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【差がつく台湾土産】在住20年のコーディネーターが選ぶ最新<茶器、パイナップルケーキ、コスメ>が知りたい!

  • 2025.12.26

冬休みは台湾へという人も多いはず。食も買い物も目移りするほど充実の台湾で、間違いないスポットは? 現地在住コーディネーターの人気連載から、スペシャル版でもお届けします!(※価格等の情報は初出時のものになります。)


【台北で見つけるおしゃれな台湾土産】茶農家出身デザイナーの店主が厳選した、茶葉・茶器・ウェアに出会える店

静かな住宅街に佇む、センスあふれるライフスタイルショップ

台北市の南部に位置するMRT六張犁駅。その周辺を観光客が訪れる機会はあまり多いとは言えませんが、最近は素敵なカフェやレストランが増えており、注目されつつあるエリアです。

駅から少し歩いた先の路地を曲がると、閑静な住宅街にライフスタイルショップ「清山寶珠」が現れます。

グリーンが置かれ、外観から心地よさが伝わってくる店。初出:2025年12月13日

築60年という趣ある集合住宅の1階に位置し、レトロでかわいいタイルが敷き詰められた店内は、まるでギャラリーのような空間です。

手前が茶器などの陶芸品、奥が服飾品のコーナーになっています。初出:2025年12月13日

店主のルビーさんは、国際的なインテリアデザイン会社でシニアデザイナーとして働いていた経歴をもちます。

柔和な笑顔が素敵なルビーさん。初出:2025年12月13日

ルビーさんの実家は台湾北部の茶どころ、坪林の茶農家。清らかな水と土に恵まれた山間部に位置し、自然農法で包種茶や紅茶などを栽培しています。

そのほか、親戚や友人から仕入れた台湾高山茶や紅烏龍茶なども扱っており、いずれもルビーさんが手がけたパッケージに入っています。値段が手ごろなのもうれしいところです。

今後は、布の袋にラベルを貼りつけた包装に変更する計画もあり。ちなみに、清山は父親の名前で、寶珠は母親の名前。家族愛が感じられるブランド名です。初出:2025年12月13日

また、ルビーさんの審美眼に適った台湾人陶芸家の茶器もセンス良く並べられています。

コレクション欲が高まる陶器ブランド「白花花」の作品。初出:2025年12月13日

ルビーさんの茶器選びの基準は、とてもシンプル。作家の知名度にかかわらず、「普段の暮らしの中で使いやすく、そして長く使えるもの」というわかりやすいものです。渋さが光る伝統的な茶器とは一線を画した、モダンでスタイリッシュなものが多く、実用性に富んでいるのも魅力の一つです。

ちなみに私自身、コーディネーターという仕事をしていると、台湾人の現代作家の茶器を見てみたいというリクエストをよくもらいます。そんなときにおすすめするのも「清山寶珠」です。

窓際にも素敵な茶器がずらりと並んでいます。初出:2025年12月13日

そのほか、自ら愛用しているという服飾類やアクセサリーも販売。綿や麻素材の着心地のよい服が多く、なかにはちょっぴり斬新な台湾ブランド「川衣WEAR BEING」の商品もあります。

こちらは「服は川のように流動的である」というコンセプトで、人体の構造に合わせて流れるような形で設計されており、個性が光る作りとなっています。

シンプルながらも個性的なデザインの服。初出:2025年12月13日

さらに、ファブリックラボラトリー「nafl(ナーフル)」の靴下も。こちらは靴下ブランドの「+10・テンモア」がファブリックの研究・実験に注力するために立ち上げた新プロジェクト。芭蕉の繊維を使っていたり、葛飾北斎の作品からインスピレーションを得ていたり、個性的ながらも履きやすい靴下を手に入れられます。

独自の世界観が繰り広げられている「nafl」の靴下。初出:2025年12月13日

店では毎月、さまざまなアーティストの展覧会が催されているので、何度訪れても飽きることはありません。

なお、手づくりの作品が多いので、在庫がなくなった場合、同じものが手に入るとは限りません。一期一会の出会いを大切に、旅の思い出になる、とっておきのお土産を手に入れましょう。

台湾土産の新定番! 「ハーブ入りパイナップルケーキ」や「カラスミ味のガレット」など進化系台湾菓子5選

台湾食材を用いたニューフェイスの台湾菓子

近年、台湾では地場産品や地元産食材を用いた個性的なお菓子が増えています。

たとえば、ここ数年、流行しているミルクヌガーをクラッカーで挟んだ「牛軋餅」。これ自体も日本人の目から見ると斬新ですが、自然派食品ブランド「土生土長」では台湾茶味のヌガーを用いたものを開発。スイーツ好きの人たちの間で話題となっています。

