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【漫画】「もし病気になったら…」幸せの絶頂で発症した“強迫性障害” 止まらない不安を受け入れ、前を向くための「備忘録」

  • 2025.12.26
漫画「強迫性障害を受け入れるまで」のカット(ねむりひつじさん提供)
漫画「強迫性障害を受け入れるまで」のカット(ねむりひつじさん提供)

イラストレーターのねむりひつじさんの漫画「強迫性障害を受け入れるまで」(全9話)がインスタグラムでたくさんの「いいね」を集めて話題となっています。

結婚後、慣れない環境で忙しくしていたとき、ふと頭に浮かんだ「この幸せが続かなかったどうしよう」という強迫観念。そこから不安が止まらず、ついには…という内容で、読者からは「友人にもいます」「考える機会をいただき、感謝」「勇気づけられました」などの声が上がっています。

“巻き込まれない”夫の存在に支えられて

ねむりひつじさんは、インスタグラムとブログ「ねむりひつじの子育て絵日記」でエッセー漫画などを発表しています。イラスト作品はねむりひつじさんのWebサイトから見られます。ねむりひつじさんに作品について話を聞きました。

Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。

ねむりひつじさん「小学生の頃から漫画を描いていました。2021年ごろからインスタグラムにイラストを載せるようになり、2023年5月から子育て絵日記として漫画を投稿しています。子どもが生まれてあまりにかわいくて面白くて、『何か記録として残しておきたいけど、顔出しはしたくない!』みたいな感じで衝動的に始めました(笑)。インスタグラムで漫画を発表することで、以前より、本当に心が元気になりました」

Q.このエピソードを漫画にしようと思った理由を教えてください。

ねむりひつじさん「自分自身、何か対策をしても不安で上書きされてしまうので、それを忘れないようにするために備忘録として描きました。また、自分の現状をもっとしっかり理解して、納得したかったというのもあります」

Q.子どもの頃から、繊細な性質だったのでしょうか。

ねむりひつじさん「思い返すと、なかなか繊細だったな~と感じます。夫いわく、『最上級』だそうです」

Q.つらいとき、支えになったものはありましたか。

ねむりひつじさん「夫、子ども、友人、絵、音楽です。理解のある人(夫や友人)や、私を『大好き』と言ってくれる子どもには、感謝しかありません。絵を描いている間は、不安から解放されました。音楽を作ったり弾いたりもして、悩みごとや悲しみや怒りをパワーに変えて昇華していました。創作の力ってすごい!」

Q.周囲のサポートで、「これは助かった」というもの、また「これはかえってつらかった」というものがあったら教えてください。

ねむりひつじ「助かったのは、『夫が巻き込まれないでいてくれること』ですね。いい意味で線引きをしてくれて、客観的に物事を把握してくれています。つらかったのは、気にしすぎと言われたり、逆によかれと思ってアドバイスをされまくったりすることです。『適度な距離感が必要なのかな?』と思います」

Q.同じ症状に悩んでいる人に、アドバイスはありますか。

ねむりひつじさん「自分でもおかしいと分かっているから、余計につらいと思います。アドバイスというのもおこがましいですが、個人的に効いているなと思うのは、『回数を決めて強迫行為する』ことです。やりすぎてもよくないけど、行動を否定しないであげてください。心配性なのも。ある意味才能です」

Q.作品について、どのようなコメントが寄せられていますか。

ねむりひつじさん「『不安で悩んでいる友人がいるので参考にしたい』というコメントがほとんどでした。正直、自己満足のために描いた漫画だったのですが、なかなか反響があって驚きました」

オトナンサー編集部

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