【台湾グルメ】「市場の奥の魯肉飯店」「映えるマンゴーかき氷」…食通コーディネーターおすすめの名店を大公開！

2025.12.26

冬休みは台湾へという人も多いはず。食も買い物も目移りするほど充実の台湾で、間違いないスポットは？現地在住コーディネーターの人気連載から、スペシャル版でもお届けします！（※価格等の情報は初出時のものになります。）

本場の味に出会う！台湾グルメ通や地元民も通う、ちょっとディープな台北の隠れた名店4選

路地裏や雑然とした人込みの中など、「本当にこんなところに？」と思うような場所に、グルメの名店が隠れているのが台湾の醍醐味。そういったお店は見つけにくく、最初は入りづらいと感じるかもしれませんが、現地の人が通う本物の味に出会えたりします。

そこで今回は、台北にある知る人ぞ知る隠れた名店をご紹介します。地元の人たちに交ざって本場のおいしさを味わいたい方におすすめのお店をピックアップしました。

台湾グルメ通が推す、市場奥の魯肉飯店

◆中央市場滷肉飯

あるグルメに詳しい台湾人の知人がこんなことを言っていました。

「僕が一番好きな魯肉飯のお店は、市場の中にある誰も知らないようなお店なんです」

そんな話を聞いたら、行きたくなりますよね。その言葉を頼りにこれまで足を運んだことのないエリアへ行ってみました。

目指すお店は、日本で言えば築地の場外市場のような場所にあります。写真に写っている青いカバーがかかった建物、野菜と果物の卸売市場「臺北市第一果菜批發市場」です。

タクシーなどでお店に向かう際は、ドライバーに市場の名前だけ伝えるとどこに降ろされるかわからないので、富民路と萬大路の交差点を目指し、そこから市場に入りましょう。初出：2025年6月1日

市場に着いたら、写真のような路地の中を進みます。両側には肉屋、魚屋、野菜屋などが所狭しと並び、通りには人とバイクが入り乱れて活気にあふれています。バイクに気をつけながら、まっすぐ進んでください。

写真の道をそのまま進み、富民路145巷の路地を目指しましょう。左折して、さらに直進します。初出：2025年6月1日

人込みをかき分けながら歩くこと約3分。少し人通りが落ち着いてきたあたりで、目的のお店を発見しました。すでに多くの人が店先で食事をしていて、持ち帰りで購入する人の姿もちらほら。閉店近くに行くと魯肉が売り切れていることもあるようなので、訪れる際はお早めに。

自転車やバイクに乗ったまま注文し、そのままテイクアウトするという光景もこの市場ならでは。台湾の活気を肌で感じてみてください。初出：2025年6月1日

店内にはイートインスペースがあり、奥には4人掛けのテーブルが2卓と、カウンター席が数席ほど。まずは入り口で注文を済ませてから、空いている席に座って料理を待ちます。メニューは壁に貼られているものだけなので、指をさしたりしながら頑張ってオーダーしてみてください。

調理場と座席が一体化したオープンキッチンスタイルの店構え。それも台湾らしさの一つです。初出：2025年6月1日

おすすめは、「小魯肉飯（魯肉飯小サイズ）」40元に、「滷蛋（煮卵）」15元のトッピングと、「鮮蝦餛飩湯（蝦ワンタンスープ）」80元の組み合わせ。魯肉飯を注文すると、店員さんが「オリジナルの味でいいか？」「塩分控えめがいいか？」と聞いてくれます。味はしっかり濃厚ですが、あっさり感も高い。見た目のこってり感とは裏腹に、ほとんど脂っこさを感じさせません。

煮卵はアツアツなので、かぶりつくのは危険。ワンタンスープはボリューム満点なので、2人でシェアするくらいがちょうどいいかもしれません。初出：2025年6月1日

中央市場滷肉飯

所在地台北市萬華區富民路145巷29號
電話番号 0903-569-670
営業時間 2:30～11:00
定休日月曜 ※そのほか、市場の休みに合わせての不定休
アクセス台鉄萬華駅出口よりタクシー約8分

台北リピーター必見！次に食べるべき台湾グルメ「鶏肉飯」を堪能するならこの3店

「台湾滞在中に何が食べたいですか？」と質問すると、ほとんどの人がまず挙げるのが魯肉飯。煮込んだ豚そぼろをご飯にのせた、こってり濃厚な味わいの台湾の定番メニューです。

一方、あっさりとした塩味の蒸し鶏をのせた鶏肉飯を「まずは食べたい！」と答えた人には、正直これまで一度もお会いしたことがありません。この2つを一緒に挙げる場合でも、なぜかいつも「魯肉飯と鶏肉飯」と、鶏肉飯は後回しにされがちです。

