつを指す言葉です。

「それぞれ」「めいめい」「ひとりひとり」を意味し、複数の物事や人々が存在する状況で、ひとまとめにするのではなく個別に指して強調する目的で使われます。

ビジネスなど改まった場面で使われる言葉ですが…。

正解は…各々（おのおの）です。

「おのおの」という言葉は、なんとなく聞いたことある！という方もいるのでは？ただ、漢字までは知らなかったという方もいるかもしれませんね。

古くから日本で使われる表現として、平安時代の『伊勢物語』にも記載があり、当時から「それぞれ」という意味で使用されてます。現代では、「それぞれ」よりも丁寧さが求められるビジネスメールや会議など、フォーマルな場面で使われることが多いです。

「各々」は「おのおの」と読みますが、どんな使い方があるのでしょうか。使用例を見ていきましょう。

この例文では、彼女が高いコミュニケーション能力を持ち、集団の中でひとりひとりが持つ意見を大切に扱っている様子が表現されています。「各々」とあることで、彼女が誰もが持つ個々の意見を尊重してくれる、優れた人物なのが伝わります。

この例文は、集団のメンバーひとりひとりが自分の責任を果たし、貢献することがイベントの成功に不可欠だと表現しています。「各々」を使うことで、組織やチームにおいて、人任せにするのではなく、全員の努力にかかっているという前向きなメッセージが伝わりやすいです。

この例文は、多くの作品が集まる中で、特定の作品だけが優れていたのではなく、ひとつひとつが優れていたと表現されています。「各々」とあると、それぞれの作品が独自の魅力を放っていたのが伝わってきます。

「各々」と似たような意味の言葉を紹介します。関連付けて覚えれば、より知識が定着しやすいですよ。

「それぞれ」とは、複数あるもののひとつひとつを意味する言葉です。「各々」の言い換え表現として最も一般的といえますが、日常会話やカジュアルな場面で使われるという違いがあります。

「各自」とは、個々の人やそれぞれの人のことを表す言葉です。「各々」と似ていますが、「各自」は集団の中のひとりひとりに個別の行動を求める時に使います。

「各々」は「おのおの」と読み、複数の物事や人々のひとつひとつを指す言葉です。例文や言い換え表現を知ることで、さらに語彙力が豊富になります。ぜひ覚えて、正しく読めるようになりましょう。

※この記事は2025年12月26日時点の情報です。

「各々」これ、なんと読む？ 正しい読み方や例文、言い換えを紹介