シンプルな箱に入った台湾茶味ヌガー入りクラッカー。初出:2025年8月7日

また、伝統的な郷土菓子をアレンジしたものもあります。洗練されたカフェ「TWATUTIA COFFEE & Co.」ではオリジナルの月餅を販売。口当たりがやさしいうえに、洒落たパッケージが喜ばれるはずです。

目を引くデザインが印象的。軽量なのもありがたいところ。初出:2025年8月7日

さらに、下町・萬華にある麺料理店「一肥仔麵店」には、地元名物である台湾ハーブ「青草」を使った変わり種のパイナップルケーキもあります。すっきりとした甘さで、一度食べるとクセになるに違いありません。

唯一無二の青草茶を用いたパイナップルケーキ。初出:2025年8月7日

同じく萬華にある洋菓子店「SW CAKE 唯星蛋糕」では、フランス生まれの厚焼きクッキー、ガレット・ブルトンヌに、カラスミや桜エビ、塩漬けのアヒルの卵、台湾原住民族のスパイスである「馬告」を加えたものがあります。甘くてしょっぱい独特な風味がやみつきになるお菓子です。

下町風情が色濃い街・萬華にある洋菓子店。初出:2025年8月7日

市内中心部から少し離れた北投。ここにあるベーカリー「北投普羅旺斯」には、陽明山で採れた桶柑(タンカン)を用いたミニケーキがあります。口の中に桶柑の甘酸っぱさが広がります。わざわざこれを買いに北投を訪れるファンも多いそうです。

郷土の特産品を用いたタンカンケーキ「硫磺磚桶柑酥」。初出:2025年8月7日

これらのお菓子はどれも店主たちが抱く「地域を代表する土産物を作りたい」という熱い思いから生まれたもの。一口味わうごとに、その並々ならぬこだわりや意気込みが感じられるはずです。ぜひトライしてみてください。

次ページからは各お菓子の詳細を紹介していきます。

お土産にぴったり! 台湾フルーツ×お茶のパイナップルケーキも楽しめる、台北で話題の「図書館風」洋菓子店

エレガントな雰囲気の店で、台湾らしさのある洋菓子を

入り口前には石畳の前庭があり、建物は落ち着いた雰囲気。初出:2025年8月7日

台北市内中心部からやや離れた場所にある閑静な住宅街。ここ天母に今年3月にオープンしたのが「Library Angte 紅茶圖圕館」。門構えが石造りの風格あるマンションの1階に位置します。

門を入ったところの壁に、英語の書籍が展示されています。初出:2025年8月7日

運営するのは、台中にある結婚式の引き出物などを製造販売する「順道パン。風呂敷喜餅專門店」。台北では、「台湾を代表する産物をより多くの人たちに知ってもらいたい」と新感覚の洋菓子を販売。フルーツや台湾茶を使用したパイナップルケーキやフルーツゼリーキャンディ、ラングドシャなど、台湾らしさが光るお土産物を手に入れられます。

パイナップルケーキのボックスは幾何学模様入り。初出:2025年8月7日

また、台湾各地の厳選された茶葉も扱っています。爽やかな花の香りがする四季春茶や蜜のような甘い香りがする蜜香紅茶、しっかりとした焙煎具合の紅水烏龍のほか、ライチのような香りがする烏龍茶やキンモクセイ入り紅茶なども。さらにドライマンゴー入りの文山青茶といっためずらしいフルーツティーもあります。

実際に香りを嗅いで選べるので、じっくりとお気に入りを探してみましょう。ティーバッグタイプもあるので、お土産にも手頃です。

中央にある花が生けられた美しいテーブルの上にお茶が並べられています。初出:2025年8月7日

店内は、「静かで落ち着いた空間の中で、好きな本を選ぶようにお気に入りを見つけてほしい」という思いから、「図書館」をコンセプトにしています。

内装を担当したのは、レトロモダンなデザインを得意とする「本事空間製作所」。隅々までセンスがあふれ、この空間に身を置くだけでうっとりしてしまうはずです。

ティーバッグのラベルには産地、香り、味の説明付き。初出:2025年8月7日

パッケージにもこだわりが見られ、ラングドシャは書籍をモチーフにしたボックスに入っています。実際に、写真集やデザイン本が置かれた本棚の中に飾られているのもユニークです。