今回は、そんな名脇役のような鶏肉飯にスポットを当て、おすすめのお店をご紹介します。

「鶏肉飯のおいしい店は？」と聞かれたら、誰もが推薦する人気店

◆梁記嘉義雞肉飯

まずご紹介するのは、過去にも取り上げたことのある「梁記嘉義鶏肉飯」。今や言わずと知れた有名店ですが、現在は注文方法が少し変わっているので改めてご紹介します。

店内はすっきりと整えられ、清潔に磨かれた床にテーブルや椅子が並べられています。冷房もしっかり効いていて快適。入店は順番待ちとなりますが、少人数の場合は相席になることもあるので、お店の方の案内に従って席に着きましょう。

空いている席に次々と案内されるスタイルなので、外に行列ができていても意外と回転は早め。行列にひるまず並んでみてください。初出：2025年10月1日

以前は単品での注文が可能で、お惣菜などは自助餐（ビュッフェ）スタイルでしたが、現在は基本的に写真のセットメニューから選ぶスタイルに変わっています。セットには必食のトッピング・目玉焼きが含まれていますが、スープは別注文となるのでご注意ください。

鶏肉飯にプラスして魯肉飯を選ぶこともでき、さらに1つのどんぶりに鶏肉と魯肉の両方が入ったハーフ＆ハーフのようなバージョンもあります。付け合わせの惣菜は3種類選べます。初出：2025年10月1日

単品メニューは、入口横に写真付きで掲示されています。スープを選ぶ際は、このメニューを見るとわかりやすいかもしれません。ただ、スープはなかなかのボリュームなので、セットメニューに追加するとかなりお腹いっぱいに。

お持ち帰りの場合は単品注文も可能なようなので、ニーズに合わせて利用してみてください。初出：2025年10月1日

こちらは鶏肉飯セット（120元）。やはりこのお店では、王道の鶏肉飯をチョイスするのがおすすめ。付け合わせの目玉焼きは鶏肉飯の上にのせ、軽く混ぜるとさらにおいしさがアップします。ぜひそのままではなく、味変トッピングとして楽しんでみてください。

付け合わせの惣菜は日によって異なる場合があります。この日は、ブロッコリー、メンマ、干し豆腐の煮物をチョイスしました。初出：2025年10月1日

梁記嘉義雞肉飯

所在地台北市中山區松江路90巷19號
電話番号 02-2563-4671
営業時間 10:00～14:30、16:30～20:00
定休日土、日曜
アクセス MRT松江南京出口3より徒歩約3分

【台湾グルメ】ランチタイムを逃しても安心！台北の通し営業のおすすめ料理店3選

台湾の飲食店の多くは14:00～17:00ごろが休憩時間となり、一時的に閉店するのをご存じですか？この時間帯に入ってしまうとランチ難民となり、お店探しに苦労することも。ショッピングに夢中になって気づけばお昼を逃してしまっていたり、朝ごはんが遅めでランチの時間にはまだお腹が空いていなかったり、さまざまな状況がありますよね。

今回は、そんなランチ難民になりそうなときに心強い、休憩時間なしで営業しているお店をご紹介します。

モチモチ皮＆ボリューム満点の餃子に大満足！穴場の人気餃子店

◆頂好紫琳蒸餃館

店舗は、忠孝東路と敦化南路の交差点にある巨大ビルの地下1階にあります。思わず「こんな場所に？」と驚くような隠れ家的なお店です。初出：2025年9月1日

台北市中心部、そごうデパートなどが立ち並ぶ東区の一角に、知る人ぞ知る餃子専門店があります。このお店は、安くてボリューム満点の餃子や麺類、スープなど台湾小吃を味わえる人気店。ピークタイムには行列ができますが、意外と回転が早いので、ひるまずに並んでみてください。

注文は伝票に記入してオーダーするスタイルで、醤油やタレ、箸などはセルフサービス。人々が思い思いに動き回る店内は、活気に満ちています。

列の最後尾は少し見つけにくいかもしれませんが、周囲の人の動きを参考に、並ぶ場所を探してみてください。初出：2025年9月1日

まずは、看板メニューの蒸し餃子を。豚肉とベジタリアンの2種類があります。このお店の蒸し餃子の魅力は、なんといっても皮のモチモチ感。ぷるんとした食感で、いくらでも食べられそうなおいしさです。そのほか、サンラータンや牛肉スープに餃子が入ったスープ餃子もあります。

餃子は一つ一つがかなり大ぶり。1人では少し多いかもしれないので、数人でシェアして食べるのがおすすめ。初出：2025年9月1日

焼き餃子もあり、1人前は10個。蒸し餃子と同じくボリュームがあります。蒸し餃子は時間が経つと固くなってしまいますが、焼き餃子なら冷めても食べやすいので、食べきれない分は打包（ダーバオ／テイクアウト）してもいいかもしれません。