本棚に並べられている菱形模様が入った青い箱がラングドシャ。初出:2025年8月7日

さらに、窓際には図書カードを模した注文票も! 遊び心あふれる演出に、ワクワクすること間違いありません。

注文票は記念に持ち帰ることもできます。記念スタンプもあり。初出:2025年8月7日

うれしいことに、店の奥には試食コーナーもあります。閲覧室のようなテーブル席と深紅のソファ席があり、2種類のお菓子とお茶を無料で味わえます(種類は指定できません)。10分ほど利用できるので、友人や同僚、家族へのギフトをゆっくりと考えるのもよいでしょう。

昭和レトロな喫茶店のような試食スペース。初出:2025年8月7日
思わず読書をしたくなる閲覧室風の試食スペース。初出:2025年8月7日

最近、台北ではこうしたスタイリッシュな菓子ブランドが増えており、ここも地元の人の間で注目の一軒となっています。市内中心部からアクセスするにはやや時間がかかりますが、わざわざ行くだけの価値はあります。

なお、店名にある「Angte(アンテー)」とは、台湾語で「紅茶」の意味。台湾らしさがさりげなく表現されているのも粋ですよね。

外壁の上に飾られた店名の文字。細部まで洗練されています。初出:2025年8月7日

【台湾土産】厄除け効果もある!? 大人気「台湾バーム」のほか、厳選アイテムが揃う台北のライフスタイルショップ

日本人店主が厳選! 台湾の魅力が詰まった個性豊かなアイテムが勢揃い

台湾人デザイナーやクリエイターの間で高い人気を誇るライフスタイルショップ「BRUSH & GREEN」。店主は長年台湾で暮らす日本人の東泰利さん。ここでは彼のセンスによってセレクトされた生活用品や食品などが手に入ります。

お店があるのは、大稻埕エリアの中でも静かで落ち着いた風情が漂う安西街。昔ながらの家並みが続く中で、スタイリッシュな外観がひときわ目を引きます。

以前は潮州街にお店がありましたが、1年半前に現在地に移転しました。初出:2025年6月21日

扉を開けると、さまざまな商品が目に飛び込んできます。店名にあるとおり、ブラシや観葉植物はもちろんのこと、食器や花器、布小物、お香など幅広い商品が並んでいます。

壁や棚にセンスよく並べられた商品たち。初出:2025年6月21日

特に「香り」に関する商品はバラエティに富んでいます。なかでも、オリジナルのインセンス(お香)が充実。ペルーの聖なる木・パロサントの香りがするネパール製のロープ形インセンスや、木造家屋を解体した際に出る廃材を原料にしたヒノキのコーン形インセンスもあります。店内ではお香が焚かれているので、いい香りに包まれながらショッピングが楽しめます。

さまざまなタイプの「香り」に関する商品が揃っています。初出:2025年6月21日
台湾の母娘ユニットによる陶芸ブランド「家佳製器」のお香の受け皿も人気。初出:2025年6月21日

さらに今、話題沸騰中なのが「台湾バーム」。こちらは台北に暮らす日本人女性2人組によって独自に開発されたもの。台湾の伝統的な厄除け植物に、小規模農家から仕入れたハーブを加えたバームで、邪気払いにも効果があるといわれています。

入荷するとすぐに売り切れてしまうヒット商品なので、購入の際は事前に問い合わせるのがベターです。

異なる動きをしている虎の模様の壺入り「台湾バーム」。初出:2025年6月21日

そのほか、仙草ゼリーの素やミニボトルのラー油、オーガニックのローズ、意麵(揚げ麺)など、食品類も充実しています。これらは東さんが普段から取り入れているものばかりなので、品質はお墨付きです。

厳選された食品が並ぶコーナー。食品以外に、台湾ガラスのブランド「TG」のコップも販売。初出:2025年6月21日

東さんによれば、今後は台湾人クリエイターとのコラボ商品を積極的に開発していく予定とのこと。詳細は公式インスタグラムでチェックしてみてください。

ベルギーのリネンメーカー「LIBECO」の高品質リネンを用いた特製布バッグ(中央)。山の絵は、東さんのパートナーが描いたものだそうです。初出:2025年6月21日

大稻埕といえば乾物問屋や雑貨店などが集まることで知られていますが、いつもとはちょっぴり異なるお土産を探してみてはいかがでしょうか。

店の奥はギャラリーコーナー。台湾や日本の作家の作品が展示されています。初出:2025年6月21日

台湾旅行のお土産に! 自然派スキンケアから話題のホットアイマスクまで【台湾で買いたい美容グッズ7選】

素肌美人が多い台湾は、スキンケアを重視!

「阿原YUAN」は、石けん以外のスキンケア商品も充実。初出:2025年1月2日

台湾に暮らしていると、女性の肌の美しさに驚かされます。夏には容赦なく日差しが照りつける台湾ですが、透き通るような肌の持ち主は少なくありません。その秘訣は何でしょうか?

一つは、漢方やハーブなど体に良いものを日常的に取り入れていることが挙げられます。生理のときには鉄分を含むものを多く摂取するなど、自身の体調に合わせて食事を変え、食生活全般に気を使っている印象があります。

また美容においては、スキンケアを重視している人が多くいます。街のドラッグストアを訪れると、棚に並ぶシートマスクの充実ぶりに目を見張るはず。さまざまなブランドから出ているので、毎日種類を変えてパックを楽しんでいるという声も聞きます。

さらに台湾には優秀な自然派スキンケアブランドが数多くあります。日本にも進出している手作りオーガニック石けんブランド「阿原YUAN」をはじめ、当連載でも紹介したショウガ成分を用いた「薑心比心」や、茶の実を用いた「茶籽堂」など、環境にやさしい上に優れた効能を持つ商品が揃っています。

オレンジ色の看板が目印の「康是美(コスメド)」。初出:2025年1月2日

そのほか、日本のコスメ好きの間でも注目されているのが、台湾のドクターズコスメ。「DR.WU」の角質ケア美容液や化粧水、日焼け止めなどは、一度使うと手放せなくなってしまいそう。ここでは実際に使用して良かった商品を取り上げています。ぜひお試しください。

なお、台湾のドラッグストア「康是美(コスメド)」や「屈臣氏(ワトソンズ)」などでは、「1個買えば、1個無料で進呈」や「2個目は割引価格」といったお得なサービスが頻繁に実施されているので、こちらもチェックするのをお忘れなく。

台湾リピーター必見! インフルエンサーが手がける人気セレクトショップの台湾雑貨&グルメ

台湾のインフルエンサーが切り盛り! こだわりのセレクトショップ

昔ながらの風情が色濃く残る大稻埕エリア。ここに2023年11月末にオープンしたのが、セレクトショップ「台湾日和」。10坪ほどの小ぶりな店構えですが、毎日客足が絶えない人気店です。

木彫りの看板は、台中にある工房に作ってもらったもの。初出:2025年3月15日

店主はインフルエンサーとして知られる洪正光さん。2014年からInstagramで美しい写真とディープな情報を発信。今や、台湾好きの間で知らない人はいないとまで言われる存在です。

左が洪正光さん。さまざまな形で日台交流に尽力しています。初出:2025年3月15日

店内に入ると、そこはまさに「台湾の玉手箱」。他店では見られないユニークなグッズが並んでいます。洪さんによれば、「レトロでありながらも、ポップなもの」をコンセプトに、多くの方に親しんでもらえそうなものを選んでいるのだとか。同時に、ちょっぴりマニアックな台湾雑貨からアクセサリーまで、さまざまな商品も揃えているそうです。

壁や棚など、所狭しと商品が並ぶ店内。奥には、喫茶スペースも。初出:2025年3月15日

たとえば、「雞肉飯」や「魯肉飯」と書かれたオリジナルTシャツは、洪さんのアイデアが光る商品。また、台南に店舗がある「年繡花鞋」の華やかな刺繍入りチャイナシューズや「錦源興」のテキスタイルグッズなども並んでいます。

さらに、斬新な形をした交通系ICカード「悠遊卡」もあり、レアなものも多いため、コレクターに大好評とのことでした。

錦源興のバッグやポーチのほか、キーホルダー型の交通系ICカードも種類豊富。初出:2025年3月15日

洪さんによると、リピーターの方でも毎回発見があるように商品開発に力を入れているとのこと。「台湾や日本のクリエイターとのコラボ商品を増やしていきたい」という意欲を見せており、今後のさらなる展開に期待が高まります。

刺繍入りのチャイナシューズも種類豊富。初出:2025年3月15日

店舗の一角には台湾関連の書籍や雑誌が並べられたテーブル席が1つあり、コーヒーやお茶を飲みながらひと休みできます。

流暢な日本語を操るだけでなく、人柄も穏やかでやさしい洪さん。店には、単に商品を販売するだけでなく、台湾カルチャーをより広く知ってもらいたいという洪さんの思いが詰まっています。台湾旅行の際にはぜひ立ち寄ってみてほしいスポットです。

台湾のおもしろい看板の写真をコラージュして作った「你好」という文字。デザイナーとのコラボ商品も充実しています。初出:2025年3月15日

文=片倉真理

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