意外と焼き餃子を提供するお店は少ないので、食べられるお店は貴重。せっかくなので、看板メニューの蒸し餃子と食べ比べてみてください。初出：2025年9月1日

頂好紫琳蒸餃館

所在地台北市大安區忠孝東路四段97號B1樓
電話番号 02-2752-0962
営業時間 11:00～21:00
アクセス MRT忠孝復興駅出口11より徒歩すぐ

【台湾スイーツ】マンゴー好き必見！台湾で1年中楽しめるマンゴーかき氷の人気店4選

台湾マンゴーのおいしさは広く知られていますが、その旬は5月から9月ごろまでと限られています。新鮮なマンゴーを味わうのが一番ですが、短い旬の時期に合わせて台湾を訪れるのは難しい方も多いでしょう。

そこで今回は、「マンゴーのシーズンを逃してしまった……」というみなさんに、今の季節でもマンゴーかき氷を提供しているお店をご紹介します。なかでも高雄の店舗では通年でフレッシュマンゴーを使用。そのほかの店舗では、旬の時期に収穫したマンゴーを冷凍保存し、旬と変わらぬおいしさを届けています。

まだまだ暑さが残る台湾でマンゴーかき氷を味わい、南国気分を満喫してみてください。

台湾内でもめずらしい、冬でもフレッシュマンゴーを提供するかき氷店

◆有間冰舖旗津店

メインストリートから少し外れるので見つけにくいかもしれませんが、船の発着所を出るとすぐ目に入る「旗津天后宮」の脇の路地を入っていきます。初出：2025年11月1日

美しい夕日が望めるビーチと、新鮮な海鮮を使った台湾料理で知られる旗津島。その路地裏に、知る人ぞ知るかき氷の名店があります。台南の店舗が本店ですが、高雄にある旗津店では1年を通してフレッシュマンゴーのかき氷を味わうことができます。

白い壁と床に青いテーブルが映える店内は、ビーチリゾートのよう。取材やロケの際には、1つだけ設けられたテラス席をよく使わせてもらっています。

店内は広々としているので、ゆったりとかき氷を楽しめます。トイレは店内にはありませんが、向かいにある「旗津天后宮」のトイレを利用できます。初出：2025年11月1日

年間を通して扱っているマンゴーの種類の多さに、思わず驚かされます。その日に使用しているマンゴーがカウンターに並べられており、実際に手に取って確認することもできます。

在庫切れや仕入れの都合など、突発的な事情で販売できない場合もあるそうですが、そうしたケースはまれとのこと。初出：2025年11月1日

マンゴーかき氷は、2種類から選ぶことができます。一つは、マンゴーフレーバーの氷を使ったフワフワ食感の「雪花冰（100元）」、もう一つは黒糖シロップをかけた「黒糖刨冰（90元）」。マンゴーをとことん味わうなら、雪花冰がおすすめです。

訪問時のフレッシュマンゴーは、「四季芒果」というあまり食べたことのない品種でした。ほどよい甘さとしっかりとした歯ごたえで、いくらでも食べられそうな味わい。初出：2025年11月1日

有間冰舖旗津店

所在地高雄市旗津區廟前路103巷4號
電話番号 07-571-1630
営業時間 10:00～21:00
アクセス旗津輪渡站より徒歩約3分

台湾旅行で食べたい！ふわふわモチモチのドーナツが楽しめる、台北の人気店3選

見ているだけで幸せな気分になれる不思議な魅力を持つおやつ、ドーナツ。台湾の新たな人気スイーツとして、これから注目を集めそうな予感。初出：2025年2月1日

これまで多くの台湾スイーツをご紹介してきましたが、ロケの際に喜ばれるおやつの一つがドーナツ。市場や屋台などでも購入できる台湾ドーナツは手軽に食べられるところがポイントですが、日本のドーナツと比べて特に印象的なのはフワフワ感。今回は、そんなふわふわ食感が楽しめるおすすめの3店をご紹介します。

ドーナツは、何と言っても揚げたてが一番！買ったらすぐにその場で味わうのがベストです。台湾旅行の際に、ぜひ食べてみてください。

大行列ができる人気店が台北中心部にもオープン

◆台灣人ㄟ脆皮鮮奶甜甜圈忠孝店

台湾でドーナツ人気の火付け役となったのは、こちらの店舗ではないでしょうか？元祖店舗は台北駅裏の華陰街にひっそりと佇んでいましたが、毎回大行列ができるほどの盛況ぶり。その後、晴光店がオープンし、こちらも開店直後から長蛇の列が絶えませんでした。そして今、この人気店が台北市中心部に新たな店舗・忠孝店を開業しました。